Apple iPod nano


iPOD nano Silver
厚みはないかもわからんが、音の粒子までナノになってる。意外と操作性が良い。


iPod nano
iPodよりウォークマンの方が音がいいと思っていたけど、いとこがiPOD nanoを持っていたから聴いてみるとそれが最新のWalkmanのNW-E050より一歩抜けてる音がしていた。音の粒子が非常に細かく、各々の粒子が数学的にハルモニアを保っていて、ハッとするスムーズ感がある。そのうえ上下前後左右に均質に広がる粒子の数が無量大数で、おばさんも「こんなに小さなボディーからこんな音が出てくるの?」と言っていた。デジタルアンプも進化したなぁと思った。
前向きになれる音。綿が密なる様子で、各々の粒子は精気に満ちてる。肩の軽さを覚える。音の強弱が平均化して出てきて、音量を上げればピーク感が抑えられ、相対的にディップであるところの空気感が出てきて噪音の中でも塩梅良く聴こえる。
iPOD のイヤホンの音質について
付属のイヤホンはインナーイヤー型。カナル型のブームで今は貴重になってきたけど振動板の面積とハウジングの体積が大きいからかDレンジが広く細かな音が出ている。カナル型の「鋼の響き」と比較すると、低域は弱まるものの解像度は優位であった。カナル型イヤホンにはない分離感がある。屋内で使用するなら付属のイヤホンの方が断然いい。iPod nanoの皮膜的な音にも合っていると思う。
操作性○。タッチパネルを右左。再生時の早送りもタッチパネルで移動できる。この便利さはWalkmanにはまだない。一瞬で目的の地点に移動することができる。
液晶も綺麗だしメタルのボディーだし色も深みがあって最高です。
  APPLE iPod nano Walkman A860
解像度 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
繊細さ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
図太さ ☆☆☆ ☆☆☆☆☆
聞きやすさ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
音楽性 ☆☆☆☆ ☆☆☆
甘美さ ☆☆☆ ☆☆☆☆
綺麗さ ☆☆☆☆ ☆☆☆
スピード感 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
操作性 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
わかりやすさ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
レスポンス ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
小ささ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
独り言。
最近はこのようなスムーズな良い音が増えてきたけどそれは創りやすいからかもしれない。一方、ダイナミックオーディオのおやじはJBLのような厚みのある音が出すのが難しいと言っていたけど安価なデジタルアンプが進化するにつれて淘汰されてくる。その出すのが難しい方の音は物量やコストがかかる。長岡鉄男の記事によるとCDポータブル再生機も初期の厚みのある重たい(もはやポータブルとは呼べない)モデルは音がよかったらしい(長岡鉄男自身は音楽観賞用には使わないが 仕事の書斎の机でCDを聴くのには使っていた)。1999年当時、長岡鉄男はPanasonicのポータブルDVDプレーヤーのDVD-L50を使っていてCDポータブル機より良い音だと言っていた(ワイド・パワフル・ダイナミックな音) (推してはいないが)。そのDVD-L50も初代のDVD-L10よりはDレンジが少し抑えられているようだ。サイズ・パフォーマンス(S/P)が極められたものこそがポータブルとしての理想郷なのだけど、小型化するにつれて音の厚みが犠牲になるのは寂しい。
俊敏な音は為しやすい。物量やコスト面以外にも理由があるかもしれない。俊敏な音は精度的・数学的に合っていればいいって感じがする。部屋に置くオーディオでもリッチな厚みや安堵を憶えるような音のオーディオが減っていく一方。平成生まれの子はJBLや90年代のONKYOのような音を知らない。ポータブルのスムーズな音に満して終わってる。オーディオ地獄にはまらなくて済んでるけど羊水の中にいるようなアナログ・ハイエンドの音を体験して欲しいと思う。10年20年後にはデジタルアンプでそんな音が出せていれば良いけど多分ないだろう。