BRITISH STINGRAYから製造が日本になり
解像度とドライブ能力があがりワイドレンジ化した。
反面本来の素朴なオーラトーンは損なわれているとも評される。
Stingray105はその反省を踏まえて設計されたのかピュアな音がする。
VA-200とはひとあじ違い、素朴というより不思議な音がする。
まさにクロームの鏡面が醸すそのものの音触。
音の基底部は陰の輝きを持っていて時間をゆらめかせる。
マシュマロでミルキーなトーンはクラシック聞くのにちょうどよい肌触り。
やわらかく、しっとりとしていて、大袈裟に言うとピアノのソフテヌートペダル踏んでるみたい。
高域の刺戟はまるーくされていて、低域は弾力性があって伸びやか。晴々としている。
ただジャズやポップスではもっとハリと輪郭を求めたくなることがたまにある。
また、微粒子の粒立ちのよい空間の広さや
アコースティックの解像を浮き彫りにするほどの深度には遠く
オーディオ的な快楽は薄いかもしれない。
音触がやわらかく、音楽にずっと浸っていられるのがオーラの魅力か。
音楽はしなやかに伸縮し、マイルドに包み込む。とてもピュアな雰囲気。
ピュアという言葉が一番相応しい。
STINGRAY105は、ラジカセ欲しがる時期の子供にプレゼントしてあげたくなるような音だ。