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PLAYER / AMP / SPEAKER / HEADPHONE / CABLE / etc.



AMPLIFIER Review.
TONE / BAROMETER / HISTORY / BBS / ver.x.xx

メーカー、型番 寸評
Accuphase
E-212
Accuphaseはトリオ(現ケンウッド)からマニア向けの本格派として分離したもの。たしかにKENWOODとは音が似通っている。パッと聴いてもどちらが高級なものなのかわからないだろう。でも音を時間を置いて思い返すと特質が際立ってくるからか、KENWOODのミニコンは聴いてから一週間も経てば硬質な音だったなぁと思っている。同時に聴いたら安いほうのKENWOODを選びたくもなるが、Accuphaseはあとから出来あがった音の印象が機械的でない。
Accuphase
E-306V
奥にあったメーターのクリアガラスは、ゴールドのボトルで外付けになった。アキュフェーズはモデルチェンジしてもデザインがあまり変わらない。買い換えてもおかみさんにバレないよう配慮されているかららしい。E-306VはEIトランス。marantz PM-14SAはトロイダル。一般的にはトロイダルのほうが高級で変換能力が高いのでスピード感があるようだ。DENONはEIトランスを二つ使っている。marantzはPM-17もトロイダル。AccuphaseはE-407になればトロイダルのようだ。部品一個一個の仕上げにまでこだわるメーカーなので単価が高いのかもしれない。
Accuphase
E-307
E-407に隠れた存在か。ベストバイでは価格帯がかぶると上位機種に☆が集中する。まぁその価格帯の中から選ぶというのだから仕方ないか。透明に空間が広がる。ムンドに比べると若干箱庭的ではあるけどラックスのL507fに比較すると奥行きが感じられ、やや明るめながら基音全体は原音的で録音されたままの音。高解像のニュートラルサウンド。純国産ってかんじだ。
Accuphase
E-407
何を聴いても滞りのない再現。快晴で見晴らし良好。数学的均整と3次元的平衡感覚を高度な次元で融合させる普遍性がある。E-212と比較すると、E-407のほうは多少奥にある音が見えたかな。どちらも陽性で透明でアキュフェーズな音。Accuphaseは工業製品としては最高クラス。ボタンの押し心地やCDのトレーの動作、ボリュームの回し心地、セレクターを回したときや電源が入ったときの作動音、そのすべてに恍惚とする。いくら音がよくてもボリュームの回し心地がしょぼかったらがっかり。それは言えてる。中古ならいいけど、新品で買って箱を開けて電源入れて、回したボリュームががっかりでは・・・。
Accuphase
E-408
AccuphaseにせよKENWOODにせよ社員の方は紳士で、製造は国産だから機械的にも信頼性が高いので多くの人に支持されている。特にAccuphaseは楽器個々の表情が化けず、精確なバランスで送り出されている。正確な分やや硬く感じる傾向で、音色に甘みや芳しさも少ない。NHKホールの音。原料が発酵を繰り返して新たな食品になるように多少形質は変化しようとも、雰囲気があって香しい音色を醸すのがユーロの傾向。生の演奏でもそんなに個々が分解されて聞こえるものではないし、上の方に座ればハーモニーの咆哮が織り成してこちらまで届くので天国のようなエアー感がある。舶来品はアンバランス設計のアンプとかは特に、その設計思想からして感覚のいい物柔らかな音を出すものが多く、ほとんどそのままで使えるふうになっている。日本製はやっぱりバランス主流でコヒーレントな忠実さ。音楽を再度解体する。ゆえに間接音成分などは自分の按配で醸すことも必要になってくる。そのルームアコースティックの醍醐味に堪えるからステサンでも評価が高いのかな。素材の味が活かされているというのは日本的な美意識で。夢窓国師は庭の敷地のみでなく山脈の背景など自然全体も計算に入れて日本庭園を造っていた。それが国産なのかな。夢窓国師の作った庭は未だに霊性が高いらしい。
Accuphase
E-350
温度感がある。解像度が高く大小のバランスも普遍的ながら90年代後半みたいに輪郭のとんがったような冷たい楽音をしていない。暖炉の中を生きている。これなら凍死しない。
Accuphase
E-530
耳当たりが痛くない。E-408と比べておだやかである。ホールにぬくもり感があり、楽器の硬度もほどよくなっている。
Accuphase
M-8000
セパレートになると一層ヘッドホンのように聴き取れる。上から下までパリティーの精確なこの音を、どう活かすか。歪みとか偏見がないので聴き疲れはしないのだけど、空気感は欲しいかもしれない。KENWOODのK7001にはAUTO ROOM EQという機能がついている。しかしマニアは自分の法則を行使するもの。後方に向けてフルレンジを8基も搭載してるBOSE 901みたいなスピーカーでもないかぎり、地道にルームアコースティックを調性させていくことになる。オーディオルームとしては地下室が理想と言われる。音が痩せない(音を逃がさない)ので。あとは部屋に日光が射す場合、壁面の反射や定在波をフラクタルにするため、部屋の隅にはマングローブや等を置くとか。観葉植物は元気を与えてくれる。地下室が現実的ではない場合、欧米のどこかのホールのように壷やグラスを壁沿い・窓沿いに並べるか埋め込めば楽音が醸成・淨化される。cf.東京芸術劇場
Accuphase
A-200
オーディオフェスタでJBL DD67000を鳴らされていた。ずびずびにドライブをされていた。昨年はP-7100でTANNOYのKingdom Royalを美しくしっとりと鳴らされていた。回路はシンプルではないのに品格のある音で。phile-webに書いてあったけど、Accuphaseは意外にも科学的な要素のみでなく機械的な要素にたいするこだわりをもっているようだ。コンデンサー内部に巻かれるアルミ箔をどれくらいの強さで巻くか等ゝ。また、工業製品としても表からは見えないところにまでこだわっている。中身も見た目が美しくないとだめだという考えで各パーツや配置までもが本当に美しくされている。A-200はアキュ40年記念モデル。M6000の上を行くフラッグシップ機になる。コイル一つとってもビッグ。コイルの線の断面は四角で隙間が無い。トランスのケースまで塗装をして仕上げてあるが、A200のトロイダルトランスのケースのでかいことでかいこと。真鍮無垢材を切削加工して金プレート化したスピーカー端子は、サイズ的にもかなりごつく、それだけで重さを感じる。箸より重い物をもったことのない自分には重たすぎた。
Accuphase
A-75
オーディオフェスタ in Nagoya 2019はアキュフェーズのブースが一番面白かったかも。若手社員5名が10分ずつくらい、自分のおすすめディスクを談話混じりに再生していた。製品の紹介ではなく、たまには別のことをしてみようとの企画。終わったあと他のお客様も面白かったと言っていた。
アキュフェーズの新製品は自然な温もりのある音。20年前のプリメインアンプE407は硬質な方向性だった記憶で、セパレートも温度感はあるけどエネルギーリークしてるかのようにJM labのMICRO UTOPIAが少し滲んでいたけど、A-75?にてソナスファベールのLiliumを鳴らされていて、美音なスピーカーにうっとりするほど生身の音像と自然な温もりを感じられました(P-4500かもしれない)。技術者はコンデンサーなどをヴォイシング(耳で音色を比べたり)しながらとっかえひっかえして選定しているようです。
自然な温もり・・・それはヒートテックのような、山岳では致命的に冷えて、ラーメン屋では汗がドバーッと出てくるような暑さではなく、革やカシミヤや綿100のような、多くの範囲で体温に応じた温もり。オーディオは天然素材ではないので自然に近づこうと日進月歩の過程ではあるけど、オーディオの音が自然に至ったら音楽を聴き始めよう・・・・・というのが惰性に思える。A-70と比較して解像度はほとんど変わってないはず。
Accuphase
A-80
A級アンプの最上位。A-55⇒A-60⇒A-65⇒A-70⇒と温度感と湿度感が上がってきていて、元々心地よい系のAシリーズだけど、さらに音楽的な音に変貌。LUXMANは逆に爽やかになってきている。僕はAccuphaseの音がかなり好きになってきた。ボイシングをする技師の方の追求があらわれていると思います。FYNE AUDIOのVintage15というスピーカーがイベントで鳴らされていた。動画があるから特に書こうと思わない。動画
AIR TIGHT
ATC-7
ATM-1S

スピーカーはパラダイムのペルソナ9H。すべてがベリリウム・サウンド。レコードプレーヤーは不明、フォノイコのATE-3011を使いアナログレコードを聴かせていただきました。エアータイトは1986年創業の日本のメーカー。真空管アンプでラインナップを固めている。プリアンプはSRPP、NF型。パワーアンプはATM-1S?。ペルソナ9Hはファンダメンタルのアンプで鳴らすとベリリウムの才能をいかんなく発揮する。エアータイトだと盆地の夏のよう。ラインケーブルが長すぎるセッティングだからかもしれないが、それを差し引いても温暖で厚い。開放感は先進的ではないけれど、古き良き時代の音が感じ取れる。300AのATM-300Rでも。[録画]
ALCHEMIST
APD15A MKII SS
STEREO SOUNDの記事…パラヴィッチーニ氏笑える。謎らしい。
Ampzilla
Ampzilla
五感的な音で南の国へ行ったときのことを思い出す。現地の料理は子どもの頃の自分には合わなくて最後の方はいやになってた。でも味付けないままに空が色濃く海は透明であたたかくて現地人はホットで街にはその街の独特の匂いがあった。催しものも飾り物も踊りも原始的で現地にあるものすべては大いなる大地と太古の意識そのもの。ありのままの裸形を留めており音楽の色彩が色とりどりに目の前にハッとしたところで目が覚めた。
ARCAM
FMJ A65 Plus
FMJ A65 Plus アーカム
解像度・・・低い
再現性・・・コロイド状
音楽性・・・ヘッドホンによる
このプリメインアンプはなにより、スピーカーのドライブ能力がそこそこイマイチな分、ヘッドフォンを堪能するように差し向けられてる。心地よい音楽性、今風の甘味料、英国的なかほりはほどほどにプリアンプ部のオーガニックな聴き心地のよさはヘッドフォンの振動板に乗って、スピーカーでは潰れているはずのエッセンスがそこに感じられましたんこぶ。子犬のワルツのような旋律を出しながら愉快におどる精霊たちのアウラが、ここにそこそこ引き出されるには、まさになによりヘッドフォン出力…!
ARCAM
FMJ A85
DALIのRoyalTowerがボワボワにならない程度に引き締まった音。くっきりとした中にほのかな甘さがある。細身で全体的に解像の薄さは感じるけど、解像度相応に分解されている国産とは違い、解像度の足りなさをハーモニーで聴かせている。それが感覚のいい音なので楽しい。解像度は高くても低くても、使ってるとそれに耳が馴染む。耳が馴染んでからその音色に好感をもてるか否かが重要と思う。オーディオは。もちろん高いに越したことはないが。アーカムの人気があるのはきっとそんなところに基づいているのだと思う。箱はチープだけど表示画面付きで緑のLEDが都会的な存在感。リモコンもかっこいい。
ARCAM
FMJ C30 & P1
合計80万のセパレート。物量投入した分のエネルギーは色気の増幅に充てられている。白くほのかな甘やかさはほのかなままに濃厚になっている。アーカムってこんなにフェティッシュだったのかぁという鳴り方になる。
Audio Analogue
BELLINI RE.
採りたての果実にのみあるフルール(産毛)を見ると甘そう。そんな甘さを感じられた。不思議な音だった。シンクレールのあの冒頭の子供時代の淡い詩的さを連想するぐらいにフルールが乗ってる。
Audio Analogue
PUCCINI RE.
ミュージカルフィデリティーのA3.2が響かせる系で波形が花の形をしているとしたら、プッチーニは世界で最も美しい音とされる少年の声が魅力的に出せる音。波形が魂の形をしている。『車輪の下』もまた子供的な詩的さで、第一章を読み終えるところで音楽が鳴り出す。ハンスギーベンラートは幸せな人生だったかな。死に方が呆気ないもんだから、最後の一日はどんなだったろうな、とか考える。
Audio Analogue
PUCCINI SE RE.
