ケーブルポエム
著:つきピエ

ケーブルの音の違いはわかるときとわからないときがある。でもわかるとうれしい。
東京では富士山が見えるときと見えないときがある。空が霞んでいるときは見えない。
でも見えたらうれしい。それと同じ。妙趣が感じ取れる。



ケーブルポエムα 『縒り線と方位について』
鬼門は全世界で共通して北北東のようだ。宗教信者曰わく海外の人はまだその教えを知らないだけで。
という前提で考えてみる。地球は自転してるわけだから宇宙線や太陽の方角や天体の位置関係で鬼門の方位が成り立つわけではない。それだと朝と夜、季節で方位が変わってしまう。
となると、縒り線構造のケーブル導体のように地球の回転軸を中心にして右回りに縒られたプラーナの流れがあるんだろう。その流れに沿って気脈が流れている。
とすると電子も進行方向に平行ではなく、多少回転させて流したほうが自然に流れているのかもしれない。
(文章のみですいません、いつか図で書きます)
ケーブルポエムβ 『無重力の表面張力と極細多芯線について』
単線は回転の流れを生み出せない(洗面台の排水口に流れる水のように勝手に回転して流れてくれているかもしれないが)。だから素直で、下手に使うとやや強調感の出る音になりがちなのか?
としても単線にもメリットはある。
無重力でタオルを絞っても重力より張力の方が強くタオルに水が集まったまま下に落ちない[Youtube]。電子は素粒子であって重力の影響はほぼ無視されるので極細多芯のケーブルは無重力のタオルの水のように、電子が(表皮効果もあって)導体周辺に逃げ出し集まりやすいと思う。アンプはそれを前に押し出さないといけない。その分が単線に比べて良かれ悪しかれ曖昧な要素を生み出している要因だと思う。それと忘れがちだが無重力で考えないといけない。



ケーブル日記 『キムタクとモップン』
最近スピーカーを家に運んできてくれた人によると、ケーブルは高い方が高級な音がするらしい。
へぇ。その方は昔オーディオ店で働いていたらしく今も趣味でオーディオをやっているようですが、私は、少し考え込みました…。ケーブルは高くても安くても音の質には優劣はなく、ストレートなスタジオ系を志向するか、音楽性を求めるかの傾向や個性の違いで、結局は好みの問題だろうと希望的観測をしていたけれど、高級なケーブルの方が音がよいみたいです。安っぽい音がしないようです。

(´-`).。oO ((値段によって決まるところがあるのか…。))
それを仮説として肯定し、なんでだろうと考えてみると多分それは…

キムタクとモップンの違いのようなものだと思う。

人の顔は不思議なもので、全体的なつくりは似ていても ほんのわずかな感覚の違いや形のズレによって「アイドル」か「お笑い」かの違いになってしまう。
人工的に洗練するのなら、ケーブルでも手間暇かけて整えられた音の方が「高級な音」になるのだろう。
ほとんどの人はキムタクの方を求めていて、偶然の産物を嫌う。だから設えられた音の造形に人工の美学とか創造性を感じてそこにお金を支払う。モップンの方が素朴で自然な音かもしれないけど。
ちなみに人間の遺伝子はほぼ共通する。男はキムタクと99.9%同じなんですよ。わずか0.1%の差異が個性を生んでいる…まさかそこまでとは。考えてみればそうだ。目や鼻や皮膚は、視力とか嗅覚とか皮膚感に個人差こそあれ、機能的にはみんな同じものを有している。



コラム 【ケーブルにこだわると大変なイメージ】
オーディオケーブルにこだわると泥沼で大変なイメージを抱くと思います。ケーブルヲタの自分ですらそういうこと想像すると嫌な気分になる。あの集中力。でもそれを払拭する方法があった。そんなまじめにやらなくていい。L/Rがほぼ同じ長さになるのなら、別々の銘柄のケーブルを使って、L/Rの音を聞き比べれば良いのです^^。べつにLとRを同じ銘柄に統一する必要性なんてございませんから。セッティングをミリ単位で究めていき三次元的なフォーカスが整ったシステムが優れているとかいう鼻息の荒い優位観念とか要りませんから(笑)。ケーブルは気に入った方を残すみたいなやり方をしていくと、時間と集中力の節約になる。昨日よりは今日、今日よりは明日。完成する日は訪れないけど、一生楽しめます。


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