FX-AUDIO FX-102J

FX-AUDIO- FX-102J[ブラック] Tripath TA1101B搭載 10W×2ch デジタルアンプ パワーアンプ








【製品の特徴】

■『TA1101B』採用デジタルパワーアンプ
音質に定評のあるTripath社製Class-TデジタルアンプICを搭載。
AB級動作のオーディオ忠実性とクラスDの低消費電力特性を併せ持つ、Tripath社独自の「Digital Power Processing」技術を採用した2chのClass-Tアンプ ICを採用し、低消費電力で高音質を実現しています。
虜になった者を熱狂させた、あの伝説のICを感じられる音質をお楽しみください。

■特殊制振処理を施した空芯コイルを採用
空芯コイルを取りつけ施工後、コイル中心部に特殊な制振材を流し込み制振力を高め、空芯コイルのポテンシャルを最大限に高めました。
音声信号が流れる際に発生する微小振動が空芯コイルのデメリットでしたが、この振動を抑える事により透明度の高く見通しの良いクリアな音質に貢献しています。
TA2020キットではオプションの空芯コイルも人気カスタムの主軸でした。
開放感のあるクリアな音質をお楽しみください!。

■特注コンデンサの採用
電源部コンデンサにニチコン製音響用高温度対応品のKTシリーズカスタムモデルを採用。
カップリングコンデンサには限定モデルに採用し高い評価を得ていた、FX-AUDIO-ブランドの特注フィルムコンデンサを採用し高音質に磨きをかけました。

■独自回路で高音質化した出力LPF構成
出力フィルター部回路も独自で培ってきたノウハウを元に特別な回路を構成し、部品選定も相まって高音質に大きく寄与しています。

■オフセット電圧トリマー
DCオフセット電圧調整回路により、生産時にDCオフセット電圧を補正済みです。

■リレーによるポップノイズ防止回路及び保護回路構成
短絡・過電流・過熱保護の出力制御回路にポップノイズ防止機能を拡張しました。
ICにはポップノイズ抑止機能が備わっていますが、各保護回路にリレーを採用しているため部品を共通化でき、回路の拡張により効率的に完全なポップノイズ防止回路を構成しました。

■入出力端子は高耐久・低損失の金メッキタイプを採用
スピーカー出力端子にはバナナジャックの差し込みと、直接線を挟み込めるネジ式ターミナルの金メッキタイプを採用し、信号入力端子にも金メッキタイプのRCA端子を採用しております。


『小出力の脅威』
FX-AUDIOのFX-102Jは10wx10wという出力。デジタルアンプの中ではかなり出力が控え目なので気になって購入。出力は小さいほうが音は良いのです。真空管でも12AU7のほうが増幅率の大きな12AX7より滑らかで音が良い。比べてみてね。また、トランジスタアンプでもEL SOUNDの5w+5wと3w+3wのパワーアンプを比較すると、柔和さはほぼ同じだけど、3wのアンプのほうが音が澄んでいる。たった2Wの違いだけど、5wの60%という出力なのでそこまで変わる。


『雑記』
◯ S.M.S.L DR-8sに比較すると解像度が高く具体的な音が出ている。低域はS.M.S.L DR-8sと同様に弱いけどエアー感も伴っているし濁りも取れている具合。FX-AUDIO fx-102jはトライパスだからか日本のメーカーだからかモノトーンで真面目な音。EL SOUNDに比べると厚みや濃さはないけど、良い音のアナログのトランジスタアンプにだいぶと追従している。平均的な音のトランジスタアンプより良い音質に思える。

◯ 電源にお金がかかってない。電源をACアダプターではなく、BRZHiFi製のトランスを使ったドロッパー電源にしたら陰翳が深まり音質が良くなった。

▲ 電源投入後にザーというノイズが入っていっているときがある。一度OFFにすれば元に戻る。
→ NFJストアに問い合わせると
「電源投入後にノイズが入る現象につきましては、内部コンデンサの電荷が開放されないうちに再度電源をONにした際に内部クロック同期のずれにより発生する現象です。
一旦電源を落とし、一定時間置いてから再度電源をONにして頂けましたら同期ずれがリセットされます。
特にハードウェア的な不具合ではなく、ソフトウェアの一時エラー的な現象ですのでご安心ください。」
との回答でした。

△ FX-AUDIOのFX-102Jの取扱説明書には、アンプがoffになっているときにプレイヤー側の電源がONにならないようにしてくださいと書いてある。先にアンプの電源をON OFFすること。
FX-102Jの注意点はそのくらいで、解説を読むと安全に無難に造られている。FX-102Jは電源ON時のミュート回路が搭載されている(ポップノイズが出ない)。musicaのように音質を最優先してすぐ壊れるガレージメーカーもある。musica Raicho3 powはスピーカー端子がショートしたら壊れた。安全回路が搭載されていない。FX-102Jは短絡保護回路搭載で、プラスとマイナスでショートしたら音がミュートされる。

△ ずーっと使っていると「粗雑な成分」を感じるようになる。廉価のデジタルアンプすべてにあるものと思う。本当に僅かだと思うけど、ポジティブな情報よりネガティブな情報に七倍弱いと言われる脳は、それを捉え始める。

△ エアー成分やハモリ感がELSOUNDに比べて弱い。

◯ ゲインが控えめなのかボリュームの位置を上げる。ゲインが控えめなお陰で人間味のあふれる音になる。

◯ デジタルアンプなので大口径のスピーカーも歪みが少なく鳴らせます。38cmウーファーはデジタルアンプが理想だというのが今は常識らしい。真空管は大型ユニットが苦手。38cmはこの廉価のFX-102Jでもリニアリティが高くハーシュな成分が出てこないで鳴る。Nuforceの高級なデジタルパワーアンプ[R9V3]は最低域までしっかりとドライブされていたけどFX-102Jは深みがなくてスカスカした感じにはなる。

組み合わせ

総合的に見るとELSOUND EPWS5やELMUSE7より落ちるけど日本人の感性で作られているからか虚飾が少ない感じで馥郁もあって美音の方向性がくどくなくて好き。








筐体が小さいからトライガードを全身に巻ける。包帯が痛々しいアンプの完成。

トライガードというストレーキャパシティを吸収するシートを巻くと音が生き生きとした。ぜんぜん違う。オーディオファンなら誰にでもわかるような違い。





  エルサウンド イケダN.S イケダMos FX-102J
解像度 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆
分解能 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
空気感 ★★★★★ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
高音 ☆☆☆☆☆ ★★★★★ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
空間再現 ☆☆☆☆☆ ★★★★★ ★★★★★ ☆☆☆☆
低音 ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆
室内楽 ☆☆☆☆☆ ★★★★★ ★★★★★ ☆☆☆☆☆
交響楽 ★★★★★ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
ボーカル ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
ポップス ☆☆☆☆☆ ★★★★★ ★★★★★ ☆☆☆☆☆
生命感 ☆☆☆☆☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
長時間リスニン ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ☆☆☆☆☆
点数 80 80 80 75



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