Frequency Range :18-22.000Hz
Maximum Input :0.7w
Impedance :4-16Ω
Cord :8 foot cord
Band :Padded head band
以下、論壇で為された会話文
「アンティークなヘッドホン。生産されたのは80年代だとおもう」
「そうですね。これはまさに、骨董品です。」
「音質は使うまで不安だったが、これも現代のヘッドホンと同様、いい音を出す。」
「そうですね。イヤホンよりもいい音ですね。」
「エッジが立つようなことがなく、音の輪郭がマイルド。
エコーはVictorのHP-DX700 / HP-DX1000ほど透明ではないが、
かび臭かったり鼻づまりだったり、所謂古い音だということは一切ない。」
「新しい音、というわけでもないですよね。」
「オーディオテクニカの35周年アニバーサリーモデル[URL]に比べてなんの遜色もない。」
「そうですね。でもこれは発売35周年なんですが・・・」
「透明で、充実した密度があり聴き疲れしない。そのトーンは、ホットでぬくもりにあふれている。」
「よく言えば、ですね。」
「外装は木製ではない。たたくと高い音でこつこつと鳴る。イヤーパットの感触は柔らかいものが好まれるがこれは硬め。
でも、オーディオテクニカのコラーゲンの柔らかいものでさえ、実際はつけてしまえばわからないもの。むしろ夏なんかは気色悪い。」
「そうですね。今の感覚ですと多少古臭く思える部分もありますが、古きよき時代の製品です。侘しくなりますね。」
「はじめ、骨董品っぽいほこりくさい匂いがあった。でも使っているうちに消えた。」
「そうですね。旧い街並みによくある郷愁を誘うような匂いとでも言うのか、カビくさいにおいしましたね。
消えたのは鼻が慣れたからでしょう。」
「ヘッドホンにボリュームがついている。アンプにリモコンがなかったりする場合には便利なのだが
LR別々だからチャンネルのバランスが難しく、却って神経質になる。だから使っていない。
この方法であればギャングエラーには無縁ですが。」
「そうですね。ないよりマシのはずが結局ないほうがマシ、貧乏根性が反対に毒を盛ってしまったというわけですね。」
「でも不思議と15年たってもガリがない。このボリュームが音質を損なっているとは思わない。」
「15年も使ったのですね。売り手に負けじの貧乏根性ですね。」
「この箱がいい味をかもし出している。」
「においますね。」
「ケーブル出口が本体にストッパーで止められて引っ張りに対応している。」
「貧乏人相手だからプラグ内断線などあってはなりませんもんね。」
「部分部分が良くも悪くも無骨なデザインを醸している。」
「現代の大手メーカーでは省略される部分ですね。
でもそんな事してるからメーカーは儲からなかったんでしょうね」
「ディテールをみてみても、最近の合理的量産品とはちがうニュアンスがある。手抜きっぽくない。」
「そうですねっ。ひとつひとつ丁寧に磨き上げました、とでもいうのか、
職人気質の鼻息が時代を超えて感じ取れるほどエネルギッシュですねっ。」
「愛着が湧きやすい。」
「貧乏にはそれしか付加価値がありませんね。」
「君はいちいちうるさいよ。」