温度は普通か低めに感じたけれど心地よい。中域に甘美なエネルギーが集中している。純音の柔らかいヨーロピアンアンプの中ではわりとレゾリューションの高いタイプ。通常版との違いは大きくはないようだ。
Audio Refinement
Complete alpha Integrated Amplifier
1998年の製品にこんなファインなプリメインがあったかー!と思ったのは自分だけじゃないはず。しかも魅入って買おうと思ったら意外に年式古くてやめた。あなたのことよ。Audio RefinementというのはYBAが奥さんのために作ったブランドで女性の発想が活かされている。YBAが高級品で男性のオーディオファンが対象になっている機械的な造形の方面だとするとこれは生クリームみたいなホワイトの外観で品のいい柔らかなトーンを醸す女性的なもの。フランスの甘いかほりがする。ATOLLよりもふんわり豊かな傾向か。DIATONEのDS-1000がふんわり良い意味で3WAYらしくなく交響曲がスムース&ユーフォニーに鳴っていた。電源を落とすとボリュームが自動的に0の位置に戻るけどこれも奥さんの発想らしい。男の場合「ボリュームを0に戻さないと音質が劣化する」と言われない限り気にしない。女は不思議な生き物である。でもそういうものが大切にされているからこの音があるんだと思う。
Aura
VA-50
VA-40が初代プリメインで、その次のモデル。色彩感は淡めで柔軟な鳴り方の往年のオーラトーン。ノイズ対策素子などが排除され限りなくシンプルな回路構成。生の生命感がある。名器で依然として使い続けるマニアも多いとのことで、2006年冬にAura Noteが発売された。
Aura
VA-80SE
一聴して弱弱しい印象を受けるけど、ボディーは軟調ながらソウルを損なうことなく引き出している。生きてる。氷はぶつかり合うが、液体化すれば溶けあう。気張ったスピーカーをもオーラ性に幽化させるよさがある。
Aura
VA-150
鏡面時代のプリメインで一番分厚い機種。PA-200をプリメインにしたモデルで、低インピーダンス化するスピーカーにも対応している。Audio Accessoryでは「情報処理機器で採用される表面実装の基板は、いかにもノイズに強そうな、迷走電流の少ないクリアな音がしそうである」と書かれている。
Aura
Stingray-105 Standard
Auraは英語で霊の光という意味があるようで、サムシンググレートなものを放つ。消えうせていない何かが有る。Stingrayはエイのこと。軟質な音が出る。エイの革皮は見た目グロイが質感は非常によく、本物はそれなりの値段がする。本物と偽物の見分け方は、ライターであぶって燃えるか燃えないか。ポリエステル製だと燃えてしまうけど、エイの革はライターぐらいでは燃えない。滑らかなのに非常に強くて、爪でひっかいても傷つかない。近年捕獲されすぎていてワシントン条約にやがて規制されることになると言われているエイであるけど、あの不思議な質感に触れると仕方のないことだと思ってしまう。このアンプの音も同じくなんともいえない軟質な感覚。聴き飽きた音楽になることを省みずリピート聴きまくった。DIARYAUDIOBOOKには耳にタコになるほど書きまくった。
Aura
VA-200
Stingray105に比べると低域の量感に節度がある。Stingray105のほうは元気まんまんだ。抑制されてない。VA-200は杉ちゃん曰く「AURAのニューエイジと言うべき、従来のスカーッとした軽やかな音に少し粘りを持たせたAURA社の集大成的な音」。音の密度やクリアネスは≒。値段ほどの違いはない。VA-200の場合、とにかくスムージーなところが気持ちがいい。「多くは期待しない。ほどほどに音楽が聴ければいいよ。」と受け入れられてきたのがAURA。でもわりと普遍的でバランスいい。
Aura
PSAMP1
-古いAuraの製品を凝視していたジャックが発した言葉が新たな展開を予感させます。「今度の製品のイメージが閃いたんだけど、聞いてくれないか?」- YUKIMのHPより
ストレスフリーなのは健在で、そのままHiFiになっている。鏡面のオーラとは違う、シルキーな味わいがある。Franc francのような時代的なサウンド。ただ大量生産品と違うところは、インスピレーションにしか従わないところか。観念と演算のみでは為し難い業が保たれている。向こうの人みたいに土日は休むことを見習わないと、余計な労働で余計なものまで作り始める。世からエランヴィタルがなくなれば無駄と惰眠が増える。
Aura
PA-200
ハイエンドに敵う物量が投入されており、オーラのトーンを高次な水準で堪能できるパワーアンプ。杉ちゃんの所有機。上から見えるトロイダルトランス容量は500VAで、しかもこれは吊ってあるらしい。パワーディバイスは4MOSパラレルであるが、小型MOSを使っていて音のまとまりが良いとのこと。基盤ごとにサインがしてあるらしく、何から何まで凝った造りだというのが伝わる。B&WとAURAの不思議な関係
AUTHENTIC
N-10XX
天板に天然花崗岩を戴くNECの超ごうきゅうアンプ(←携帯で変換できない)。45kgある。『踊るポンポコリン』はKANの『愛を勝つ』と並んでバブルの頃を連想する音楽だそうな。このゴージャスなアンプで、一層深く、古きよき時代を堪能してもいい。天然花崗岩を外したN-10XX BASICというモデルもある。
BOW Technologies
WAZOO
BOW technologies WAZOO
ふわりと夢見心地な音調に空気の軽さがスピーカーの隅々まで満たされる。ころりんころりん。しかも夢想としても深いものがある。 空想と現実… その狭間に乖離ではなく調和があるのが機械の癖に、ではない、動物は生き物だからなのなのである。ふわっふわっ。愛情を受けた子供も毛布みたいにふわふわしてる。
Burmester
036
名古屋オーディオフェスタ2024にてエステロンのAuraが鳴らされていた。動画。Burmester入門の薄型パワーアンプの036は、天空まで開放的な反面、コクや厚みは足りなかった。純度は上位モデルよりも高いのかもしれない。
CEC
AMP3300
シングルエンテッドを採用した純A級アンプで、しかも無帰還である。朴訥なる回帰を思い描くけれど実際は明晰で現代的。やや平面的ではあるが、厚みがあって綺麗で、SilverStudioが好感触。ドライブ能力が高く、JBLのフロア(4428が軽いのか)をしっかりとドライブできていた。TEACのA-1Dよりも落ち着いた音調。
CREEK
5350SE
SonusFaberのConcertoHOMEでまろやかなクラシックを聴けた。どのSP鳴らしてもある種の弾力がある。AURAよりもう少し柔らかくて軽い。mont-bell. patagonia. Columbia. NORTH FACE. FIRSTDOWN.. と聞いて思い浮かべるそのソフトな感触がCREEKのトーン。
CS Port
GM70PA-JA
「直熱3極管「GM70」搭載の真空管式ステレオパワーアンプ。低歪み率動作のためにプレート電圧1,050Vを印加、出力30W+30W駆動の本格派です。また、高電圧1,050V でもスイッチング電源を用いることで、安全性と軽量・小型化を実現。無帰還によって立体感と臨場感を醸し、澄み切った音を表現します。」(CS Port)
CS Portは富山県の新進ブランド。GM70はロシア軍の真空管。冷戦後、市場に出回り それがGM70PAに搭載されていた。フィラメント?が金属板のタイプとカーボンのタイプがあり、金属板のほうは10倍の金額になる。音質的な優劣はつけられなくて、金属板は押し出し感があるらしい。プレート電圧1,050Vはスイッチング電源350×3を直列?で確保している。スイッチング電源というと「ノイズの塊」というイメージだけど、電源を設計している人は国際宇宙ステーションや医療器のメーカーなど信頼性を要求されるところで電源を作ってきた人たちで、ノイズを出さないスイッチング電源を開発したと自負しているようだ。その音質は本当によかった。透明感や分離感はいわずもがな、シルキーでクリーミーな感触を伴う美音で、ふんわりした心地のよさがある。Youtube。レコードプレイヤーTAT2やイオナイザーIME1の効果もあるだろうけど、交響曲のクレッシェンドも美音でZzz.. 動画:オーディオフェスタ2024-1,2
DENON
PMA-390AE
PMA-390AE、PMA-1500AE、PMA-2000AE それぞれに属性がある。PMA-390AEはピュア初心者や中高生に選ばれることを想定されたような音で、PMA-2000AEにはないシンプルでピュアな特質を活かされたサカナがピチプチした音をしている。比較試聴をされても390を選ばれない自信がPMA-2000AEにはあるから それができるのだろう。PMA-1500AEはその中間。低域は安定していないけど、ニアフィールドなど、できる限りシンプルでピュアな実体を保ちたい人種にはそっぽ向けない音質になっている。BOSEのPLS1610などと似た傾向。
DENON
PMA-390SE
最近はオーディオの特性的技術にますます傾倒していて音の扱いが繊細になってきたのか、微小振動がすごいい感じに死んでなくて、柔らかなオーラに満たされている風に聞こえる。
DENON
PMA-1500SE
PMA-390SEに比べればだいぶと充足している。そしてPMA-2000SEより腰の軽さがあり、まことに中間点。高校生。
DENON
PMA-1700NE
ELMUSA7より、見方によっては高音質かも知れない。中身のある音か、中間の音(楽器の音像に伴うあれ)や空気感・残響音がEL SOUNDほど伴ってるかどうかは使ってみないとわからないけど、純度が高いし解像感良好。USB DAC搭載・・・電源的には不利だけど、基盤を筐体に組み込むので接点減ることと導体短絡化が図れることと、コスパ的に有利。Bluetooth接続のヘッドホンのように、たおやかな音につながってると思う。
DENON
PMA-2000
デノンの定番。初代機で、一番朴訥で太い音だとの評判。2000U〜ほどのHi-Fi的インパクトはない。PP回路に使う上下出力Trの特性ばらつきを嫌って、純コンではなくあえて準コンを採用しているようだ(初代機のみ)。杉ちゃんが詳しく解説している。→tukipie様、初めまして。
DENON
PMA-2000U
押し出し感アップ。
デノンは出せる音はすべて出しつくしたような音、と言っている人がいた。
DENON
PMA-2000V
サンスイに替わる物量投入型、と位置づけをしている人がいた。SNは上がった気がする。2000Vは栄養ドリンク飲むとS10Vになる。デザインにおいては特にマニアには評判よくない。でも数を売らないと運営できないし全ジャンルが再生できてデザインも普遍性をもったものにしなければならないのでやむを得ないこと。ヨーロピアンは自作アンプのような音作りが多いけどね。
DENON
PMA-2000W
2003年のモデル。2年ごとにモデルチェンジしているようだ。可能な限りコストを抑えようとして作られている型番。最高のCPを持つアンプ。水準のみで考えるとベストバイの High Spec Sound。それでいて決して無味乾燥に陥らない音だとステサンでは評論されていた。価格が上昇したのは仕方がないが、高級パーツが採用され、音質は気休めによくなっている。
DENON
PMA-2000AE
従来の肉付きのある解像度の太さは、それが贅肉となっていることもあったけど、PMA-2000AEではストレートにひきしめられている。すごく身が軽い。少し前に波動拳が出過ぎる傾向はあるが、スルーレート感高まり筋力ではなく肌や息を感じるようになった。PMA-2000AEになってかなり今風にメタモルフォーズした。UとVは実際使ってみてもそんなに違いがあるとは思わなかったけど(たぶんWも)、AEからは外観が滑らかなシルバーになっただけあり若いノリだった。セルロイドのように美音。
DENON
PMA-2500NE
自分の使っている真空管プリ+トランジスタパワーアンプに比べると、音色のぬくもり75%、解像度量115%、分解能140%、フラットさ・レンジ120%、量子95%。PMA-SX11より少しひらぺったいけどそれは仕方ない。C.O.T.Yを受賞するなどした歴史的な名作PMA-2000から20年も経つけどそれ以来ずっとベストバイでずっと売れ行きトップ。物理的に優秀なのにつまらなくないこの透明感はDENONにしかないと思う。
DENON
PMA-A100
DENONは2010年に百周年を迎えた。何気に英国タンノイより歴史が長い。その記念モデルになる。…とはいえ、この不景気だからバブリーな代物ではない。金型を作るのに一千万ぐらいかかるからボディーの形状はPMA-2000SEと同一。ブラックアルミのヘアライン仕上げだが側面はスチール?製だしそんなに高級感があるわけではない。むしろプレミアムシルバーのPMA-2000AEの方が推敲された中間色である分高級にも思える。解像度も同じ。中高域などに共通する箱庭感があり、PMA-2000SEと比べて特に制動力に差があるわけではないと思う。しかし音色が良くなっている。基本的な回路部は変わってないと思うがよりリジッドな構造でより高品位な部品や線材を使われているようだ。シルクタッチな成分が濃ゆくなっている。医療器のような品質。献血の優しい雰囲気。
DENON
PMA-SA11
PMA-10番が新しいフォルムになって登場。指先でたたくとコツコツという。ていうか つい叩きたくなるのはなぜ。音出すと、透明度が高くクセのない音傾向。それでいて肉付きがあって聴き応えがある。スピーカーから平面的に前へ放射される。音が揃ってる。2000AEよりさらに3D的な階調が豊かで形成される放射面にはウェーブが感じられる。しっとりした滑らかさもあるし、厚いステンレスプレートに光が反映するようなきらめき感もある。
DENON
PMA-SA1
「UHC-MOSはバイポーラトランジスタと同等以上の増幅率を有し、一般のMOS-FETの35個分、バイポーラトランジスタの3個分の電流リニアリティを1個の素子で可能にしています。」
改良に改良を重ねて解像には究極の滑らかさがある。液体的とも。サウンドスケープは今風でフラットに出てくる感覚、SA1ではSA11よりもさらに輪郭の凹凸が深くなる感じ。そしてその軽さは、羽があるのになぜ空の上まで飛んで行こうとしないのかアホウドリ…というぐらい。
DENON
PMA-SX1
真空管アンプしか使えなくなってしまった今日このごろでも、このアンプの音を聞くとやっぱりトランジスタアンプもいいと思ってしまう。クリアーな音だけどどうしても冷たい音色しか出てこないことがない。日本の良さで地味だけどすごいみがある。
DIATONE
DA-P610
ダイアトーンのビンテージ・プリアンプ。DS-600番を連想するから、プリとセットで10万クラスのものかな。今の音に慣れるとなんか淋しいし物足りなくも思えたけど、あったかく、地味で普通なところに、学校の音楽室を思い出す。でもこれはギターがつなげられるので、不良用だね。
