DENON DRA-900H
定価110000円(税別)
陽気な音のプリアンプとして使える






デノンは、Hi-Fiネットワークステレオレシーバー「DRA-900H」を2023年10月下旬に発売いたします。

DRA-900Hは、デノンのステレオアンプとしては初めてHDMIセレクターを搭載した製品です。6系統のHDMI入力端子を装備しており、その内3系統が8K/60Hz、4K/120Hzの入力信号に対応しています。またHDR10やHDR10+、Dolby VisionなどのハイダイナミックレンジやALLM、VRR、QFTもサポートしています。HDMI出力端子はARC(オーディオ・リターン・チャンネル)に対応しており、192kHz / 24 bitまでのリニアPCM(2ch)信号をテレビからHDMIケーブル経由で入力することができます。DRA-900Hにおいては、ARCで伝送されるオーディオ信号を、HDMIインターフェースデバイスを介することなく、直接デジタルオーディオセレクター(DIR)に入力すること、そしてデジタルオーディオ回路の電源の強化や低ノイズ化、グラウンドの強化等の徹底した音質チューニングにより、他のデジタル入力同様の高音質を実現しました。HDMIコントロール機能(CEC)にも対応しており、HDMI接続したテレビと電源ON/OFFを連動させたり、テレビのリモコンでDRA-900Hの音量を調整したりすることができます。
DRA-900Hは、2系統のアナログ入力とMMカートリッジ対応のPhono入力、2系統の光デジタル入力、同軸デジタル入力を装備しているため、CDプレーヤーやレコードプレーヤーなど、様々なソース機器を接続することができます。ワイドFM対応のFM/AMチューナーも搭載しており、ラジオ放送もデノンのHi-Fiサウンドで楽しむことができます。

DRA-900Hは、ネットワークオーディオのプラットフォーム「HEOS」を搭載しており、「Denon Homeシリーズ」のスマートスピーカーやサウンドバーなどのHEOS Built-inデバイスをシステムに追加すればワイヤレス・マルチルーム環境を簡単に構築することができます。音楽ストリーミングサービスは、ロスレスやハイレゾに対応するAmazon Music HD※1をはじめ、AWA※1、Spotify※1、SoundCloud※1に対応。また世界中のインターネットラジオ放送を楽しむこともできます。AirPlay 2にも対応しており、Apple Music※1やアプリの音声も高音質で楽しむことができます。さらにローカルネットワーク上のミュージックサーバー(PC / Mac / NASなど)やUSBメモリーに保存したDSDファイルやハイレゾ音源の再生にも対応しています。またAmazon Alexaによる音声コントロールにも対応。Denon HomeやAmazon EchoなどのAlexaが利用可能なデバイスに話しかけるだけで再生、停止、スキップ、音量の調整などの基本的な操作に加えて、Amazon Musicの楽曲から曲名やアーティスト名、年代、ジャンルなどを指定して再生することができます。また、インターネットラジオ局を音声で呼び出すこともできます。スマートフォン、タブレットでアンプの操作と設定ができる「Denon AVR Remote」やスマートフォンやPCのウェブブラウザで操作や設定が行える「ウェブコントロール機能」にも対応。Wi-Fiは2.4/5GHzのデュアルバンド、MIMOおよびIEEE 802.11 a/b/g/n/acに対応しており高速かつ安定した通信が可能です。

DRA-900Hは、受信と送信の両方に対応するBluetoothR機能※2を搭載しています。たとえば、リビングのスピーカーで再生している音楽をキッチンで家事をしながらヘッドフォンで一緒に聴いたり、夜間などスピーカーで大きな音が出せない時間帯にBluetoothヘッドフォンで映画を楽しんだりすることができます。Bluetoothヘッドフォンの音量操作にも対応しており、Bluetooth対応ヘッドフォンやイヤフォン本体に音量調整機能がない場合でも適切な音量に調整することができます。

DRA-900Hは、フルサイズコンポーネントの余裕のある筐体設計を活かし、定格出力100W+100W(8Ω、20Hz ~ 20kHz、THD 0.08%、2ch駆動)のパワフルなステレオパワーアンプを搭載。回路設計にはディスクリート構成を採用することでデノン独自の音作りを可能にしています。左右チャンネルを対称配置し、電源ラインとグラウンドも左右で完全に分離することにより、チャンネルセパレーションと空間表現力を向上させました。

プリアンプ回路には、半導体メーカーと共同開発した入力セレクター、ボリューム、出力セレクターそれぞれの機能に特化したカスタムデバイスを採用。これらは本来、ハイエンドモデルのために開発された高性能デバイスです。専用のデバイスを最適な配置で基板上に実装することによって、音質を最優先したシンプルかつストレートな信号経路とし、透明感の高いサウンドを実現しています。さらに、アナログオーディオ回路をノイズ源となる電源トランスと電源基板から最も離れた場所に配置し、グラウンドパターンの最適化および信号ラインの低インピーダンス化を徹底することにより、優れたS/N比を実現しています。

