Fiio X1







+++ Fiio X1 (BLUE)+++
一言で言うとフラットで無機質で爽やかな音。雑味はあるけど。
筐体のでかさに相まって余裕のある音が出ます。






+++ 所 感 +++
Fiio X1を使い続けた印象としてはギリシアで食べるギリシア料理みたいになにか抜けた味がする(上位機種のX3, X5がほしくなる)。ウォークマンは正反対。ウォークマンは少し窮屈な音がしてるけど味わいがある。Aシリーズはプリント基板の銅箔が厚いようで、和食のように出汁が効いてる。制約のあるなかでよい音を追及されている。フィーオX1は銅箔が薄いのかパーツの純度が低いのか半導体や電解コンデンサーや抵抗などの部品が安くて低品質なのか、CPUの速さやカラー液晶の影響か、雑味が生じてる。それにより音が薄まってる。そういう感覚が催される。

KENWOOD MGR-E8(手持ちのポータブルの中で一番音質の良い)と同じ曲を同時に再生して比較すると、クラシックの広がり感はFiio X1のが上で、クラシックの透明感やジャズの肉質感はMGR-E8のが上。MGR-E8のほうが滑らかな音像。果実感が伴う音。でも、Fiio X3, X5などの上位モデルだと、みんなのレビューを見る限り、音に深みを増している模様。

Fiio X1はアンビエントな音は得意だがハーシュな音は出やすい。全体的に爽やか系の音だが、急にフォルテのパートが来ると不快。パルス性ノイズの多いスピーカーのように、脳がその音を拒絶する。そのフォルテシモを受け入れられるようなオーディオは本当に稀少だけれども。

結論…フラットな音でよく鳴っているけど心地よい傾向の音ではないでした。高音も低音もよく各々が分離してハスキーに鳴っている。プレーヤーの特性に合わせて入れる音楽をより分けするのも楽しいと思った。








+++ 操 作 感 +++
起動が速い。ボタンのレスポンスも良好。Fiio X1はウォークマンNW-A10より高解像だけど音質/サイズ比(S/S比)で考えると低いと思う。SONYのNW-A10が一番S/S比が高いし操作性が良いのでウォークマンばかり使ってしまう。
X1は独特な操作性で、たとえば早送り/巻き戻しのボタンは液晶の画面が消えると、1度電源ボタンで液晶を点灯してからでないと操作できない。輸入版で買ったら裏面が中国語のプリント文字だった。はじめげんなりしたけどそれはすぐ慣れた。あとストラップ穴がついていない。