EAR
EAR 912
オーディオフェスタ2020にTim de Paravicini氏が来ていた。レコードと4chオープンリール・テープデッキによる演奏を聴いてきた。テープの厚みのある音がたまらなかった(自社EARの紹介はほぼそっちのけだった):TEACのオープンリール再生。あとレコード再生(スピーカーはDiapason Astera、アンプはEAR912)。
EAR
EAR M1

EARのトランジスタ純A級プリメインアンプ。DIAPASONのKaris3を鳴らされていた。敏感に反応するアンプ。プロトタイプの段階ではボリュームに手を触れるとジーーと音がした。裸の音がする。
EINSTEIN
The Amplifier Type II
解像感は国産の中級プリメインと同じぐらい。でも非磁性体のパーツで統一されているからか、アインシュタインの回路がすごいのか、まるっきり気疲れを誘わない。色彩的なトーンは控えめで主張がないけど品性がよくみっちりと充実している。人間の記憶は現象時間から離れるにつれ特徴的な印象が相対的に強くなるけれどあの音は未だ自然にまとまっている。融解性・温度・浸透圧・陰影などあらゆるエレメントが宇宙の均衡を保っているんだろう。YBAのような未来的な不思議さとは趣向が違い、なにもないのにリスナーはその引力に吸い込まれる。ブラックホール。
ELSOUND
EPWS-5
【EPWS-5】 ELSOUNDのパワーアンプ。ボリューム+セレクター搭載。プリメインアンプではないかも。
エルサウンドは小出力アンプと信頼性の高い部品で究極に純度の高い音を求めてる。5W+5Wの出力で、抑圧されているところがなく振動は非常に細かい。EPWS-5はプリメインアンプ型だが、エルサウンドはプリアンプ不要派なので、セレクターとボリュームを搭載した「パワーアンプ」である。無個性・無機質な音が嫌で、プリアンプが必要だと感じる人はEPWS-5S (ボリュームとセレクターのないモデル) 等を選択すべき。EPWS-5自体はモガミとかカナレみたいな音。不純物はないが表情に乏しい。「のっぺらぼう」みたい。この音が聴きたいという独特な魅力は皆無(後記:入力端子直後のホットとコールドで結ばれている抵抗を外すと音調は變化する。硬さが抜ける。曖昧さの中に機微が感じられるようになる)。
ELSOUND
EPWS-5Sac
マイナーチェンジで電源プラグを交換できるようになった。依然として全体的にストレート感に傑出していて団子状になる遅れた要素がない。Auraやユニスターは振動は細かくないが甘美で明瞭な音。ELSOUNDは振動が細かい明晰な音。KENWOODのS270など引っ込み思案なスピーカーとも塩梅がいい。作ってる人はプリアンプ不要派だが入力インピーダンスが10kΩと低め。EPWS-5Sacはパッシブプリよりはバッファアンプを搭載してるプリアンプと組み合わせた方が好感もてた。プリアンプの音がそのまんま通過して出てくる。個人的にはそうして初めてエルサウンドのうまみを味わえた。パッシブアッテネーター式固定抵抗のボリュームを使いたい場合、エルサウンドにて「47kΩに変更する事も可能」とのこと。またはRCAジャックの裏側の抵抗をペンチで外す。URL参照
ELSOUND
EPWS-6S
このメーカーがいつまででも存在していてくれるとも限らないので、スペアに購入。EPWS-5との音質的な違いは、おおまかに見るとほぼなし。若干、軟体動物的な触り心地を感じた(SONY SS-HA1やUnisonicのスピーカーにて)。
ELSOUND
EPM-3
3W出力のモノラルパワー。中身見るとEPWS-5よりそっけなかった。音質も。でも濁り感は減ってしっかりした輪郭はある。
ESOTERIC
Grandioso C1X
Grandioso S1X
Grandioso M1X
S1XはA級ステレオ・パワーアンプ。エソテリックのアンプはかなり多くを試聴した事があるけれど、世代を経るごとに角が取れてまろやかな音になってきている気がする。SOULNOTEは元気で生命感豊かでゴリッとしているけど、エソテリックのGrandiosoは雑な成分が取り除かれていて日本的な清楚さでふんわりと奏でられる。ラックスマンのA級プリメインL-580(C.O.T.Y 1996頃)の音は「絹で濾されたような」と表現されていたけれど、それと共通する。L-580は琴線に訴える燦いているものを感じるけれど、Grandiosoは雲の中にいるかのよう。2024年のオーディオフェスタではTANNOYのStirling III LZ Special Editionが鳴らされていた[動画]。どちらかというと入門型のスピーカーなのに、いい感じのナイーヴさ。エソテリックのアンプはFOSTEXのスピーカーやエソテリック自身のMG-20や、かつてのDIATONEなど、先進ユニット採用の高解像度系スピーカーに合うと思っていたけど、ザ・ブリティッシュなStirlingもうるわしゅうございます。ただ個人的にはハイエンドのWestminster Royal/GRをGrandiosoで聴きたかった。Westminster Royal/SEの音は15年も前なのに僕はすごい覚えている。あの海の中にいた思い出が深い。最近安いスピーカーしかデモで使われない流れ。∬_@ν@ 「あれ聴いちゃうとStirlingなんてねぇ、、」となる懸念からだろうか。そのくせ結局Westminsterなんて買えないから。
2023.12にTEACはエソテリックを子会社化すると発表された。業務の効率化を図るみたいだ。マイナス金利解除でビールなどの嗜好品が売れるようになると予測されているので、もしかしたら赤字縮小するかもしれない。自分は5月と8月と11月と2月の決算前に博打でTEACの株をちまちまと買う予定。株価上昇率が楽しみ\(^o^)/
ESOTERIC
Grandioso F1
Grandiosoの称号がついてるエソテリックは、JBLを鳴らしても麗しい。ずっと浸っていたい。理想はこのデザインにも現れてる。外観のとおりやはらか。ま、買えないけれど。TEACがTechnicsのように、エソテリック・カフェを開いたら行きたい。グランディオーソの音に包まれていたい。Technicsのカフェは京都にオープンされている。感覚が繊細な人しか買わないと思うので、埼玉のムーミンバレーパークの周辺とかいいんじゃなかろうか。いや、インドアの人しか買わないので駅周辺がいいか。ちなみにコーヒーは豆から挽いて、使用する粉は倍の量で、お湯で程よく割ると、安い豆でも美味しく淹れられる。抽出に時間かけると雑味が出てくるけど、その淹れ方ならすっきり。
Flying Mole
DAD-M100pro
D.AMPは未来型ロボットに分類されるのでその肩書きに恥じず解像度は10万馬力。ナディ(経絡)には核燃料のみでプラーナ等の生体エネルギーは流れないが、このモグラ君はパワーが有り余っている感じである。優秀な機械ロボットが歌った歌はこんなアンドロメダな感じになる。白いモグラのほうが柔らかいかな。黒は地球人/反地球人の対立を治めるのが主な役割風なのでプリにはおもしろみのある宇宙生物を使いたい。
Fundamental
LA10 versionII
MA10V
S.S.G.P 2020受賞。神奈川県の資本金500万円のガレージメーカー。オーディオは自作品でもすごい音のいいものがある。パーツを最大限にいいものを使ったはいいがストーレートに走りすぎてしまいスカキンになることもあるけど。ファンダメンタルのアンプは自作品のパーツの良さと聴き疲れしない音の両立。オーディオフェスタで各ブースで借りられていて信頼がうかがえる。カナダのParadigmのPersona Bを鳴らされていて素直で異次元の開放感だった。[動画](オーディオケーブルのマニア的にはこの動画のセッティングはプリアンプLA10とメインアンプMA10Vの距離が長すぎるのが気になる。それでもこの音が出るんだという感じの見え方になっちゃう。スピーカーケーブルは電流電圧が大きいので長くしてもノイズの影響が相対的に小さくなるから長距離ひいても多少はいいけど。)
GOLDMUND
Metis 5
Mid-Fiの究極の形。濃厚な音とは縁のない美しさ。精密機が得意のスイスの音。同じ工芸でも、木工と錬金術がありスイスは錬金術。ホワイトアルミニウムの筺体がすごくよく、そのクリーミーな触感が音をいくぶん支配していると思われる。車の筺体とは種類の違う物体で、食べることができる。
GOLDMUND
Telos 390.5
これでドラクエを聴きたい。Accuphaseの方が解像度は高いけどなぜかドラクエを聴きたいと思わない。
GOLDMUND
Mimesis 27.8
ゴールドムンドは中身の割に価格が高いので一時風評被害に遭っていたがやはり音自体はよい音である。Triの社長が取り扱いをはじめた。濃厚な音が好きな人がたまに聴くと本当に美しく感じるようだ。スイスの山脈を想わせる水色の音。
GOLDMUND
Telos 250
Telos 350
Telos 280に比べると低域の馬力が少し増した。でも濃厚になることはなく振動板を通過するように鳴ってる。B&W 800 Diamondだときらめきが瞬いてくる。GOLDMUNDのアンプは好みや相性が結構あると思う。なんでも鳴らせるアンプではないと思う。相性参考に:Metis + Micro Metis
GOLDMUND
Telos 1000
塩梅の難しいGOLDMUNDのアンプ群だが、同じスイスメードのAcoustik-labのスピーカーは相性がいいと思う。あとVienna AcousticはXPPというニフラムの音の振動板を採用していて、自分の予想では合うと見た。DYNAUDIOのブースでEVIDENCE PLATINUMがMimesis 22H + Telos 1000で鳴らされていたときはDYNAUDIOが褪色しているように思えた。静観している。DYNAUDIOはホットな音。フラッグシップのEVIDENCE PLATINUMだけは天文学的な音なのかもしれないけどおそらくTelos 1000のせいだろう。UFOに遭遇しそうなほど不思議な音ではあった。
HiT
LTC101055S
FurutecのADL GT40 USBというヘッドホンアンプの音をそのままパワーアンプにしたみたいな音。そのFurutecのヘッドホンアンプではゲインが少なめのナイーヴな音である反面 埋没した要素があるけどこのLTC101055Sは全面的によく出てる。あの軟体動物の滑らかさがスピーカーからも聴けるとは。我が輩は感動ちた。この音に成るためには技術的な要素がある。uLTC(ultra Linear Triode Circut)という回路で特許取得ちてる。101055という型番が暗示的だ。ナノテックシステムズのデモが終わったあと、ある気丈なおじいさんが「darTZeelの新作が出たのかと思った、あのアンプ好きなんだよねー」と言っていた。darTZeelよりはさすがに静けさを感じるし日本的な温度になっているけれど、日本のアンプなのに箱庭的じゃない。音像がしこしこ滑らかなうえにレンジが広くて気分が良い。
IKEDA SOUND labs.
MOS FET POWER AMP
N.S LM12CLK POWER AMP
カートリッジメーカーのイケダサウンドラボの作成したパワーアンプ。はんだづけとかSPケーブルの接続箇所など、配慮が行き届いてて、凛とした音がでる。カートリッジに拘る人はケーブルやはんだに拘ると感じた。イケダサウンド創業者の故:池田勇氏は「アンプで音は変わらない」と仰っていたようで、生涯アキュフェーズの中堅プリメインしか使わなかったようだ。アンプの大きな違いは傾向の違いと捉えていたのかな(@_@;)? アキュフェーズ同士で比較した時のセリフなのかなかな。アンプじゃ変わらないと言うわりに、出力素子の違いで遊んでいるような型番。でもなんとなく言いたいこともわかる。微小信号にたいする意識というか、繊細な違いが出るところに命を感じるというか。収穫した直後の食材には命が宿っているとか、ブロッコリーも包丁を入れた瞬間から気化しやすい栄養素が抜けてゆくと言われるけど、創業者の方はそういうエレメントを求めていたんだと思う。コーヒーもハンドドリップがおいしいですね〜。自分のハンドドリップが上手だと言いたいわけじゃないですよ。機械のコーヒーメーカーだと完全に抽出し終えてからピーっと鳴るから、飲み始めるまでに時間がかかってしまい、味が抜けてるのである。ピーっと鳴る30秒前にカップに注いでしまえばよいけど、どうせコーヒーメーカーの前で抽出するのを待ってるならハンドでいいやんとなる。
KENWOOD
L-A1
90年代前半のKENWOODのカタログに載っていた高級アンプ。KENWOODも作っていたのであります。こんなピュアなオーディオを。カタログにL-A1が載っていた当時僕は中学生でした。大学生の家庭教師も、「こんなの28万も出して買う人いるのかな」と言っていたけど、その音を聴けば当時でも納得したかもしれない。このたび運良く大須の店頭で見つけ、3分間試聴させていただいたけれど、ほんと品質がいい音をしてると思った。L-A1は店頭にてDIATONEのDS-1000を鳴らされていた。プレーヤーはTEACのVRDS10。トーンに色づけはないが素朴でまともな音で、特にファンダメンタルな部分が省略をされてない造形をしていた。高域は非常に繊細で、中域にエネルギーが集約していて、遠近感がよく出ていた。演奏後の拍手まで滑らかに実在感を伴っている。その拍手は全体に溶け込んで綺麗な味を醸して鳴ってるというよりは、ひとつひとつがバラけず滑らかに、まさに楽音のように、音楽のつづきのように鳴っていた。楽音に輪郭の小ささと滑らかさがある。まさにAMPの内部構造が体現されているかのようでした。器用な職人さんが地道に作ってくれたのでしょう。試聴機は清掃以外のメンテナンスはしていなかったようだけど、ガリもなかったです。(2011)
LINN
MAJIK-I
リンのMAJIKは昔から代々伝わるシーラカンスだが自分はこの最新型のやつを恐らくこのとき初めて聴いた。ディナウーディオのCONFIDENCE C1Uを鳴らされていた。C1UはシムオーディオのMoon 700iで鳴らされたのを聴いたことがあるけどそれに比べるとリンのMAJIK-Iは骨密度は負けるが、柔和なドライヴ感で嫋やかなピュア感になる。音像は、ELECOMのマウスパッドFITTIOに採用されている超柔軟性合成ゴム・エクスジェル{EXGEL}のやうな、よくわからない感触である。リンは「凛とした音である」といふものでもなかった。なぜなら『凛』という漢字はもともと、♂のアソコがそそり立つ様を形容したものらしいので:参考URL。さうなると「凛とした音」はこの世には有っても、凛とした音の美しさをもつ楽器やオーディオ機材は、ガニュメデスをどっかにもってったゼウスにしか創れまい。もし創れてしまったら飛ぶように売れよう。リンのMAJIK-Iはどちらかといへば、ヘルマフロディトスのようにやはらかな肉付きで、神話のやふな悲しみを宿されているのであつた。