D/A変換回路には、L/R それぞれに2ch、合計4ch のD/Aコンバーターを用いるダブル・ディファレンシャル構成を採用。2段の差動合成によりノイズを低減し、優れたS/N比と透明感の高い空間表現を実現しています。

上記以外にも、大出力と高品位なオーディオクオリティを支える強力な電源回路、入念なノイズ対策、HDMI入力用のジッターリダクション機能、振動による音声信号への影響を抑制するダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション、高品位な信号伝送を実現する金メッキスピーカー端子など、デノンの持つ様々な技術とノウハウを投入してハイクオリティなサウンドを実現しています。

※1 サービスの利用には別途登録・契約や料金が必要な場合があります。
※2 Bluetooth受信機能とBluetooth送信機能を同時に使用することはできません。










DRA-900H デノン 比較してみた


たぶん売れ行きが悪かった。一年経過時点で新品定価35%OFFになってる。
2.0のAVアンプという仕様で、さすがDENONらしくピュアに徹してみた感じがあり実際その音質は純度が高いけどそんなでもないでした。
DENON PMA-1700NE(定価199000円)を100とすると80ぐらいの音質。AVR-X2800Hなど平均的なAVアンプを50とすると60ぐらい。
オーディオ的には面白味のないサウンド。温厚だけど色艶を感じるほどではなかった。機能豊富なので、とくにこだわりのない人ならこれ一台でいいとは思わない。スマホアプリHEOSで操作できるのは便利だけど、操作性がまだみかん星人。素人がこの機材を扱うとイラついて仕方ない気がする。

ただ、本機種はプリアウトを活用してプリアンプとして使用でき、その際は中のパワーアンプ部をOFFにすることになるけど、組み合わせるパワーアンプ次第で温厚な中に心地よい色艶が伴ってくる。サブウーファー・プリアウトも備えていてローパスする周波数を設定できる。低音は波長が長いので音漏れ注意だがウーファーの効果は大きい。(ひとつバグ?みたいなのがある。設定画面で[プリアウト+スピーカー]にしてもスピーカー出力はOFFになっているところ。強制OFF仕様にしたかったのだろうか。そのうちアップデートで修正されるのかな。現状、本体に接続したスピーカーと サブウーファー含むプリアウトを同時に鳴らせない。)

DACの性能としてはFX-AUDIO DAC-SQ5J+のほうが分解能が高くて澄んでいるけどDENON DRA-900Hは温厚な音色でこれはこれでいい。そこにELSOUNDのパワーアンプをあてがうと色艶だとか心地よさを堪能できる水準になる。ELSOUNDは真空管アンプ並に奇数倍音が少ないか偶数倍音が多い。DENON PMA-1700NEを100とするとDENON DRA-900H+ELSOUND EPWS-5Sは115ぐらい。
DENON DRA-900HのDACプリアンプ部はどのくらいの水準かというと、トランス型の固定抵抗(パッシブプリ)を100とすると65ぐらい。ONKYOのAVコントロールアンプ PR-SC5509(定価250000円)は70ぐらい。
トランス型の固定抵抗(パッシブプリ)+ELSOUNDのパワーアンプの組み合わせの場合は135になるけど、自分は便利さを考えてDENON DRA-900H+ELSOUNDに落ち着きそう。







DRA-900H 裏面



『日記』
◉ 中高音にキンキンした要素が伴う。これは以前Jackeryのポータブル電源でオーディオを鳴らしてみた時と同じ要素で、電源由来のもの。電源と機材の中間にアイソレーショントランスやノイズ除去アクセサリーなど挟んでみたけど意味なかった。いったん気になると気に障って仕方がない。Jackeryのポータブル電源が100だとすると35ぐらいはある。ONKYOのコントロールアンプPR-SC5509にはなかった要素。そのキンキン成分は、気になる人は気になるだろう。一旦気になると二度と気になるだろう。気になる人は日に日に気ニなる。キニナル人はヒニニーニ ヒニニーニ☹️。気にーギギギギ

◉ プリ部しか使っていないけど微小レベルの音の損失が多いのか小音量が苦手。VOLUMEを絞るとデジタルアンプのように褪色する。適切な音量を出すと太陽のように陽性な音になる。逆にまた音量を大きくすると電源ノイズのために耳をつんざく。ギギギギ。適正音量の範囲が狭い。

