銅製RCA端子

銅製RCA端子。大型のタイプの場合、取り付け部の穴経はΦ8mm〜Φ12mm程度必要
絶縁用のプラスチックがハマるだけの穴経が必要
大きいタイプ(M8)とか小さいタイプ(M4)がある



オーディオケーブルでは、純銅製のホットピンを採用したRCAプラグは一般的に高額になる〔Furutec FT-111FP-108, ortofon 7N-RCA1, 橋本電線 HRCA-21 など〕。それは銅は加工が大変だからというのに加え、高級なグレードであることを対外的に示すために高品位な造りをしたケースを採用したり、ロジウムメッキ(金より導電率が低く音が曇るらしいけど腐食に強い)にしたり装丁をきれいにしたりするからである。もちろん銅は音響的にも優れているし理想的な工業芸術品になるが、オーディオは別腹の財布を持ってない限り手が出せない(それ一本で心中するつもりならまだしも)。
だから純銅製のRCAプラグを使うのは我々は諦めよう…。


...。


といった軍資金事情の場合でも、抜け道がある。それはデッキやスピーカーの端子を純銅製のものに変えてしまうことだった。スピーカー端子やRCA端子をハンダごて使って交換するだけで、純銅製のプラグを採用したメーカー製高級オーディオケーブルに変更したのと同様の変化が見込める(デッキが純銅製の端子を採用していないかどうかは交換する前によく調べてね。たぶん真鍮だけど)。一番音が良くてお金がかからないのは「基盤ダイレクト」。
純銅製と表記してあってもグラインダーで削ると白洋製とかの場合がある。真鍮製のようにキンキンしないので音を聴くと銅だと思い込んでしまう。Amazonは偽物がまかり通っている(純銅という言葉の定義に無頓着なだけなのか)。ヤフオクで出品者に聞いてから買うのが良いかもしれない。

補足:銅合金の中ではベリリウム銅とテルル銅は純銅並みに導電性が高いとのこと。テルル銅のRCA端子はaecoの「ARJ-4043R」というものがある。4個入りで4000円くらい。






An imitation Copper

Viborg;ヴィボー社 純銅製RCAジャック
こちらはViborg社の純銅製のRCAジャック、無メッキ仕様。ってAmazonには書いてあった。







でも、色は綺麗だけど、通電しない…
調べてみると…







色を美しく見せるためのメッキがされていただけだった。流通過程でなにかあったのかな。しかし通電しない素材でメッキをするってどういう…







集中力MAXで作業したものが反故にされた、その腹いせにヤフオクで購入。こちらは本当に純銅製(センター部)だった。出品者に質問をして純銅とのことなので購入。プラグにおいてはAmazonよりヤフオクのほうが良いかも。音もよい。肩の力が抜け落ちる。







その出品者(akami714さん)は2種類、純銅のプラグを出品していて、値段も2本1組で950円(HGRJA5)と1000円(HGRJA3)という差額なんだけど、両方購入してみたところ結構違いがあった。写真では難しいけどホットピンの光沢感が違っていたり、艶消し金メッキの品質が違っていた。音質は多分変わらないが。ただ金メッキは薄くてすぐにテカる。最近思ったがはじめからFurutechを買ってしまえば騙されたり悩まずに済んでこんなホームページ作らず時間も浮いて良かったかもしれない。Furutech FT-903G, FT-903Rの値段は2本1組で4000円。







銅製スピーカー端子

芯材が銅で出来たスピーカーターミナルとハエ


センター部が純銅製RCA端子&SP端子のメリットとデメリット
メリット:真鍮製より電気抵抗率が低く、その分電位差が生じない事。真鍮に比べると張り合いのない音だと感じるけど、よく比較すると空気感が増している。強調感が減っている。たとえるならバナナプラグを一個減らしたような効果。「ヴィンテージのはんだ」が耳に快く心に浸透するように、音の良し悪しは電導率のみで決まるものではないけれど、真鍮の鳴きからは解放され、重心が降りて落ち着いた音になるメリットは大きい。
RCA端子の場合、CD/SACDプレーヤー入出力の端子ではわかりにくいが、プリアウトとパワー入力の端子では自分のような駄耳でも変化が堪能できる(電流電圧が小さいから)。特にパッシブアッテネーター(cf.ATT60)は純銅製RCA端子に変更したら落ち着いた音調になったし多少の音楽性も出てきた。強調感のないそのまんまの音が出てくる(バッファアンプを介在した後だと違いは出にくい模様)。
デメリット:銅のような純金属は弾性率が小さいゆゑなのか嵌め合いの精度がシビアな事。RCA端子の銅同士でオスとメスとの相性問題が出やすかった。センター部だけ銅製ならまだ大丈夫。重症だとたとえばPCOCCを加工して製造されたaudio-technica ATV-178Pなどのプラグが入らない。軽症でもバナナプラグやRCAプラグをジャックに差し込んだ時に硬かったり緩かったり。音質には影響ないけど、この…この入りきらない感覚が…(゚Φ゚)グギギギギ…。
 

大きいタイプと小さいタイプのほかに、ネジ・センター部は取り付け部の厚みに応じて長いもの(スピーカー用)と短いもの(デッキ用)がある





本当に純銅かどうかを調べるためにはサンダーで削ってみる必要がある。







HD-530 / HD-530C




【HD-530C】
(メーカー名なし)
純銅スピーカー端子。マルツオンラインで購入。まちがいない。
シルバーなデザインのHD-530があって、そちらのほうが「はんだづけ」しやすいはず。はんだが溶ける温度まで上げやすい。自分のこのHD-530Cは接合部の銅の質量が大きく、はんだが溶けず加熱しすぎて樹脂が変形してしまった。なぜはんだを乗せる部分が筒状なのか。。溶接機用?。大型スピーカーターミナルのはんだづけは死ぬ。フラックスが超高温で変質した煙が出てきて体に悪い。素人的にはHD-530のほうをお勧めします。はじめからHD-530を選択するのが常識だったのかな。
はんだづけのコツ