LINN
KLIMAX
KLIMAX KONTROL & KLIMAX CHAKRA TWIN ペアで260万円とは思えないほどシンプルで薄型ボディーで、そこから出てくる音もシンプルそのものなのでこれはデジタルアンプ?と思ったけど違った。このケースはアルミ材削り出しで2つのパーツから成り立ってる。前面パネルだけではなく、全身が削り出されてる。音は先進的な音作りをしているけど低域など厚みはない印象。でも節食・腹八分が長生きする秘訣か。スピーカーもKLIMAXだったからかな。特徴が嗅ぎにくい音。こだわりから離れてる。繊細で飽きがこないと思う。
LOGIFULL
LHA20M
含みのある音。ロジフルという名前もなんか含みがあるけどそれと似たようなトーンになってる。かといってMid-Fiではなく、力強さをもちあわせたパワーアンプ。管球と半導体の両方の良さを兼ね備えている機構でガレージのアンプのように鳴りっぷりがいい。クールな音色とも馴染み音像も彫りが深く。木材の付帯音が伴うバックロードホーン・スピーカー「LSE-700BLK」とも塩梅がよかった。出力は公称値では17Wだけど20W出るようだ。ロジフルは静岡に本社のある国産メーカー。さくらももこの『ひとりずもう』という本の漫画版に、高校生のももこは夏休み東京に一人で旅行した際に、いろいろ噂の美味しいものをご馳走して頂いたけど( ´-`)。o(不味い〜これが東京の味かぁ)と内心思って下痢して帰ってきただけだったという思い出が描かれてた。水が恐らく不味いのだ。水が浄ければおいしい。お寺のご霊泉水をチキンラーメンに投入するだけでコクが深まり (゚д゚) ウマー になった。そのとき料理は水が命と思った。芸能人は歯が命。コーヒーに注いでみたらハワイのコナコーヒーのようにまろやかな味わいになった。土壌が文化を育むからか、そのオーディオ製品がどの国のものかは音を聴けばたいてい予想がつく。軟水か硬水か。さらには同じ国産でも地域の個性があり、ロジフルは「静岡」が引き立ってると思う。同じ中部地方の岐阜県のmusica(ムジカ)とは通底するところがある。子から孫の世代へと森が保たれている田舎ゆえにか出力数が少なく純度の高い音質傾向。軟水で淹れた、冴えたお茶の味。musicaの方が若々しい音。ロジフルは梅ヶ島の滝の音。美しくも厳しい自然の音。
LUXMAN
CL35 & MQ60
30年前の管球アンプ。不朽の名作。TANNOYのEdinburghを鳴らされていて交響楽がユーフォニー。絹ごし豆腐。
LUXMAN
L-80
80年代のラックスマン。こんなに裸の音のアンプは使ったことがない。これぞアンティックという自然さで、高域は自由に伸び、低音は慣性任せに出される。力で抑えつけたところがない。色気はそっけないものだけどニアフィールドで透過性の高いスピーカー(Apogee等)を鳴らすとシベリウスとかにすごい清澄な響きを感じられる。よく聴くとさーさーとノイズは乗ってるけどそれにすら物理的な自然さを感じる。管球アンプにも近い。この音には山之辺の道のような素朴さがあった。
LUXMAN
L-500
1993年発売のプリメイン。ハードオフで発見。DALIのrector(2way)を鳴らされているのを聴いた。L-500はA級動作で50W×2 (重量23kg)。兄機のL-580 (定価380000円) もA級動作で50W×2 (重量は30kg)。L-580はC.O.T.Yを受賞してる。今思うとL-500もこの筐体で250000円は格安に思える。古き良き時代の製品で、整備されているのか完璧な音を出していたと思う。機敏に反応するDALIのrectorに雑味がない。今までに聴いたことないくらい良い音のLUXMANだった。20年以上経過しているのに破綻のない艶のあるみっちりしたフォーカスの合った音。こんなに長持ちすれば、市場で飽和状態にもなるだろう。音量を上げてもAADの歴史的音源のクラシック (フルトヴェングラー指揮ベートーヴェン)を聴いてもハーシュなところがない。絹ごしの音とか言われていたLUXMANの90年代のサウンド。昔のDALIのスピーカー(Menuetとか)ならそういう音になるだろうな。とてつもなく緻密な音で、現代のアンプよりもしかしたら、、。ただ低音は出ていないはず。L-507sが発売した時、デザインが一新されると同時に中身も完全に新生LUXMANで、ワイドでダイナミックな音になった事がオーディオアクセサリー誌にもステレオサウンド誌にも書かれていた。
LUXMAN
L-505Z
L-505uXIIから6年経過。2023年の型。あいかわらず暑苦しいけどそれがまたよい。505には505の良さがある。くどい音だけど、よりラックスマンらしいというか。
LUXMAN
L-507s
ラックスはオーディオオーディオした趣味性を大切にしていて、大型パワーメーターの雰囲気がいい。音もオーディオとしての味わいがある。暖色で、ホールトーンの余韻が深い。
LUXMAN
L-507f
温度、湿度、肌触りなどの感覚要素が綜合的に取り入れられている。店頭でスピーカードライブに用いられるのは明るく普遍的なバランスのアキュフェーズであることが多い。アキュフェーズのE-408のような透明な見晴らし感はないが、ラックスには知覚空気感があり、そこにラックストーンが上品に伴っている。
LUXMAN
L-509f
「神は信仰としての神、哲学は純粋に哲学」と宗教の世界を現実の世界と峻別するより、八百万の世界に生きているのならモナドが互いにゆきかうものとして考えたい。日本人が現代無宗教なのは魂を物理学的根のなさから美意識を唯脳の狭間に削ぎ落としてきたからであり、それは同時にパーフェクトな論理の内に生きていなければ気が済まないというメンタルの裏返しでもあろう。でも本来ここは惟神の国だった。今は科学が裏目に出ているのかもしれない。デンマークのBow Technologiesにはホールの空気がある。空気が「そこに初めからある」。あたかも神の存在は当たり前であるかのように。ラックスはラックスの雰囲気を今もなお保有している。どうかラックスでありつづけてほしい。ただL-509fの場合は定量的に空気を封入しているような感はある。今のアンプは原理が複雑すぎて、人為的な再現性にもなりうる。霊性がまだ複雑なテーゼに追いついていない段階。というと言い過ぎである。難しい音なのでイミフな書き方をしてみたのだ。
L-505u マイルド感が良い。クリーミーマイルド。15年以上続くL-500番のプリメインも、ちゃくちゃくと高音質化して(音色も移り変わって)いて、L-505uはL-505番の中で最も良い音だと思えます。定価215000円(税別)。21Kg。重量はL-507sよりもある。
LUXMAN
L-507u
fシリーズより音が更に白くなった。合わないものは排され、色彩調整されてる。弦のうねりではシルクのボールがコシコシと弾むところあり。音の量が重くどうしても箱庭的なサウンドになるのが国産大手の大型アンプだけど、その箱庭の中の音像が濃ゆいのがラックスマンである。また、トランジスタアンプは階調性が豊かな反面、機械的に冷たい音にもなる。ラックスは音量を上げても刺激感が少ないし温度感の豊かなところがよい。ダイナミズムのうらはら、絶対にギンギンとはしない節度がある。この音の生まれる背景には先祖代々ジンテーゼされてきたDNAの発達みたいな労苦が偲ばれる(意味不明)。
LUXMAN
L-509u
L-509u, L-507u, L-505u …解像度はどれもそんなに変わらないが、L-509uは一番ストレスはなかった。ふわんとした気泡。よく鳴った。ぬけの良さと元気さもあった。
LUXMAN
L-507uX
無信号時の消費電力がものすごいことになっているが(でもデスクトップほどではないか)、強力な電源を搭載するのは、瞬間的に立ち上がってくる信号に追随するため。音樂の音圧は一定ではない。管球アンプは音がクリップしても偶数倍音など自然界に存在する音で崩れるが(だから電源部は弱くてもよい)、トランジスタのクリップは奇数倍音が偶数倍音ぐらいに多く自然に関わりなく崩れるので、クリップさせてはならない。という設計理念で強力な電源部を搭載する。オーディオフェスタin名古屋で聴いた。瞬間的に立ち上がってくる音楽を結構な音量で聴いても眠ることのできる音だった。
LUXMAN
SQ-38u
往年の名器SQ38の復刻版。艶やかでシルキーな現代サウンドになっている。さすが管球らしいと言える音触で、高域から低域までハイフィデリティーなL-505u / L-509uよりも10代の甘い肌合いがある。ピラミッド型。元気さもあるがL-509uらの爽やかな元気さとはまた少し印象違う。両方とも今風の少年っぽさを兼ね備えているけど片方はNikeで片方はadidasのようなキャラクターの違いがある。
LUXMAN
C-7i & M-7i
ゆとりのある音だけどやや団子かもしれない。SPとの組み合わせによりけりだろうけどセパレートの造形が小出力のアンプの機敏さに負けている場合がある。
LUXMAN
C-8f & M-8f
このクラスのセパレートになれば音のまとめ方が云々という次元から離れる。圧倒的なパワーと広大なレンジによる恩恵か、モナドが慣性任せに行き渡り、整合してゆく。国産という枠組みをもある程度超えられる。
LUXMAN
C-9U & M-10U
ぬくもりが自然で余裕を感じる。オーケストラの人達がなにかに包み込まれている感がしない。LUXMANの本領が発揮される。歪みのない音は論理的思考のように簡単で、最近はモニオのBronze B2やKENWOODのK's Esuleのように信じられない価格でクリーンな音が作られている。でも小林秀雄はもののあはれを人間の道だと言って今の思想の潮流は"正しいことを言いたいだけだ"と批判していた。そんなものはだね、誰にだってできるんだよ?それが悪いわけではないけどオーディオでも、自然な特性を保ちつつ肉厚を重ねるのは至難の業で、自然界にある無限性や現実にある生の音に迫ろうとするものはムーン山に拒まれてすべてを忘れるのだよ(ジャングル大帝レオ)。でもこの9番とか10番とかになると、その厚みに調和が見いだされる。辛辣になりがちなB&Wがおだやかになってる。ホルンなどがプワーンという暖かい厚みをもって吹かれていて、まだ余力がある。ムーン山からなにかを持ち帰ってきてる。
LUXMAN
CL-1000
トランスのボリューム。それによって、ぜんぜん純粋さが違うと思われる。2020年にオーディオフェスタで聴いてきた。同じく展示されていたPhasemationのCM-2000のバランス用ATTトランス(特許)とSPECのRPA-MG1のピュアダイレクトドライブと、たぶん似ている。ふんわりふんわか雲の中。おそらく音量を絞っても世界が褪色しないと思う。録音.wav:FOCAL Scala Utopia Evoでの再生音。
LUXMAN
M-900u
CL-1000との組み合わせでデモを聴いてきました。M-800Aの後継モデル。M-800AはB-1000fの下位モデルという印象があったけど、CL-1000の実力もあるのかもしれないけどM-900uの場合は、あのTANNOY Kingdom Royal IIが、あのFOCAL Scala Utopia Evoが、え?君が僕を鳴らすのかい?と高みの見物をしてくることなく、柔和で奥行きがあって地球はまだ平和だなぁ。。B-1000fとM-900uの音を聴いたら下位モデルなんて使えなくな…おっと(制止)、どうせ買えない買わないのに何言うのでありますかあなたは。
marantz
PM-6100SA
瑞々しいサウンドステージ。多彩さを醸すタイプではなく、単結晶体が目の前に浮かぶよう。
marantz
PM-80a
ONKYO Monitor2000xでの場合、ポップスよりクラシックのが良かった。ポップスは高域が少し痛たかった。古いペンションみたいな印象の音。そんな幻想的な場所で使われていたであろうビジョンを浮かべながら聴くと((いいなぁ))と思った。
marantz
PM-17
PM-88SEの頃からデザインが一新。AクラスABクラスの切り替えスイッチはなくなった。marantzらしい清楚なトーン。最新のモデルに比べると少し毛羽立っているが、アナログ的な再生音なので一種のサワリとして感じられる。PM-16も同様かな。
marantz
PM-17SA
SA対応でクリアになった。仄かな色気がクリアネスの中に感じられる。低域こそ薄いが、節度があり小気味のよい鳴り方をする。SM-17SAとバイアンプ接続をすれば音像の提示性があがる。もちろんPM-17SAだけでも上品でいいと思う。
marantz
PM-17SA ver.2
センシビリティーの高いスピーカーと組み合わせると全域に渡って不思議な浮遊感が生まれる。透明すぎる中に節度よく音が前後に浮かんでいる。色彩は透過していてそれがゆらめく、まさにオーロラだ。ver.2になってからこのゆらめいた感じがよくでている。美しく見せるための一行すらあってはならないという理念によって余分だとされる要素は削ぎ落とされたような音。
marantz
PM-14
ある種の完璧さのあるデザイン。冷徹になったサウンドを表現するかのようにパネルはブラッシングされ、感情まで見透かせるクリアネスですとでも言いたげにサーモアップメーターが付いた。
marantz
PM-14SA
現代marantzのプリメインは無を感じさせる透明感を持つ。Accuphaseの夜空には温度を伴う粒子が離散しているが、marantzの場合は完全な無である。宇宙が誕生する以前の無で、そこから音が生まれるかのようだ。浮遊しているというより存在している。
marantz
PM-14SA ver.2
ver2からサーモアップメーターがブルーになった。光に反映するシルバーはシックで、現代性をとことんまで突き詰めてきた。そんな音がする。とても静物的で、PM-17SA ver2の節度をそのままに、低域などが安定する。不思議な浮遊感覚はかろやかさになり、透過していた音は存在感を伴う。こうなると決して17ver.2の高解像度モデルという位置付けにはならない。17ver.2には17ver.2の、14ver.2には14ver.2の独自の属性になる。共に視覚的なサウンド。゚・*:.。. .。.:*・゜゚・
marantz
PM-15S1
氷はぶつかり合うが、水になれば解け合う。「表象」においても、物理化すればとりまくものと相容れなくなっていくが、表象それ自体は物理ではない。デジタル機器でも、量子化された数列が伝送されるのではなく、光とか自由電子が送られる。唯脳においては概念もすべて固体となるのだけど、靈化してしかるべき姿に戻れば、周辺付近にほどよく諧和してゆく。ニュープレミアムデザインからのマランツは、静観ながらも聴覚への馴染みがよくなっている。ぷかぷかな空気感はwazooとすら思わせる。靈化してる。
marantz
PM-11S1
