DENON DCD-1300


「先駆のテクノロジーがデジタル・オーディオの軌跡を描く。」
「ひずみ低減、高音質スーパーリニアコンバーター搭載!」
「明快音像、Wサンプリングホールド回路採用!」

標準価格:69,800円
1986年




DCD-1300。現在主流のデッキ内臓USB-DACみたいなものよりは遙かに音が良い。音がマトモ。

 黒のパネルは色域に差がない分、当時の製品同士で色が合う。SansuiもPioneerも黒だった。今となってはノスタルジー。コーヒーのブラックの黒。こういうデッキが80年代にタイムスリップする喫茶店とかに置いてある。ボタンが多いのもむしろ新しい。トラックに直接いける。
 DENON DCD-1300の音は、アメリカンコーヒーぐらいの薄さだけど、けっこう気持ちの良い音。YAMAHAの当時のプレーヤーは高解像だけどやかましさもあった(トランジスタの劣化かもしれないけど)。そんな現代にむけて捌けた明るい音よりも、DENONのDCD-1300は地味でごまかされていていい具合。全体像はやや平坦だけど、画面的にはよく伸びている。今と変わらずのっぺりとしなやかに。