KENWOOD K7001
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基本的に今生産しているものが展示されている。
東京駅からすぐの丸の内ショールームに行ってきた。
真摯な応対をしてもらった。


ここにはL-A1&LS5000が置いてある。すごかった。36万のスピーカーだけどいまだと100万近くするもの。あの形の3WAY型は厚みがある。中域高域に特有のうねりがあったけれど全域にわたってエネルギー感に滾っていた。あのような熱気のある音は最近見ない。

ほかにもマニア垂涎の品が・・・。




シルバーシグネーチャー




工業製品は、すべてコストとの格闘から生まれます。
コストを無視して理想を追い求めても、
万人をあまねく幸せにする工業製品を作ることはできません。
だけど、しかし、もしも、コストを度外視して
技術者の理想を追い求めることが許されるなら
工業製品はエレクトロニクスの工芸品へと昇華されるに違いない。
こんな発想から生まれたのが
K's Esule シルバーシグネチャー。


K270SS & S270SS

C270SS

K270SS

S270SS

Silver Signature C270SS (K270SS、S270SS)

420万円の一体型オーディオというユニークな発想は...
『シルバーシグネチャーは、最先端技術の性能を敢えて、アンプ、CDプレヤー、チューナーに一体化したコンパクト設計。それは、日本の住宅環境において オーディオ製品に許容できるスペースを考慮し、高性能でどこまで最小にできるかを追求している商品K's Esuleのコンセプトなのです。この商品コンセプトを継承しているからシルバーシグネチャーは420万円の価格でデスクトップサイズなのです。』

高音質を追求した素材、銀、金、高級ムク材から成る三重奏
『銀の重さはアルミの約4倍で、その固さ(硬度)は約 1/2(厳密には48%)。その銀の特性である重さと柔らかさで、物理的振動を吸収し、最上に洗練されたクリアな音を奏でるのです。金は経年変化も少な く、伝導率も非常に高い安定した物質です。本体や付属の接続端子部分には全て金メッキを施して、原音に忠実な音を再生しています。スピーカーとスタンドには天然木の高級ムク材を採用し、深みのある響きを再現しています。』

ベテランの職人芸だから納期は3ヶ月
『構成部品製造から本体の銀の加工、ムク材スピーカーのホーンにいたるまで、ひとつひとつが熟練の職人による手作業です。特に、銀の加工やスピーカーのキャビネット部には、高度な技術と多くの時間を要します。仕上がりまでに100工程以上経るものもあるのです。だから、受注生産で3ヶ月の納期が掛かります。


K's Esule Silver Signature C270SS
これは5台しか売れてないらしい(2004年現在)。世界で5人しか持ってない...。
空気がふくよかで音色はリッチで感性をくすぶる。やや機械的な面白さで響ききる。
純銀製オーディオ…。デッキは全面的に光沢で、えらくきらきらしていて、それでいてケバいと思わない。ただ純粋に美しい。スピーカーも工芸品のようでうっとりする。
以前のK'sシリーズが終了したのでもう作れないようだ。もともと売るためのものではなく、最高の製品を志してのもの。これを理想にK'sシリーズを作っていた。



K7001-N/S
K7001
定価72,000円
●CD/MDレシーバー R-K700-N/S
●スピーカーシステム LS-K701


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そしてこれを聴かせてくれた。ミニコンはべつにいいよ、と一瞬思ったけど(゜д゜)あらまと拍子抜け。
K7001のシステムはシルバーシグネチャーに比べれば見劣りするかもしれないが、安いものには安いものとしてのよさがある。あらゆる音素を描写しきることはないが細みに奇麗。半面的ではない管弦楽。奥まで届くレゾリューションの高さがある。S/Nが高い。新しい音がする。

オーディオは高いか安いか。中間の価格のものは置いてもらえない。10万越える商品になると置いてくれる店が5/1になってしまうので、もっといい音のものを作りたいけどこの価格帯に抑えた。かなり安い値段設定だ。
店頭ではもっと安く売られてしまう。故障が問題になっているようだ。4万のものは4万分の部品として設計してあるのに修理をすると整備費用込みで買値より高くなってしまう。だったら新しいものを買ってしまえばいいとなる。KENWOODはラジカセはやめたみたいだ。そういえば一時期ミーシャが宣伝していたものがあった。あれはラジカセのわりに自然な音だった。