SC-7S1&MA-9S1の技術を受け継いでベストバイになった。B&W703が気楽な音で鳴った。硬さがどんどん抜け落ちて、生命による明るさが増した。肌に触れた音が柔らかい。子供の肌のようにつるつる弾性があって気持ちがいい。それでもやっぱり音楽は主観的にならずあくまで静観している。静観しつつも、隅々にまでエッセンスが通っている心地だ。Signature805のギガピクセルレベルの緻密さを有機的に満たしていた。AuraのPSAMP1と同じく、高解像な骨子をスウィートななにかで固められている。
marantz
PM-11S2
PM-11S1より円くなっている。温かみが増して、精細で粒立った感じは減った。ニュープレミアムのPM-11S1から耳が痛くなるmarantzらしい特性は消えていたけど、さらに耳を近づけても痛くない感じがしていて、marantzを買う際の懸念がなくなった気がする。
marantz
AIRBOW PM10 Ultimate
PM-10のAirbow改造版(希望小売価格¥780,000)。管弦楽が分解能高いけど豊か。高音の細い金属棒が掴めそうなところは共通だけど、純正に比べて心地よさが増している。HDAM-SA3に使われるプリアンプの交換可能なパーツをすべて交換、スイッチング電源部へ高周波を低減する措置。逸品館で試聴をお願いするときは、理由も必要ですよ。
marantz
PM-15
'93のC.O.T.Y。PM99系の発展型。定価45万、重量32kgの筐体。ここまでするかという物量とアイソレートに伴い、JBL S3100の38cmウーファーに制動感覚の節度よさが聞かれる。音の場所がわかるような、音の形に触れるような団子が出てくる低音。この実在感を前にすると「聞きやすい」は「薄い」でもあったと感じる。基調は優しくふんわりホワイトシルク。そして輝かない自然さが厚みのある音に守られている。日本の真髄は外を飾るではなく内側から輝く。伝統的な美意識溢れる音。
marantz
STEREO 70s

[動画]
B&Wの801D4 Signatureをかろやかにドライブしてみえた。入門モデルのくせに。さすがにスピーカー側の解像度が良すぎてあらも見えてきたけど、気持ちの良い最近のmarantzの音がする。
marantz
MODEL 50

STEREO 70sの兄モデル。出力70W+70W(8Ω)という小ささがいい。音色が丁寧に練られている感。金属が競り負けてか手に入らないのでセラミック?の外観になっている。かっこいい。
Mark Levinson
5206 5302
プレーヤーは5101にてJBL4349を鳴らされていた。マーク・レヴィンソンはアメリカンコーヒーのようなカラッとした鳴り口。量子の数はエソテリックのグラシオーソには落ちると思う。グラシオーソのプレーヤーK1x&プリアンプC1x&パワーアンプS1xは空気が濃密になる。
McIntosh
MA6500
MA6400の新型。これはに見えにくいデザインになっている。向こうの人にもMA6400は機関車トーマスに見えて仕方なかったんだと思う。MA6500の音質についてはやはりジャズがまろやかでよかったでした。弦楽の場合は空気感よりも楽器が主張的な感じで、その楽器の音がやわらかい。くっきりと浮かぶ表面の音には瑞々しさを感じられた。McIntoshはクラシカルな設計を大事にするけど常に新しさがある。
McIntosh
MA6800
1994年発売。伝説的な名器。ステレオサウンドのCOTY受賞し、WINTER号にてベストバイ常連だった。当時のMcIntoshの音じゃなければダメという人は多いみたい。故障し現行機種に乗り換えても別物と思って売っぱらってしまう現象が生じている。それを買う今のMcIntoshファンはラッキーね。
McIntosh
MA6900
Stereo Soundのベストバイでずっと上位だったMA6800の新型。音は現代的なのか、ジャズ向けの厚みに平面的な波動拳を感じる。
McIntosh
MA6900G
機関車の煙突が水蒸気をぶわっと噴き出すような空気感。TANNOYのPrestigeのようなふわぁんと音節の長いスピーカーにマッチしそうな音。濃厚さ・コク感も一緒に吹き出されたかもしれないが、明瞭な硬質感を出さない。
McIntosh
MA7200
2017年発売。MA6800より世代を経ているから滑らか。
McIntosh
MA8900
MA6800のような旧型のMcIntoshのほうが薫り立つ音だけど、新しいMA8900等もPassラボラトリーに比べるとジャズ系なサウンド。YG Acousticsのアナットレファレンスを自然な造形でスムーズに鳴らせて、浸れるぐらいに気持ちがいい。スムーズとはいってもMacintoshのプリメインアンプはアメリカンサウンドを受け継いでいる。アメリカンコーヒーは薄口だけどアメリカンサウンドは厚みのあるリッチな音。JBLのヘッドホン(EVEREST)はシンバルも実体感があって綺麗。アメリカンコーヒーは、コーヒー豆が高価だった大戦中に、それでもたくさん飲みたいアメリカ人がやっていたのを、薄口が好きな日本人が真似して浅煎りの豆で美味しく煎れるのを考案したもの。アメリカ人は好んでアメリカンコーヒーを飲んでいたわけではない。
僕は、2003年頃にJBL&Macintoshの濃厚な音を聴いてから、ずっとアメリカンコーヒーのことを疑問に思っていた。ハンバーグが濃厚だから身体がおのずと薄口のコーヒーを求めてバランスとってるのかな、とか。
McIntosh
C710
ローエンドのプリアンプだけどマッキンの馨りが彷彿。非常にコンデンス。いざ使ってみるとこんな聴き手を惹きつけるサウンドだったんだ。しかもデジタルアンプでそのまんまその馨りを楽しめた!。オーディオの愛好家が最後に落ち着く先はマッキントッシュだとか言われるけどわかるものがある。感覚は純粋であくまで正しくヒューマン。高域は厚みがあるうえあくまで嫌な音を出さず、低域方向からはマッキンの風味が煎り薫る。ローエンドからハイエンドまでdissolve pure tone in a sense。中域も産まれたてのようでこれは原人の聴覚の域に達している。声聞くだけで性格がわかるというか。電子音には意識があってフルートはトークしているというか、メロウでコクがあってGourmais.(なんて単語があるかどうかは知らないけれど)。女性ヴォーカルは媚びてない。それでも余計に魅力的なのがすごいことです。この再生音は聴き手を惹きつける。リスナーを引き込むわけでなくリスナーが引き寄せられる。アメリカンな比喩を使えば「私はダッグの匂いに誘われたビーグルのようだ」。新世界の地平線が広く、太陽のおおらかさにうっとり。全面的に委ねられる。猫が腹を見せて寝転ぶのは信頼しきっている証拠。
McIntosh
C41MC352
McIntoshとJBLのコンビネーションは最強。たしかこのセパレートで鳴らされた4425Mk2の音を、あの日あの店で聴かせてもらった。その音は感覚の全てを魅了した。生きている音が感覚に感応するから。なんらかの外的現象とクオリアが抽象的に反応しあって渦を巻いているものは、一層感受性の深くにまで染み渡る。この感覚は反芻可能なので忘れにくいのかもしれないけど、忘れられないのです。
McIntosh
MC402
シルキー感が増していて それが往年のトロッとした感じより勝る特質となっている。
McIntosh
MC611
MC601の2018年の新型。オーディオフェスタにてMAGICOのM2を駆動されていた。PASS lab.のXA160.8に駆動されたMAGICO M2よりMcIntosh MC611のほうが空間感やレンジは狭くて厚みがある。平面的な造形。その厚みが魅力で、音像はクラムワークスの両面吸着ジェルのようで軟質。でも、濃厚 or 爽快 といったら爽快。昔のマッキンの濃厚さが好きな人は好みじゃないかも。MAGICOには合っていた。
MIRAD
SRA-C20
合金鉄なトーンで機械アートなサウンド。ブルガリのアルミニウムのような、素材を活かしたよさがある。透き通っているという風ではないけど、りんとして冷ややか。低域は膨らませることなく、余計な色気も無い。
musica
ATT100+POW100
初期のムジカの製品はシルキーなホワイトなトーンはあったものの窮屈な音素が多かった。REVOLVER(レボルバー)社のスピーカーR33のせいかな。今のムジカは清澄な音で岐阜県の田舎の自然の中。虚飾なく心地よく聞ける。小さな会社なのでしがらみなく自由にオーディオが作られている。
musica
int30
さすが日本製品というものづくり。アルミ削りだしボディー。Snow Whiteの仕上げが美しい。またその材質感も良い。さらさらしたセラミックのような触感。ずっと触っていたくなる。外観色は「茜」や「新月」に変更することもできる。養老鉄道100周年記念モデルKU-506(赤)もあり。20W+20W。パーツが良いのか シンプルだからか 柵がないからか すごく階調が滑らか。そして甘みの感じられる音。『子猫物語』がピュア。低域も表情があるが、中高域にエネルギーが集中している。ケンウッドのS270との組み合わせでハイエンドの音。ムジカのトランジスターアンプはクラシックよりポップス向けだと思うのでクラシックを聴くならirisの方がよいかもしれない(真空管アンプはリニアな増幅はトランジスターアンプに比べて劣るけど、細かな成分が得意。その分、極小音量で再生しても音痩せしにくい)。
オーディオは人により必要のある機能と必要がない機能があるので、パワーアンプ[pow30mono][pow30usb] / ヘッドホンアンプ[hpa30usb] / フォノアンプ[pho30gd] / パッシブアッテネーター[att30] / USB-DAC[usb30] / CD用バッファアンプ[cdb30] / プリメインアンプ[int30]に分けてあるようだ。幅82mmの筺体は5台横に並べることも想定している。小音量でラウドネスを使いたい場合は低域増強アダプターlf1(ブログに設計図を公表されていて自作も可)もあり。後退する要素はあるがきれいに低域が持ち上げられていた。
musica
int30s
int30の出力が30W + 30Wのモデル。カラーバリエーションは[Black and Red]と[Snow White]の二種類。
musica
pow30usb
サイズは小さいがピュアな音がする。電源の小型化は大変なことのようだが過去にCSEに勤めてた設計者がそのときのノウハウを駆使しているようだ。今は部品も進化していて30年前の半分のサイズで済むものも多い。そういう部品を賢く使って設計している。300Bも昔より今製造されたもののほうが実は特性的には優れているらしい。新しい部品によるところか音調は艶やかな傾向。遠近感もスムーズに開ける。デザインのとおり若々しい音がする。USBから接続するのが今のトレンドのため簡易なDACを搭載している。内蔵されているUSB-DACは据え置きのCDプレーヤーからの音に比べると落ちるものの、そこそこの音質。
musica
int60
日本版Metis。触感がマットでシルク。日本の工場の技術力。電源投入時にはポッと豪快にノイズが出るが、それはミューティング回路が搭載されていないから。注文時にmusicaに言えば搭載してくれるが、この純度の高い音質を損なうので、そのポップノイズが心臓に悪いと言う人や出力音圧レベルの高いスピーカーを使っている人だけにとどめたいところ。また、入力インピーダンスが高いのでパッシブプリアンプも使用できる。その音質が良い。そのかわり電源がONの時にPOWER入力のRCA端子などを引っこ抜いたりするとホット側の電圧の変動でノイズが豪快に入る。「市販のアンプの多くは、電源が入っていない時にも入力インピーダンスの極端な低下を防ぐため、10KΩ程度の抵抗を入力端子と内蔵の増幅回路の間に入れていることが多いです」(知恵袋)との事だけどムジカのアンプは入ってないと思う。
musica
pri60v2
Input1はレコード専用ですので、デジタル世代はInput2/3に接続しましょう。本体には書いてありません。
musica
pri64
プリアンプの名器はQUAD34とか高いものばかり。無名を探さないとお金が足りなくなる。60シリーズのプリはその点かなりいい。
musica
pow60v2
バッファ用のミニチュア真空管を変更したセカンドモデル。微細な凹凸感はあるが柔軟な音が出る。電源投入後は不安定で、よく音割れする。また、携帯電話のノイズなども受けまくる。故障中のpow60taはボディに手を触れただけで音質が変った。電源ケーブルでも音質が変わりそうだ(実験はしてない)。ミュート回路が搭載されておらず電源投入時のポップノイズは凄いし、音質の事しか考えられていない。これほど開放的な音がするアンプは大手メーカー製品の中にはなかなかないだろう。v2の次に出たTaシリーズはワイドでクリアだけど豊かさが少し減る。v2はざらつきのある解像だけど温度感があり声の余韻もある。JBL 38cmパルプコーンユニットが豊かな音色で鳴る(トランスが貧弱なためか音像は濁っているが)。
musica
pow60/ta
10周年記念の限定モデル。中身は更にシンプルナイズされてるけど、pow60v2に比べて低音など分解能が高くタイトでワイドレンジな音像になっている。滑らかな音。このアンプもなにをしても音質が変わる。ボディーに手を触れるだけでノイズが乗ったりする。電源は3Pインレットだけどアースは取られていない(だからふつうに2Pの電源プラグのケーブルを使えばよい)。高域が澄んでいて、低音は補足的で、空気感はひんやり。クリアーな音だけど輪郭の硬さがない。Pioneer A-A9と似た傾向で箱庭的ではなく軽快な音。Raicho3に比べると音が薄いけど夜中に疲れずに聴ける。パイオニアのほうがしっかりした音だけど、ムジカのほうは付帯音がない。より天然水に近いシンプルな音。フルオーケストラだと他のアンプ群の方が良いが、村治佳織の『Cavatina』のギターの音はmusicaのPow60/taが最高に最高に良い。弦を弾く音とか艶やかで、空間に広がってゆく。自分はオーディオの音に感動する事が減ってきたが、久しぶりにそれを得られた。
musica
pow62
60シリーズ4世代目のパワーアンプ。デザインが変更され、バッファアンプの真空管は前面に来た。インシュレーターの足も搭載された。重ねて置いた時に真空管用の窓を塞いでしまう事はなくなった。今回はボリュームが付属しているが、ノイズ対策素子は極力排除されてる。初代のpow60は使った事がないが、60シリーズは世代毎にかなり音質がかわってくる。このpow62は中域にエネルギーを集められていてポップで明るい音調。クールさはなくなりpow60taより少し開放感は落ちるが聴きやすい音になっている。従来は真空管が悪さをしていたのか滑らかさが損なわれていたけどこれは特にそれを意識する事はない(個体差かな)(後記:野球の軟式球を当てたらブーンという音が止まらなくなった。音が漏洩していて密度が薄まっている。我々のムジカは壊れる宿命なのだろうか)。
musica
