■メーカー : IKEDA SOUND GARAGE
■型番 : MOS FET POWER AMPLIFIER
■外径寸法 : W350×H110×D250mm
■重量 : 4.5kg
イケダサウンドは1984年に池田勇により設立されたカートリッジのメーカー。アンプはラインナップに載ってないのでおそらく池田氏が自作して楽しんでいたもののような気がする。天板がビスで留めることができず、開閉できる。 このアンプも長時間リスニングが可能。基本的にはN.S LM12CLKと共通する音だけど、N.S LM12CLKのほうは凜とした音で、MOS FET採用のこちらはヒューミッド感が伴う。中域に厚みがあるかな。ともに音に気品がある。クラシックのCD 2回リピートできます。 |
スピーカー端子。なんでこれなのか初めはわけわからない。 |
スピーカー端子裏側。なぜ穴が二つなのかは後述。ハンダの付け方に職人気質が見て取れる。自分もハンダ職人だけど、イケダの内部のハンダを見て 『なるほど、この馴染み具合…、どこのどなたかわかりませぬが、この奥義をお使いになられますか』
と、、。略。 以下、言葉での説明になり分かりづらくなるので飛ばしてください。スピーカー端子はYラグを使うことが前提のネジ+ボルトのタイプ。カバーを開けて中見てみると、導体をよじったあとで、はんだづけされていた(よりしっかりと導体を接触させるため。今はプリント基盤だけど昔はこうだった。この気遣い)。スピーカー端子はネジの隣に穴が開けてあって、そこから導線を外に引き出し、「アンプ(という種類の端子)」をネジとボルトで止められている。そこにスピーカーケーブルをダイレクトに接触。カートリッジのメーカーで微小信号の扱いに関して意識が高いのか、接点が増えることにたいする神経質さが伺える。ケーブルマニアは身震いするでしょう。 |
パッと見自作品だけど、このアンプは中途半端な音の良さではなかった。自分のメインアンプEPWS-5Sと同じくらい音いいものに7年ぶりに遭遇。創業者の池田勇という方は2019年に亡くなられている。エルサウンドが勝るとしたら上下のバランスが教科書的に良くて空気感などよく伴い濃厚な音も出ること。 綿を信号線などに接触させてチューニングした。より生き生きとする。原理はわからないが不要共振を吸収するため?ステレオ誌に紹介されていた裏技。金かからない。 |
メインとかサブとかいうが、自分は鐵道オタクみたいなオーディオオタクなので順位付けはあまりせずそれぞれ使っている。鐵道オタクにとっての風景は、オーディオオタクにとっての音楽(でしょ?本当のことを言いなさい)。あらゆる機材を使ってみたいし実験してみたい。先端行かなくてもいい。廃線跡も美しい。骨董品も好き。エドゥアルト・シュプランガーの『人間の価値観の6類型』に当てはめてみて「審美型」と「理論型」の人はそんな傾向でしょ。 こういう観点もある。アンプはひとつひとつに個性があってオンリーワンなので、中途半端に良いアンプでもレゾンデートルがある。唯一絶対はないのです(アニミズム的信仰)。モノには魂が宿るので使ってなくても大事にしましょう。「宗教型」の人はそういうふう。お金のための人格の向上ではなく人格の向上のためのお金という価値観が根底にある。 「権力型」か「経済型」かどちらであるかを見分ける場合は、権力のためのお金か、お金のための権力か、で考える。まぁそんな話はどうでもよかった。 理論型・・・真理を追求 経済型・・・利益 権力型・・・地位や勝ち負け 審美型(芸術型)・・・美 宗教型・・・神秘 社会型・・・友情や愛情 |
エルサウンド | イケダN.S | イケダMos | 真空管Amp | |
解像度 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
分解能 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
空気感 | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
高音 | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ |
空間再現 | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ☆☆☆☆ |
低音 | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆☆ | ☆☆☆ |
室内楽 | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
交響楽 | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ |
ボーカル | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ |
ポップス | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ☆☆☆☆☆ |
生命感 | ☆☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
長時間リスニン | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
点数 | 80 | 80 | 80 | 75 |