◉ サブウーファーの出力はONKYOのPR-SC5509ほど純度は高くないけど使えないこともないレベル。ボリュームバイパスモードがあったら良かった。

◉ HEOSの操作性がみかん星人(未完成)の件だけど、具体的には例えばどうやってプレイリストを編集したらいいかわからない。再生履歴が一括でプレイリストに入ってしまう。?〔長押し〕コマンドが存在してない。曲名を長押しで削除なり登録なりできたら便利だった。パソコンマウスの右クリックで出てくる選択肢を、スマホのタッチパネルの長押しに割り当てるという発想がないのだ。そのことをGeminiに投稿してみたら『HEOSアプリの操作性については、多くのユーザーから同様のご意見が出ているようです。特に、長押し操作の有無や、パソコンのような柔軟な操作性への要望は、開発側にも届いているかもしれません。』とのこと。











ONKYO(オンキヨー) TX-8470が新発売(2025.1)。入出力などの構成はほぼ同じ。無駄なものがあると嫌な人に向いてる。











DRAGON QUEST 10

機種   Point
DENON PMA-1700NE プリメイン 65
DENON PMA-2500NE プリメイン 70
DENON AVR-X2800H AVアンプ 45
DENON DRA-900H プリメイン 50
ELSOUND EPWS-5S パワーアンプ 80
ELSOUND ELMUSE10 プリメイン 90
FX-AUDIO DAC-SQ5J+ 2ch DAC 70
TEAC VRDS-25x 2ch DAC 80
ONKYO PR-SC5509 AVプリアンプ 60
DRA-900HのDAC&プリ部 プリアンプ 55
トランス型の固定抵抗(自作) パッシブプリ 90
TEAC VRDS-25x
固定抵抗EPWS-5S
DAC+
プリ+パワー
85
DRA-900HのDAC&プリ部
EPM-3
動画ファイル 70
DRA-900HのDAC&プリ部
EPWS-5S
動画ファイル 65
DENON DRA-900H 動画ファイル 50
DRA-900HのDAC&プリ部
EPM-3
動画ファイル 70
DRA-900HのDAC&プリ部
EPWS-5S
動画ファイル 65
DENON DRA-900H 動画ファイル 50

動画で鳴り口の違いはわかるけど実際の解像度や微小音までは捕獲できない。ELSOUNDのEPWS-5Sは歪みが少なく解像度が高く微小音が豊富で厚みがあるサウンドで、馴染んでくると耳が喜ぶ音だけど、これでパッと聴きするとブーミー。DRA-900Hはフラットな音に聞こえるけどスレンダー。EPWS-5でも中高音のキンキン成分が聞き取れる。EPM-3はうまく録音できた。SONY Xperia1で録画。スマホのマイク録音のキンキン歪みのほうが顕著に出てしまった。音量を揃えられていないので参考程度。








DS-203 DS-205

鳴らしたスピーカーはDIATONE DS-203





このアンプがプリアンプだったら良かった。パワーアンプは余ってる時代。パワーアンプはエルサウンドに設計を任せたほうがいい。経営統合してしまえばいい。プライドが許さないか。DRA-900Hの音はぼんぼこりんで解像度を追い求められていないけど箱鳴り型ではない抑圧されたところの少ない心の豊かさがある。今どき珍しい。DENONには当時SC-E535という名機があった。KENWOODもPIONEERも。先進的なものを求めすぎた反動からのポストモダンの潮流。90年代に日本で主流だった顕微鏡的再現から見直されてきたヨーロピアンスタイル。プリアンプ部だけだとAuraとかCREEKとかミュージカルフィデリティのような音楽性を堪能できる。日本の製品にこのようなプレゼンスのあるオーディ(以下略)

ただDRA-900Hはやはり中途半端。愉快で陽気な音だけど荒削り。なので上位モデルがほしい。セパレートで。パワーアンプは5W+5W(6Ω)のような小出力だと理想。下位モデルのDRA-900Hの出力が100W+100W(6Ω)なのになぜ・・・?となる。上位モデルが小出力であったとしてもコストダウンには感じない。むしろ考えるだろう。職場の70代のオーディオファンの方も未だに大出力のアンプのほうが駆動力があるとか思っていた。・・・。あと小型のアンプだと大型のスピーカーは鳴らせないって。・・・。その方はどちらかというと音楽ファンなので知らないだけかな。もう30年もメンテナンスしながら同じ真空管アンプを使っている。

エルサウンドのページには小出力のメリットを書いたけどエルサウンドで検索してくる人はほとんどそんなことは言われなくても知ってる。5Wでも増幅率が高すぎるぐらい。

ちなみに これ読んでるあなたはどっち派ですか?①音質を多少犠牲にしてでもいい高出力派か、②とにかく音質重視のローゲイン小出力派か。
僕は「①とにかく音質重視」のほうが票が入ると思う。価格コムのレビューとか議論もほとんどの人が熱く語ってるのは音質のこと。音質を追求するならローゲイン小出力という潮流を作ってしまえばいい。そう舵を切ってほしいです。これだけモノに溢れていたらニッチな製品しか売れない。支那に押される。DRA-900Hなんて万能タイプは 以下略。