Ibuki
Ibuki(いぶき)は蒔絵の仕上げを施されたシリーズ。岐阜県関ケ原市の協力で作られた。Ibuki-amplifier、ibuki-digital、ibuki-analog。小型のオーディオはヨーロッパで受けるようで、30シリーズは日本とヨーロッパで半々で売れている。蒔絵のオーディオは我々日本人にはどうかという印象だが、これはヨーロッパからの要望があって作られたもの。出荷先はほぼすべてヨーロッパらしい。
musica
Raicho Lucido int
パッと見きれいだけどおもちゃのような造り。音質はよい。音が純粋な反面、故障は多いかもしれない。低インピーダンス(4Ω)のスピーカーを接続したら、”ぽっ ぽっ ぽっ” と言って音が出なくなった。片方なら大丈夫だけど両方接続するとそうなる。電源をON OFFしたり しばらく通電したら直ったけど。
musica
Raicho3 Pow
musicaの音は共通して、ポータブルのDACでいうとケンウッドのMG-G708 / G608等に似ている。余計な機能がなく純度に徹した透徹とした音。Android搭載のDAPは、ポタアン一体型のような重厚な型でも、解像度は高いが純度は落ちる。両立しない。オーディオ店の人が日本のアンプは箱庭的だと言っていて、「マランツ(PM-11SA)でもそうですか?」と聞いたらマランツでもそうだと言っていた。MUSICAは中身がゴールドムンド(褒めてない)。ヨーロッパで人気があるとのことで、箱庭的じゃないと思う。後記:壊しました。POWERがONのときに、スピーカーケーブルを抜き差ししたら、ショートしてぶっこわれた。保護回路がない分、音がいいけど、壊れる。
musica
Raicho5 mono
オーディオフェスタ2020のネットワークジャパンのブースにて、QUADRAL AURUM SEDAN9で聴いた。メタルコーンと相性がよい、シンプルな凛とした音は継承。自分のRaicho3 powよりちょっと音が太った印象。動画:YoutubeでQUEENが無料で見れるとのことでそれを再生中。QUEENですよね?洋楽詳しくないのですいません。
musica
iris pri
ムジカの真空管プリアンプ&ヘッドホンアンプ。滑らかで純度が高くて優しいタッチの音。真空管のPCL-86はELEKITのTU-8100で使用される真空管と同じ。付属のPCL-86も、使ってみると味わい深くてよいですが、ELEKIT TU-8100に付属している真空管に取り替えるなどすると良いと思います。
musica
iris50int
真空管は余韻が出やすい。電子流れ現象?を応用して音を出しているトランジスタは、出力を絞っていった時にある段階で急に途切れる特性がある。一方フィラメントから熱電子を高速に放射する真空管は最後まで徐々に減衰する。真空管アンプとLPは相性が合うが、それはLPに記録されている小さな音も導き出せるからかな。
アイリスの外観はすごく今風。電源フィルターコンデンサーは真空管全盛の時代の10分の1のサイズになるようだ。CSEで学んできた電源設計のノウハウや進化しているパーツを賢く取り入れて、真空管アンプだけどコンデンサー等の突起がなく外観がすっきりとしている。トランスはEI型と言ってたっけな? iris50intは5881真空管を採用。300Bは音がよいけど6L6は価格的にいいところで6L6は最も多く採用されている。5881はその6L6の進化型。音の作り方としては30シリーズと60シリーズとは結構方向性が違っていて、int30とint60のように滑らかな先進的な音像ではないが、アイリスはいわゆる管球っぽい良い音で地味に鳴っていると思った。岐阜県の西美濃は部品工場に恵まれているようで、精度の高い部品群を取り入れているけど、ちょっと物足りないぐらいにノスタルジックな音。この外観でこの音か!というギャップ萌えはある。ブラックが新発売された。ホワイトは真空管の熱で変色するのだろうか。だがムジカのホワイトはサラサラ感が魅惑。岐阜県のどっかの工場の高い技術。
MUSICAL
FIDELITY
X-A1
C.O.T.Y受賞の名器A1の回路を踏襲しコンパクト&シンプル化と電源セパレート化を図ったモデル。Musical Fidelityの同型CDプレーヤーX-RAYとのペアリングで試聴。X-RAYとの相性もあるのか、余韻がわたあめのようにふわんとしてた。角がない。でも密度が高い。ジャズのトランペットが発泡して溶けるように消えゆく。発売から20年を経過してハードオフでダイヤトーンのDS-1000ZAで聴いたけど、ハードオフ岡崎店には技術者リストラ組でも雇っているのだろうか、前回来た時もLUXMANのL-500がガリもなく美音で鳴っていた。その前は山水の古いアンプだったっけな。今時作れない内容の濃いアンプ。天性を活かしてどんどん過去の名器を復活させてほしい。そして誰かがそれを聞いて衝動買いしてオーディオマニアになってほしい。
MUSICAL
FIDELITY
A3.2
ステンドグラス 貧乏人や旅人へのやさしさ カリスマ性という救いではなく ただ一心に肘を地につけて讃える。(ミュージカルフィデリティの歌)
MUSICAL
FIDELITY
A3CR
ノーチラスとの組み合わせへ
A3のセパレート。この価格帯の舶来品の中ではスペック的にも良好。分解能やS/N高くてハキハキさにつながる。基調はやや端麗か。女性ヴォーカルはハスキー。余裕があって表情が出ている。Accuphaseやmarantzに比べると元気すぎるな、とか思うけど低音楽器などよりよく描写されている。
MUSICAL
FIDELITY
A3.2CR
デザインが優れてる。薄型だったA3CRに厚みが増した。それだけで分厚く感じる。パネルはさらにブラッシュアップされ、生で見ると圧倒される完成度。音はA1時代の管球トーンに近づいたとのこと。
Nakamichi
IA-1
タイトに引き締まっている透明な楽音。ジャズはスピーカーの前に浮かず、馴れ合わずに出てくる。スピーカーは四角形なので平面だなぁという感じだ。アンビエントな甘さや空気感は一切なく、アグレッシブで、ショスタコなど厳格だった。ナカミチは中道と書くと極道みたいだ。
NEC
A-10 III
古き良き時代のNECの超ごうきゅうアンプ(←変換できないYO)。「踊るポンポコリン」は「愛を勝つ」と並んでバブルの頃を連想する音楽だそうな。このまえ中古店で鳴らされているのを見つけた(ラッキー)。我々は、このゴージャスなアンプで、一層深く、古きよき時代を堪能してもいい。
Olasonic
NANOCOMPO
NANO-UA1
名称のとおり超小型のアンプ。小型機らしい生々しさがある。しっとりしながら控えめに鳴らす。実在性求めるとなると物足りないが品の良い音。小出力マニアにとっては魅惑の小宇宙。独特のUFO感がある。鞄堅a電子という日本のメーカーが立ち上げたオーディオブランド。仕様表のスピーカー出力値は「ダイナミックパワー」で表記されているけど、小出力素子の方が音が良いと主張する設計者も多いし、ELSOUNDのEPWS-5Sは5W+5Wで充分すぎる音量が確保できているので定格出力で(1/3ぐらいかな)表記されていてもいいと思った。まだ小出力アンプの良さが世間的に認知されていないのだろう。
ONKYO
A-927
外観どおりアナログな回路を採用。「裸特性の優れた音」を目指した。鮮度感があり美音だけど鮮度自体はそれほどでもない。駆動力もいまいちで音圧感はない。でもmid-fiな雰囲気のよさがある。アンプにスピーカーの個性を決定されないところもいい。
ONKYO
A-929
天板にダイレクト入力端子がある。これは入力部への近距離化を狙ったもの。ここまでピュアリティーに拘っている。コーラルのスピーカーなどが蘇りそう。
ONKYO
A-973
電源部には容量10,000μF/50V・30mmφ×40mmHの大型電解コンデンサを2個採用。無機質なデジタルアンプもよく進化してきて、爽やかな音質がするようになってる。LED電球のようなはっきりとした音を出す。端正な音の出方で、明るく陰影は説明され、電球のように回折をしないのでキラキラながら机の下は暗い。太陽の光からは遠ざかったかもしれないが、全体的には、雲りの日に太陽の光が雲を明るくしているような明るさを感じられます。良い音です。
ONKYO
P-3000R
M-5000R
オンキョーの久しぶりのフラッグシップセパレート[2010.12]。DIDRC回路搭載の恩恵か、蛇足を取り除いた見通しのよい音がする。明るい白いトーン。そしてプレーンヨーグルトに乗せるシュガーのような甘さを感じる。無駄なものが濾された分だけ、溶解した液体の中に機械くさい成分が明らかになってしまうも、そんな僅かの気になる部分を覆い隠せる軽妙さや音触のよさがある。タンノイのキングダムもほんのり甘くしてしまう。
PERREAUX
PMF2350
南の国よりさらに南の島。プローの空は今日も元気に曇ってます。目立つ音と埋没した楽音の差があり、決してバランスがいいとはいえない。でも色は多彩ではないが馬力があって、霞んだ色がもの憂げな元気を醸しているのです。曇りといえばおもひでぽろぽろ。野球部の広田君が「晴れの日と、曇りの日と、雨の日と、どれが好き?」と聞くと、タエ子は「曇り」と答える。そこで我々はなぜか「よかった、僕と同じだ」と言ってボールを上に投げて去っていくのです。
Phasemation
CM-2000
「パッシブATTの画期的進化」
プロケーブルのサイトによると、プリアンプの役割はハイインピーダンスで受けて、ローインピーダンスで出すこと。いきなりパワーアンプに接続するより、徐々にインピーダンスをあげてゆくと、脱落する成分が減るとのこと。川の激流を登れない魚は上流にいけない。でもその橋渡しのための回路を通過することで魚が移動する。一方、パッシブアッテネーターだと余計な回路を通していないので純度は保たれるけど、脱落した魚が多いのか、なにか味が抜けたサウンドになる。CM2000はトランス式のアッテネーターを搭載したパッシブATT式コントローラで、音痩せがないのに純度が高い。究極の理想だと思う。ヤフオクにはカンノ製作所Model 611 / Model 411や,自作品のトランス式ボリュームが出品されているのを見るけど、CM2000のATTトランスはフェーズメーションの特許の技術なので、なにかいろいろと違うのかな。この音を聴いて自分も音の良いアモルファスのトランス買って作ったけどCM-2000のようないい音ではないかもしれない。手持ちの中では一番よいけど。CA-1000のような従来のプリアンプと平行してこの先もラインナップには載せていくらしい。デモの風景録音:T
PIONEER
A-717
名器。整備されているものをハードオフで聴いた。往古のパイオニア製品。DIATONEのDS-1000ZAが満ち足りた音で鳴ってた。このスピーカーはなにで鳴らしてもいい音で鳴らなかったけど、これが正解なんだ。DIATONE側も、自分たちのスピーカーがどこのメーカーのアンプと一番組み合わせられているのかを調査していたと思う。Sansuiともダイナミックな軟体動物具合が共通している。セパレートのC-90+M-90とは同じ時期の製品で同一の基調。A-717はプリメインアンプだけどC-90+M-90よりヴォーカルの生々しさ等では勝っている。この濃厚リッチな音はまるで日本版のMcIntosh。
PIONEER
C-90
パワーアンプM90と揃いのプリアンプ。ボリュームの質感、滑らかな動きとその音にパイオニアのEXCLUSIVE手前のフラッグシップさを感じる。厚みのある音でヴィンテージより一歩進んだナイーヴさもあり心中してもいいんじゃないかという濃密な生の音がする。パイオニアもいいものを作っていた。ヤフオク中古3〜4万で音楽的に再現力の優れたプリアンプを手に入れたい場合は整備されたQUAD34/44か、これか、あとは他の人に聞いて。
PIONEER
A-05
1996年のモデル。A-05(12万円)はステレオサウンドでベストバイに輝いていた名機。A-09(41万円)とA-07(23万円)の下位モデル。詳細はリンク先
PIONEER
A-10AE
オーケストラを再生した時の粒子の大きさ。まるで原子核をビッグライトで拡大したかのやうな。さらにそこには素粒子があり。ざらめのようなざらざら感覚がピカイチ。
PIONEER
A-A9
PD-D6+A-A9+SPM-300…泡に包まれた世界。泡包世界。あわあわした空気感ができたてほわほわ。最近はお目にかかれないのが哀しい、あわあわしてる石鹸のCMみたいな、あのCMの泡の肌理濃やかさよ。これは感触の話であり、トーンの味わいまで石鹸くさいわけではない。多少、ウイスキーの薫りする豊かさよ。石鹸の泡は奥の基調を包んでで 泡は決して人間を襲うことはなく、泡の楽譜の中からつんがってリアルな楽器の音が描出される。やわらかさのうちに硬さが共存しているのである。日本の家庭のように。
PRIMARE
PRE35
A35.2
プライマーはスウェーデンのオーディオブランド。オーディオフェスタのNaspecのデモで聴いた。Vienna AcoustikのBeethoven Concert Grand Referenceを鳴らされていた。A32の頃のプライマーのイメージとしてはもう少し窮屈さがあった気がしたけれど、完全に開放感があってうっとり。ヴァイオリンに瑞々しさを感じられるし純度が上がっている。Beethoven Concert Grand Referenceでしかまだ聴いていないので、そのスピーカーの特質かもしれないが。「PFC電源回路は最新のAPFCに進化し、超高速パワーデバイスであるオリジナルUFPD回路も第2世代にアップデート。この2つのオリジナル技術によって、Class Dアンプのみ可能となる回路基板とヒートシンクの直結、最短回路設計の実現、パワーアンプデバイスとスピーカーターミナルのダイレクト接続」と書いてあるので地道に進化しているのだと思う。
Profact
CE-503B CR
北海道にあったメーカーのプリアンプ。ハイファイ堂でSONY SS-G7を鳴らされていた。無帰還だからかわからないけど素直で素っ気なく空間の広い音だった。やや寒いめの音。よくありがちな音。でも高級パーツ&シンプルの極みを目指した自作品実験作のように高純度キンキンサウンドではない。組み合わされていたパワーアンプはLUXKITのA3500で濃厚で柔らかめのもの、CDプレーヤーはTEAC VRDS-25xで厚みと空気感のあるものなので、ProfactのCE-503Bの特質だと思う。けなしてるわけではない一応。最悪この音なら壊れるまで飽きない。スピーカーSS-G7は幅510x高さ940x奥行445mm、重量 約48kgの剛性の高いめのもの。SS-G7は音が痩せないらしい。長岡鉄男が絶賛したスピーカー。真空管のパワーアンプだからか、この38cmスピーカーの低音は控えめだった。
QUAD
34
