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MGR-E8の外装は樹脂に塗装だった。前作のMGR-A7はコストがかけられているが無骨でダサかった。樹脂の採用により微妙なアールを高度に描かれてる。MGR-A7はMADE IN JAPANだったがMADE
IN CHINAになった。化粧箱は美しく日本製品って感じ。 このMGR-E8もMGR-A7に引き続き音質がよすぎるモデルである。アンプの出力が上がった〔6.0mW+6.0mW ⇒ 10mW+10mW(16Ω)〕。アンプの出力は小さい方が高音質であることは多くの自作アンプ設計者からの評判で、自分もそう思うが (ELSOUND)、総合的には進化していると思う。前作のアナログアンプのようなまろやかさに代わり、諧調の豊かさ・滑らかさが特徴的になった。小出力アンプの方が繊細な音が死滅しないので「空気感」に有利だが、湿度感は現代の液体的な音になって「愉快さ」が増している。分離感も良い。なによりAKG K-702やbeyerdynamics DT990PROで音量不足に陥らない。ポタアンが必要ない。ケンウッドのホームページにはアンプ部に関してはCLASS-W方式アンプ※搭載としか書かれていなかったけどMGR-A7と同様に音声信号の伝送ロスや外来のノイズの影響を抑え、Lch/Rchに左右独立で配置などの配慮もされている事と思う。ラインアウトが付いてるけどこれが相当音が良い(自分の車ではカーステレオでCD再生するより愉しめる音だ)。サイズが大きい分アナログ部が充実している。付属のイヤホンはMGR-E8ではカナル型となった。流行に迎合した形となる(凡庸な音だった。MGR-A7の開放型イヤホンの音質の良さに人々が気づかないため、コストダウンが図られたのかも)。KENWOODのポータブルはかなり高音質と評判で、HD10GB7、HD20GA7、HD30GB9、HD60GB9は未だにヤフオクで2〜4万してる (発売から7年) (ポータブル・カセットプレーヤーは新品だと16万円となる{WM-DD9}。KENWOODの名器も希少価値がある)。 ※〔Class-W方式デジタル・ヘッドホン・アンプ〕… Class-W方式は、ポータブル機器で必要な「低消費電力」と「高音質再生」を両立した新しいヘッドホンアンプの方式です。内部で負電源を生成し、ヘッドホンアンプの電力段を±電源でドライブし、変換効率を向上。同時に、今まで必要だったDCカットコンデンサーを不要とすることで、超低域の歪みを改善。低域から高域まで優れた周波数特性を実現しています。 |
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使いやすくボタンが並んでいるだけの平凡なデザイン。そして、ボタンの押し心地はどれも良くない。その押し心地にこだわると人件費がかさむからだろうか。Made in Chinaでボタンを検査・チューニングする工程がまだ発展途上なんだろうか。操作性は相変わらず残念でした。起動が遅い。アルバム再生終了後に次のアルバムに自動的に移動しない。Windows Media Playerで取り込むと[アルバム情報なし]になるトラックが多い(BeatJamはGracenoteが曲名・アーティスト名をかなり高確率で取得してくれているからか大丈夫)。結局、いくら音質が最高でも操作性が天国のSONY Walkmanばかり使ってる。あと中国製だから多少外れ個体は多いかもしれない。MGR-A7は5年経ってもまだ快調なのにこちらMGR-E8は1年足らずで変な動作をするようになった。音楽再生中に音がガタガタしてガガガガガという。使用感に関して良い点は、早送り再生は速さを設定できて、速いほうに設定するとかなり速いところ。IDOの携帯電話みたいな2階調表示画面も省エネなのはよい。 |
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MGR-A7には無かったがスピーカーが搭載されている。最悪な事にヘッドホン/イヤホンが端子から外れると勝手に音が出てしまう。電車で使う時は注意が必要。本当に最悪な仕様だ。 |
比較追記:Fiio X1は爽やか系。KENWOOD MGR-E8は果実系。Fiio X1と比較して解像度が高く、経路が良いのかアナログ表示なのが良いのか濁ってなくて、滑らかな音像で、果実を感じ取ることが出来る。2010年製。アンバランス出力しかないが、アンバランスの持ち味が結実した最高音質のプレーヤーだと思う。 |