だいたいこのクラスのアンプがオーディオ専用ルームで使われているとは思えない。カフェなどの店舗で使われる可能性はあるけれど。
アンプの出力は1Wでも子供部屋かリビングでは爆音に聞こえる。LUXMANやAccuphaseなどのパワーアンプのフロントパネルのメーターを見ると20W+20Wを超えているかのように振幅するけどそれは瞬間的なピーク値を指しているだけ。LUXMANによるとトランジスタのアンプは瞬間的なピーク時に奇数倍音を発生するから出力を大きくしてるとのこと。
でもEL SOUNDのアンプは小出力でも音が良い。LUXMANとかDENONが小出力になればどんな音になるのか。世界的に高出力なアンプが多いから日本は小出力でいけばいいのに。

アンプで音は変わらないという論理があるけどそれはそれで。スピーカーにのみコストをかけるというのもアリである。ただそこまでいくと暴論。Youtubeにそういう思想の人がいるけど自分で綿密に確かめずその影響でしょう。そのような説はたぶん検証の角度が足りてない。
あとモニターがいいとかプロ用がいいとかいう風潮にも疑問がある。DIATONEのピュアボロンとアラミッドクロスのユニットを使った型番のほうがほとんど全てのナンチャッテ・プロ仕立てオーディオより優れている。最近ではYAMAHAのザイロンがいい。

否定論が根深い。TAOCのブースでオーディオラックの音の違いのデモンストレーションされてて、普通にわかる違いだったけど、社員の方に「どうでしたか」と質問されていた人は「違いは生じるものなのでしょうか」としたり顔で答えていた。自分はプラシーボには惑わされないぜ、というやつ。ちなみに僕は正直に違いを答えたからTAOCの非売品の振動吸収シートを頂けました。

オーディオアクセサリーによる音の変化は、機材がそれなりに良くないと出てこないしマニアが日頃やってる訓練の賜物でもあるので、わからないというのもわからないでもないが、アンプの音の違いがプラシーボだという勢力がわりと大きいことに驚く。まるでサイコパスを見抜けない群衆。自分にとって当たり前の世界がそうでもなさそうだった。サイコパスもHSPにしかほとんど見抜けないらしい。Youtube『創造の館』でやってた実験で「オペアンプを変えても波形は変わらない」というものがある。なので「巷の耳専門家の評価がいかにアテにならないかを実感する」とか。結論とマウントを急ぎ過ぎだろう。
そもそも音質は音の波形の静止画では表しきれない。たとえば音質の一要素である「音の立ち上がり」は波形で確認しようと思うと動画でないとだめなんだけれど(音にグラフが忠実に追尾してくる前提)その周期を目で追えない。人間の目は耳より優秀だから動体視力を訓練すれば可能なのかもしれないが。
トーンコントロール使ったら波形が変わることは静止画で確認できる。でも「音色」はトーンコントロール使ってもそう変わらない。多少は変わるけど。音色に関しては周波数特性が全てではない。
年末に『芸能人格付けチェック』でストラディバリウスの演奏か入門のバイオリンかのブラインドテストをやってるけどそれは音色の違いだろう。ホリエモンはGACKTをやらせではないと言っている。そのうちAIでも区別がつくようになるだろう。アンプの音も。
相手がひろゆき化したらめんどくさいから肯定論は弱い傾向だけど、その崇拝するひろゆきが『芸能人格付けチェック』に出てもGACKTみたいに当てられる保証はないですよ。ひろゆきならメタ思考が働くからそこそこ当てられるのかもしれないけど感受性の方面はいまいち弱いと思う。タバコ吸ってるし。ちなみに中央大学の現役の学生は嫌いな人が多いみたい。僕も中大卒だけど中大卒なんてあんなのしかいない。
「音のコク」とかいう形容詞は科学で証明できないので議論しても徒労に終わるが、美音か否かは偶数倍音の多さとか奇数倍音の多さとかアルゴリズムの問題が大きいと思う(人間にとって奇数倍音はエッジの効いた音で偶数倍音は温かみのある音に感じる)。奇数倍音と偶数倍音は波形には出てる。
エアー感とか空気感と表現される「微小レベルの音」は波形には出ないと思う。すごく僅かには出ていて推理は可能かもしれないけど。今のところマイクより人間の鼓膜の方が優秀だから、そういう成分は人間の耳には感知できている可能性はある。
ちなみに頭の非常によい人は質問に即答できないけど、秀才とか普通の人は即答して引っかけ問題によく引っかかるらしい。あんまり深く潜ってゆかないんだと思う。スピーカーの違いは即答可能だけどオーディオアクセサリーの違いは即答できないよ。