QUAD 33, 34, 44(プリアンプ), QUAD 405, 405-2(パワーアンプ) あたりのクオードのセパレートアンプは どのオーディオ店員にも褒め称えられる。BOSE363を家に持ち運んでくれた昔オーディオやってた人も゙いいアンプを知ってるね゙と言っていた。こんなアンティック‥黴臭い音しか出ないだろう‥と思うけどこの34を買ったら生命に満ち溢れた音でびっくらこいた。生き生きとした音に満ちてる。実際、店員さん曰く 古い物なのでちゃんとした音では鳴らなくなるリスクはあるようだけど、それでも 一度は使ってみたほうがいいよと推薦していた。その店員さんがまさに、東南アジアに旅をした時に出会う現地に滞在の長い日本人みたいで、彼がバックパッカーでもよく巡り巡っているその地のとりわけ素晴らしい所を教えてくださり、"あそこにもぜひ行ってみてください"等と真摯に勧めるような勧め方をしてきたので僕のオーディオ辞典・想い出にはない製品だけど気になって手に入れたのだ。Yahoo!オークションにもよく出品されているのを見かけるので、あなたもぜひ使ってみて下さい。ちょっと古い音だけどね。
QUAD
405
405は606のように硬い音はしない。中域にエネルギーが集中してる。タンノイのVLZとの相性がすこぶる良く、魅入ってしまう。今の音より昔のオーディオの音が好きな人にはたまらない音を醸していた。
QUAD
606
ステレオサウンドで長い事ベストバイで3ポイントとかで入賞していた地味なモデル。音が地味によい。だけど、この方向性ならELSOUNDの方がいいかも。鉄道オタク的にQUADをシンパしているなら別。そういう価値はある。
RASTEME
RSDA302
RASTEMEは再生するソースで意見が分かれそう。打ち込み系ならしっとり浸れる心地よい音になるけど、クラシックはなんじゃこりゃってぐらいの簡素な音になる。褪色し過ぎなサウンドである。それもデジタルアンプの限界なのだろうか、この価格のモデルだからだろうか。複雑怪奇な現象を説明できないとオーケストラは難しいのかな。RASTEMEならフルデジタルアンプのRDA-720が使ってみたい。
ROTEL
RA02
イギリスに展開する国産のメーカー。物量投入してバリューで売ることなしに、ROTELは素材で味を生かす。ローテルは設計の90%の時間を試聴に費やしている。RA02は細作りながらも音楽をいつくしんで聴ける音。音全体が波動拳でないところ、楽音の実体が拡散しないところなどがよい。デザインはプリメインらしくキュートで、音も明るく伸びやか。ポップスがポップに楽しめる。
ROTEL
RA1062
ROTEL RA-1062
古今のアンプ比較すると解像とか空気感なら現代のデノンやマランツのが上だけど、元来楽音の持つソノリティや鮮度や生々しさ‥このへんは昔のアンプのが優秀な気がする。現代のオーディオでそれを出そうとしたらパワードライブして出す感じになる。だから少々うんちくくさいことになる。70年代のラックスをニアフィールドで聴いたら手放せなくなった。ローテルのアンプも同じくボディーの中身はスカスカで、これでどんな音が出せるものかと不安に思うけど、いかにノイズ対策素子とか使わずに設計されているか… 玄人の人はその努力をスカスカの中に垣間見るようである。ローテルは"人との接点は数多くありたいけど機械的な接点はなるべく少なくしたい"らしい。人間の本質も機械の本質も変わらないと思う。伝言ゲームやると必ずおかしい事態になるから。
ROTEL
RA980BX
RA1070にモデルチェンジしたが、10年ものあいだ現行でいた。900番まではイギリス向けだった。1070に比較すると高域はややカルシウム不足に感じ、解像は甘かったりするけど、mid-fiで居心地がよくて、感性的なところがとてもいい。音の出はきつくないし軟体でもなく、渋いトーンだけど芳しい。薄い色の色ノリがよく、濃い色はくどくない。乾燥・拡散することはなく、常に生命感に満ちている。ずっと聴いていられるよい音。
ROTEL
RA1070
RA980BXよりデザインが高級で液晶表示とリモコンが付いた。音とともにアメリカ向けにして、経営維持のために価格をあげたようだ。ブラックゲートのコンデンサ、大型トロイダルトランスなどグレードはほぼ同一。
ROTEL
RB1080

RA1070より奥行きが増す。ROTELはセパレートになると解像の寂しさが消える感覚だ。ヴェールが取れてより重心が低くなる。2WAYならこれでいいみたい。
ROTEL
RB1090
ローテルのフラッグシップ。RB1080よりさらに重心が低く、下腹部まで落ち着いた心持。おとなしくなった。音楽の賜物はスピーカー周辺に飛ばされることなくそこに在る。ローテルトーンは芳純だがこのトーン自体には特に鼓舞されるほどの個性はない。メロディーには律動があり中身が宿ってるので、分解能とか空気感とか特に意識されない。目ざすものはバーチャルリアリティーではない。本質的な意味で虚構じゃなくなる感じ。
ROTEL
RC1090
プリアンプ。かなり出来がよいみたい。RC1090のあと中堅機のRC1070に切り替えると、一気にしょんぼりした音になった。CDは情報量が多いのでプリが処理に追いついていないとマトモな音は出てこないみたい。デフォルメされてハイアガリになってしまう。1070ももちろん濃厚なタッチでレンジも普遍的に伸びた実力のあるプリアンプだけど、やや見劣りしてしまった。
ROTEL
RA1312
70年代のローテル。今のROTELは渋いクリアな音が出るけど70年代のROTELはAccuphaseみたいな、解像をアキュレートに出す鳴り方をしてた。経路が一直線のように、スピーカーの音離れが音離れという次元を離れて前に出てくる。電子音のみならず、擦弦楽器の音もさわれそうなほど。やや元気すぎるか。におわしいあたたかさやカラーレーションがなく、節操無いほどに透明な音がする。
ROTEL
RHC-10
RHC-10+Accuphase P-380は会心の組み合わせだった。空気は宇宙のように透明だが弦がフェーズの迷いなく実体をもって張る。Viviっと。
SANSUI
AU-α305RX
店頭でKENWOOD LS-X9 (1989年) を小音量で鳴らされているのを聞いた。α305なんてマニアックな型番だと思う。外観はAU-α507XRのフロントの色調に、AU-α607MRのボタン形状。「出力段に、温度検出・補正回路を内蔵した新開発のオーディオ素子SAP(温度補償機能入りトランジスター)を搭載。これにより、従来のパワートランジスタに外付けした場合の時間的なロスによる動作点のゆらぎを解決し、温度補償をほぼリアルタイムで行い音楽信号の強弱に動作点がダイナミックに追従する動特性を獲得しています。出力によって歪率が変動しないため、小〜中音量での裸特性が安定化しています」とのことで、素直に耳に届く。AU-α607XRに比較すると旨味はないし簡素な響きになるけどストレスの要素になる成分は少なくむしろ聴きやすい印象。音の量は多くないけど分解能は高いからザラザラとはしない。αという名称なのでSANSUI得意のバランスサーキット、プッシュプル駆動。
SANSUI
AU-α607XR
AU-α607XRは電子音はマ行的な魅力があるが、クラシックはガ行的なうるささが伴う。
SANSUI
AU-α607MR
MRがサンスイの最高の作品だとやくざ風な信義のある店員さんが言っていた。確かに同じ607でもXRとは次元が違う。高域がよく伸びて元気で、シリーズで一番現代的に捌けている音になる。ボリュームの質感もパワーアンプダイレクトもブラッシュアップされている。707&907に比べても一般的には遜色を感じないレベルになっていると思う。
SANSUI
AU-α607NRA
シナモンの味わい。水墨画のような神妙さ。山水はアンプはこうあるべきだという王道のアンプ作りをしているらしいけど、意外と味わい深い音が出る。そういうもんなのかな。607のみはNRAUがあるが、これは607NRAの部品の供給が途切れたため、再設計したものらしい。AU-α607NRAUでは定価1万アップして電源部が強化されている。
SANSUI
AU-α607MosLimited
607だけどバランス接続あり。稀少MOS-FET採用の限定モデル。同価格同サイズの国産に比較すると、それほどクリアルな解像は出せず、スケールも小さいほうだが、こじんまりとしたハイエンド音を楽しめる良品。硬調ながらモイスチャー成分あり、繊細な音を出せる。孤高な高貴さ漂わす。これが607の最後になった。アニバーサリーモデルながら同時に別れを告げるモデルのよう。
SANSUI
AU-α707MR
α707はCPの高い607と理想を求めた907の中間に挟まれて微妙な位置なので存在感がない。確かにオーディオにお金費やさない人は607を選ぶし、707では中途半端に思う人は907を買う。でも707クラスになれば排気量に余裕があり、充足するに足りてしまう。907ほどの重量がないのも腰にやさしい。
SANSUI
AU-α707NRA
現行モデル。でもサンスイは店頭で見あたらなくなってきた(2002年現在)。ダイアトーン同様オークションの相場は上昇気味。だが707は相対的に安価に取引される傾向で、三つのなかで一番お得感がある。
SANSUI
AU-α907
温泉の湯を手ですくってみると、心持ち粘りがあったりする。それが大地の豊かさにも思えてくる。最近のオーディオはあっさりで軽い。それが世情の流れなのか、蒸留水化傾向で。この往年の名器AU-α907は太古を髣髴とさせる。海洋深層水のような音を出す。そういう味が乗っている。中身は907番の基本となっている。全段バランス伝送、各段には普通のメーカならOPアンプで済ますところを全てトランジスタで構成し、しかもどの段にもSEPPを入れ超低インピーダンスで信号を伝送するという凝ったものらしい。それとこのアンプは、バランス接続がかなりいけている。α907だけはバランス接続にしたくて仕方なかった。バランス接続でお腹が安定する。
SANSUI
AU-α907XR
重さ33kgという物量が投入されたハイパワーモデル。音も907になれば腰がすわっている。包容力がある。高域は厳しさを見せず、ヴォーカルはメローで低音はゆるやかに深い海に沈んでいく。SANSUI XRは特にS/N感が価格に比例していた。α907ではXRの本当のまろゃかさでもって幸せな気分に浸れる。
SANSUI
AU-α907NRA
おそらく末永くサンスイの最高機種。もっちりした感覚がありつつも現代的にはけていて遠近が分離する。深い海のようにメロウなXRと電子音的宇宙の広がるMRの両方の良さがある。
SANSUI
AU-07Anniversary
20周年を迎えた07シリーズの集大成として作られた名機で時期的にはMRの1997年あたりの製品。音の色を考えたテフロンの基盤を採用するなどの徹底ぶり。サンスイはアンプとしてあるべくアンプ作りをする。各メーカーにとってお手本的な存在で「追いつけサンスイ追い越せサンスイ」だったようだ。
S.M.S.L
DR-8s
コントラストを下げるような補正が加えられているのだろうか、音色的な色づけを濃厚に感じる。でも最も大きな良い特徴としては「歪み感のない音」。デジタルアンプのメリットだと思う。低音が薄いし解像はぼやけているけど、38cmの大型ウーファーでもくどい音・きつい成分が出てこないので結局DR-8sのウーファー駆動で落ち着いてしまっている。むしろ通常のスピーカーだと濃厚さがくどくなってくるかもしれない。
Softon
Model8 300B
日本のガレージメーカー。侮ることなかれ、ぺるけ氏にあこがれ自作真空管で失敗している人が売って、買って失敗している人がたどり着ける自作品のようなメーカー品だ。本体重心のバランスが悪く、後ろに倒れてしまいそう。自作パワーアンプには神器もあるけど、確率低いからソフトンにしておけばという発想の人が多いのか、注文しても1〜2ヶ月待ち。Model8 300Bの定価8万税込みだけどヤフオクでの落札相場は7万円弱。これはすごいこと。だから善本さん休めない。音質・・・やや端麗。空間が広い。セリフがハスキーでつややか。「Model8では電源電圧の上昇と300Bのカソード抵抗からの発熱を抑える為に、PchのMOSFETとマイナス電源を導入しました」 とのこと。ELEKIT TU8100と同じで間接的にしか音質に影響のでないところで半導体を使われている。その合理的設計により、消費電力を実測すると87W。でも触ると熱いよ。PSVANEの300Bと取り替えてみたけど、付属の中華真空管でも十分な音質と思った。付属真空管のほうがクリアーで、PSVANEのほうが中域が厚いかな。
SONNETEER
Campion
ソネッティア:英国。オーディオフェスタで聴いた。各種ハイエンド機の中にあってはいまいち抑圧的な成分を感じる音ではあったけど価格を見れば納得。解像密度には乏しいが結構すてきな音。硬質な基調だけどブリティッシュの優艶が感じられる。オーラとかスペンドールのように柔らかくない方向性の高貴さが窺える。
SONY TA-FA5ES TA-FA50ESのカタログへ
ソニーらしいナローレンジな聴きやすさ。マイルド。
SONY
TA-N330ES
名古屋市千種区の店舗で地下でこのTA-N330ESでSS-GR1を鳴らされているのを聴いてきた。その音が次の日に行ったオーディオフェスタで聴いたどの音よりも深くて良い音だったので地下室ってのは素晴らしい環境だと思われる。プリアンプはTA-E88。この4万のステレオパワーアンプであの弩級スピーカーを自然に鳴らせてるのに驚いた。相性が合ってるのかな。電源も特に使ってない、プレーヤーはDVD、それをAVアンプのDACに渡して…よくわからないけど本当にいい音でした。やはり鳴らす環境なんだろうな。
SONY
TA-E88
これとSansui 2310でPIEGA C-2が鳴らされていた。アッテネーター式ボリュームで減衰が少ないのか生き生きしているし、滑らかな音。ボリュームのノブの動きも滑らか。ぜんぜん現役。
SONY
TA-DA5700ES
9.1ch再生対応のAVプリメインアンプ。ESシリーズ。(←まだ存続してたんだ!)。ショールームでSS-NA2ESとSS-NA5ESをそれぞれステレオ再生で鳴らしていただいた。量子感がすごかった。そのSSGP受賞の名スピーカーの出来映えをよく引き出してる。AVアンプとして何にも対応できるリニアな音なので、サックスなどがつんざく感じはあったものの、現代的な音でナチュラルで気持ちよかった。
SONY
TA-DR1
デジタルアンプ一号機。デジタルアンプらしく精確だけど不思議と曖昧な甘さがある。弦楽器の肌触りがシルキー。純白のシルク。打楽器はしっとりとしている。神器の白さで出る。白が白として濃厚な陶器を想わせる。黒モグラとは対照的。黒は完全な無色ですべての光を吸収している。白は有色の中で唯一の普遍性。デジアンだけどつまらなくなく、ちゃんとした音の感触があった。
SOUL NOTE SA1.0
コンデンサが小さい分ループが少なく音楽信号の消えるのが早く、プリアンプ用のトランジスタで小出力ながら立ち上がりの明晰さが得られるアンプ。楽音が機械的要素によって埋没しないでいる。上位モデルにma1.0があるけど、sa1.0はsa1.0なりに様式も音もシンプルに完結してる。このアンプはエーテル性の成分が一番満ちていた。ヘッドホンの音質が良い。楽音がプネウマに包まれすぎていて脳の分析が追い付かずよくわからない音になってるけど、エーテルが音の媒質としてよく働き、楽音を宇宙全体に広げているっ。エーテル性の成分にも個性があり、sa1.0の場合は共鳴粒子をうぴぴっと躍らせる。うぴぴっうぴぴっと明るい。電源が別筐体のma1.0になれば、さらに上品なタッチになるのだろう。
媒質は粒子にとって気持ちのよいもの。楽音;固有の存在もまた、他からは一切解脱していつつもそれぞれの媒質に乗せられている。キリスト教的に言う「宇宙は神の愛に満たされている」も、本来はそんなニュアンス。太陽の光線も媒質によって広がるっ。「光線」とかいうと体積がなくなるけどそれは数学における仮想の話。光は媒質ある限り満遍なく広がるっ。光明遍照 十方世界 孤立系。あらゆるエーテルの無くなった世界に行って はじめて 世界の外(世界では無い領域)に至ってしまったのだろう。
SOUL NOTE
P-3(プリアンプ)& M-3(パワーアンプ)

スピーカーはYG Acoustics / Hailey 3.2
ソウルノートはミュンヘンハイエンドショーで注目を浴びて、急に全世界23カ国から発注がかかるようになった。原音に近いことが理由という。たしかにヨーロッパは生楽器の演奏が身近であふれる。オーディオ的な音で高み至るのもそれはそれで良いけれど、素直な音でソースのままに引き出し中庸で脚色がない方向性もいい。それゆえかソウルノートはステレオサウンドのリファレンス機材になっている。AccuphaseのA-80やP-7500に比べると裸でそっけないし、エソテリックのGrandioso C1x & M1xに比べると角がたつ。ソウルノートは どの機種も高音の上方が素直に伸びていて、箱庭的ではないし、よく歌う闊達な音でソウルが生きている[動画]。それは本来 舶来のアンプの特権だったけど 日本でも作れたのである。なんか世界はTOYOTAの進出を拒もうとしてか電気自動車化を推進したけどデメリットばかりが目立ってきたようだ。寒地でエンジン動かないとか。環境にも実際のところ良いのかどうか不明。日本はハイブリッド車が作れる。僕はプリウスだ。そっけない乗り心地だけど性能が良い。いろんな車が世界中にあればいいのにと思う。でも、なんで日本のオーディオがこんなに注目されていなかったのか。納得いかない。あ、円が安いからか。今年2024年は「日経平均株価がバブル崩壊後の最高値更新」とのニュース。その裏にあるのは新NISA勢…と思いきや、欧州の投資家がかなり多くの日本株を購入しているからだった。中国に買われていると思いきや今は欧州。全世界トータルで1.8兆円のうち、1.4兆円を欧州が買い越している(アメリカは0.3853億)。「欧州投資家は、欧米の景気後退を懸念し、消去法的に自社株買いに力を入れている日本株に資金を振り向けた」とのこと[URL]。エソテリックもSPECも唯一無二の存在感がある。ソウルノートに便乗して売れたらうれしい。\(^o^)/
SPARK
MODEL 734A
Stirlingが鳴らされていた。プレーヤーはCDでAudioAnarogueのパガニーニNV。フルオケを再生したけど分離感良く低音楽器までよく出てる。目に見える音が厚くクリアで現代的。トーンは温柔な傾向。暑苦しくなく自然で、無駄な余韻がなく無の深奥をのぞかせるTANNOYのプレステージがそう沈黙している。これが管球のすごいところかな。スルーレイトが高い。沢山の管がついているし出力が40Wもあって一体いくらするんだろう、と調べてみたら定価\158000だった。
SPEC
RSA-V1 DT
真空管アンプと半導体アンプの良さを融合したPWM方式デジタルアンプ。米国の航空宇宙産業を支える部品メーカーにカスタムで製造を依頼した自然素材に近いコンデンサー、アンプの底には響きの美しいカナダ産シトカスプルースの無垢材としなやかな北海道産シナ材の合板の2種類をはめ合わせたプレートなど特徴的。RSA-V1 / RSA-M1 / RSA-F1のうち、RSA-V1は一番入門モデルなので、その板圧は一番薄い。SPEC(スペック)は日本のメーカーで、音色的にはラックスマンと似た傾向がある。ラックスマンほどは力強く分厚く推した音ではないが、デジタルアンプらしく軽快な鳴り口で、遠近感が簡単にぱっと出る。独特のパーツが音に出ている。
SPEC
RSA-V55
SPEC・10周年特別企画15台限定モデル。上級機RSA-M88(¥780,000税別)に限りなく近い、お買い得モデル-とのこと。主な仕様を比較すると、最大出力が100W×2(4Ω)で、RSA-M88の120W×2(4Ω)より若干小さいのと、XLR入力が1系統であること、質量が14.5kgであることが異なる。カタログもらたので添付します ⇒ SPEC_RSA-V55.jpg
SPEC
RPA-MG1
SPECが目指しているのは無損失の世界…このアンプはヤバイでありましょう。とうとうここまできたか。SPECのブースの解説:T、音楽:UV...(録音するとちょっと駄目だった。SpeakerはKiso AcousticsのHB-G1で濃密な量子に満たされてた)
TEAC
A-R630
結構よい。JBL 4305Hを鳴らされていたけど上下左右平面的に階調が整っていた。色彩薄くもピーク感ディップ感がない。A-1Dのごとくブラッシュでブリリアントな音はしないが落ち着いてる。ティアックのホームページのティアックストアにてアウトレットのA-R630MkII【新品再生・訳あり品】が破格で売り出されてる。たまに見ると楽しいおすすめ。
TEAC
AP-505
NR-7CDで鳴らしているときに比べてまじめな印象の音だった。TEAC-505Series.mp4: SpeakerはTANNOY EATON
TEAC
NR-7CD
定価400000円程度のCD一体型プリメインアンプ。一体型のデメリットは電源が共通になることだけど、メリットは接点が少ない、ケーブル使わなくていい。晴れやかな音が出る。"ティアックが提案するNEW VINTAGE"と書かれているとおりのデザイン・音質。501〜505シリーズはモニタライクなつくりだけど、NR-7CDは昔のにぎやかなノリが味わえる。
Technics
SU-A700U
欧州向けの音作りらしい。耳に快く響く音色。ヨーロピアンながら純日本風の清楚感漂う。ドライブ能力がなくて実質的にSNは低いが鮮度感はある。軽いスピーカーならけっこういける。
Technics
SU-A900
黒いフェイスのころのテクニクスサウンド。マイルドでシルキーなものが乗っている。中身がシンプルだからか、ヨーロピアンにも通じる音のたたずまい。解像度は高くないけどドライブ能力はそこそこ。当時のベストバイともあり、親しみやすい何かがありました。
Technics
SU-C1000U
プリアンプは中身簡素でも直接ドライブに影響しないからいい。このシンプルでピュアな音色を活かせればいいと思う。テクニクスの馨しい音色にけっこう病み付きになれる。比較すると初代SU-C1000のほうが濃厚だったが、UではSN感が良くなり、より魅力的なトーンになっている。心軽いのが持ち味。
Tri
VP-mini 300II
300B採用管球プリメイン。色ノリの少なさは半導体アンプの比にはならない。シンプル&ピュアで且つ透明感も抜群。杉ちゃんによると電子の移動スピードが真空管の方が、石のそれより100倍くらい早い[過渡応答特性が優れている]ということだけど、だからでしょうか、このフランクさを通り超えた音は・・・ スカーンとくるのに不思議とずっと聴いてても疲れないのです。[孔雀石]
Tri
TRV-A88
出力・純A級12W+12W、最大周波数・15Hz-40kHz、SN比・88dB、重量・約10KG。温度感高く、A300よりも太めの竹内まりあのヴォーカルだった。ビブラートは遠近で浮き沈みする。またたいてしまう。ジャズもクリアながら太い。[黒檀]
Tri
TRV-A300
出力A級8W+8W、最大周波数・10Hz-50kHz、SN比85dB以上、重量11.5KG。音楽的に面白いと有名な300Bを使用した管球プリメイン。人肌を感じられる音になる。管弦楽はいかにもアナログチックな音で五感に馴染みやすい。ヴァイオリン奏者の息づかいに人間的温度がありそこにいて、クライスラーはまだ生きているかのよう。ダイナミックレンジの臨界点すら一種のサワリとして感じられる。ピアノのフォルテも崩れるがA88よりもスムーズな崩れ方。管球アンプは低域まで一定した描写力がある。[翡翠]
Tri
TRV-88ST
出力・50W+50W(ビーム管接続)/25W+25W(3極管接続)、SN比・88dB、重量約20KG。KT88のプッシュプル出力。KT88は低音〜中音のなんとも言えん良い感じがするらしい。ジャズ向けだというのはすごくわかる。リッチな音で、濃厚な温かさがある。音の水準は下の300STと変わらず。[菩提樹]
Tri
TRV-300ST
出力・18W+18W(純A級)、SN比・88dB、重量約20KG。幅22cmのTRV-A300はストレートにHi-Fiという感じに過渡してくるけど、プッシュプル出力のTRV-300STは厚みがあって温かいトーン。自然界の素粒子成分までよく引き出せるのが管球なので、解像度に乗じて古刹のように気が充満してくる。とても雰囲気がある。[白檀]
Tri
Ruby
オーディオ製品のデモで、また「今鳴らしてるアンプはどれでしょう」というお決まりのトリックに嵌った。TRX-M845の上に[演奏中]の札が乗せたままだったのでTRX-M845だと思ってた。Rubyは出力・3W+3W、幅188mm、重さ4.7kgのかわいいアンプだけどSPのドライブ力には関係なく、竹内まりやがあっけらかんと歌っていた。よく聴けば埋没した要素はあるけど真空管の持ち味がよく出た鳴りっぷりで、SpendorのSP-100R2もよく鳴る。全体的にはシルクタッチでたおやかな音色。こういう音なので「女性限定」モデルにしたのか「女性限定」という企画だからこういう音にしたのか。素子が小さい分TRX-M845よりも勝っている部分がある。spendorに悩んだらとりあえず使ってみると吉。
Tri
TRX-M300
最近のトライオードの真空管アンプはノスタルジックな音ではなく、シルクタッチで優しい今風の感触になる。特に真空管の内部周囲に放出電子を吸収するチタン色の膜を塗ってあるものに差し替えると、その淡いシルクタッチが濃厚になった。Spendorに聞き惚れる。雑味がない。
Tri
TRX-M845
純Aクラス50W、幅580mm、重量55kg。SSGP受賞機。充実したドライブ能力で低音がズビンズビンに鳴る。spendorのSP100Rから風圧を感じる。しっとりした感触は残しつつ前へ前へごり押しする力感が増している。社長は「鳴らせないスピーカーが存在しないよう」にと想ってこれを設計したようだ。絶滅危惧種のマルチにも応用できたらと思う。
Tri
MUSASHI
トライオード史上初めてのKT150真空管搭載プリメインアンプ。小〜中音量でしか聴いていないけど、厚みのある太い音だった。なめらかなむちむち感。真空管の造形[画像]のとおり。個人的には男性的な音だと思った。機械を男とか女とかで例えると「気持ちが悪い」というのはあるけど、ドイツ語やフランス語には男性名詞と女性名詞がある。無意識に人間は性別をかぎ分けている。Le amplificateur de tube Triode..
Westriver
WRP-α1MKU
ウエストリバーはクラフトな音。S/Nは高くはなかったけどデジタルアンプにはないクラフトメードな静けさがある。音楽の熱の通った淡色に、わびさびが感じられる。パーツがいいからかな。地味でこれといった魅力はないけどまったく疲れない素性のよさ。DIATONEのアンプとかmarantzのPM-95などと傾向が似てる。
YAMAHA
DSP-AX3200
AVはここまで発展したというサウンド。2ch再生時には果実がないけど、ホロニクス的原理で広がる3次元のエコーロケーション、擬似宗教的なハース効果、われわれは生物ソナーを狂わされたコウモリとなって音の神秘に満ちる。
YAMAHA
A-S3000
ハーティング指揮のベートーベンを再生されていた。白樺の木の表皮のようにサラサラしていると思った。
YAMAHA
C-5000
M-5000
ウーファー含む全ユニットにZylon搭載のハイエンドスピーカーNS-5000をドライブしている音は、湿度感は不足なく、甘美にもなりすぎない口調で、音楽の濃さが堪能できた。日本のニュートラルの感覚。そして機械的な音じゃない。 ◇ メーカーの方の言葉 ◇ …録音ファイル @.wav(5000シリーズの目的:4分程)、A.wav(GT-5000の設計談話〜Jazz Take5:3分程)。オーディオフェスタの風景:Youtube
YBA
PASSION △ Integre LDT
どうもこれは宇宙としての音でオーディオではないようだ。定価120万、鳴らされてるスピーカーの5倍、明瞭感はベクトル進行中にとろけ、リキッドな生命感をもってSilver Studio6が無重力に浮いていた。ここはプラネタリウムか、比較評価・オーディオ表現では言い表すことのできないある種のユーフォニー…が、飛んでる。神話のミュトスは人間と自然界の裸の投影、エッセンスがそのままアニミズムとして空間に謳っていて?今の人をわからなくさせる、、これはオーディオをわからなくさせるアンプだ。
Victor
AX-V1
SX-V1にベストマッチ。全域にわたって静物的にパワードライブする大型アンプだと、SX-V1の低域がボンボンと目立つ風にもなるけど、このマイルド調のアンプなら音バランス的に解決される。デザインも合っている。オーディオがオーディオオーディオしておらず、シックな存在感。
Victor
AX-S9
それぞれのメーカーに固有のトーンがある。特にAX-S9ははこれぞVictorトーンという音色濃厚。パラレルプッシュプルのADVANCED SUPER-A搭載で音楽ソースのみを出力らしく軟質なフォニームが物理を潤す、液体的サウンド。色彩はあたたか。短所は、なんとなく出てくる音には傾向があるようで音像が均質ではないところ。このアンプは特にポップスとJAZZが甘く心地よいのだけど、ホールの繊細な空気感はやや埋没気味。
Victor
AX-900
オーディオフェスタ1996にてSX-V7を鳴らされていた。へいぼんな外観だけど底部は鋳鉄で出来ていて激重だと思う。ビクターらしく尖った音がでない、ムーディでおいしそうな音。一度しか聞いた事がないけどネット見てもそういう評判。このアンプはSX-V7を鳴らすのには理想的だったと思う。SX-V7を僕が推してたら「そんなにいいですか」という反応もあった。SX-V7のアルニコマグネットの減磁かと思ったけどたぶん鳴らされていたアンプか音量の問題。