MDX-E3
MDX-E3
音はなかなか自然だった。
しかし写真のものはCDプレーヤーは壊れていた。
オンキョーのミニコン(X-N3X)も一年でプレーヤーがいかれた。SONYのCDP-XA5ESの場合は2013年時点で18年、TEAC VRDS25xも14年稼働中(操作系やサーボ系に問題は出てるけど)。デスクトップのパソコンと同じく、電源の安定度の問題だろうか。 なんでかはよくわからない。(電源投入時の瞬間的な大電流が半導体などの素子を悪化させるとか)




Acoustic Sound System  Kseries   組み合わせ例

K7001-N(ゴールド)/S(シルバー) K7001-N(ゴールド)/S(シルバー)

CD/MDレシーバー R-K700-N/S
希望小売価格54,600円(本体価格52,000円)
スピーカーシステム LS-K701
希望小売価格21,000円(本体価格20,000円)

組み合わせ合計価格75,600円(本体価格72,000円)
※写真の本体部はR-K700-N(ゴールド)です。

K7007-S(シルバー)/N(ゴールド) K7007-S(シルバー)/N(ゴールド)

CD/MDレシーバー R-K700-S/N
希望小売価格54,600円(本体価格52,000円)
スピーカーシステム LS-K707
希望小売価格14,700円(本体価格14,000円)

組み合わせ合計価格69,300円(本体価格66,000円)
※写真の本体部はR-K700-S(シルバー)です。

K7001は従来のミニコンの音ではない。ミニコンによくあるキンキンのサウンドからキラキラのサウンドにレベルアップしている。ヴォーカルが綺麗にはっきりと再現されている。スピーカーのLS-K701は2万。こんな値段でいいのか?と思う。評論家の方もなんでこれが2万なの、と言ったそうだ。本物に目覚める人が増えてくれば今後につながるね。
R-K700にAUTO ROOM EQという機能が付いている。マイク集音でKENWOODのリファレンスルームの響きに近づけるというもの。これが使える。マニアの人は部屋のセッティングにエネルギー惜しまずに費やす事ができるけれど普通の人でも手っ取り早くリファレンスルームのバランスで聞けるというイコライザー。ニアフィールドでは回路の余計な歪みが介入して耳に痛いだろうけど、離れて聴ける場合はその場所でEQを設定してポンと聴ける。
小音量でもよく聞こえる。これほどいい音で聴けるのは奇跡的に思える。20歳ぐらいまでは自分は大音量が嫌いだった。高校の頃これがあればよかった。
それと評論家の方はチューナーの音がよいことにびっくりしたらしい。チューナーのコードをつなげて広げるだけであんなにもクリアルなFMが聴けた。かつてTRIOで培った技術が生きているんだろうか。





設置場所を選ばないスリムなサイズと豊かな低域再生を実現したトールボーイスピーカー。
LS-9070-ML
希望小売価格:42,000円/2本1組(本体価格 40,000円/2本1組)
オーディオ銘機賞2004受賞 ジャズ・コンポーネント・アワード受賞
LS-9070-ML
スリムサイズながら、豊かな低域再生を実現するテクノロジーの数々。
ゆとりの低域再生を実現するため、卓越したサウンドテクノロジーを投入しました。共鳴を受け止め適度な内部損失をもつMDFをキャビネットに採用し、4つの8cmウーファーユニットを配列。管共鳴の原理を利用することで、小型ユニットの再生能力をはるかに超える豊かな低域再生を可能にしました。また中音域を再生するスコーカーユニットは、リスニングポジションにおける耳の高さに設置。より自然な音場効果を楽しめます。さらにウーファー用ネットワーク回路をツィーター、スコーカー用回路と分散配置することにより、コイル同士の磁気干渉を抑え、歪みの少ない高音質再生を実現。サラウンド再生におけるメインスピーカーとしての使用はもちろん、リア用サラウンドスピーカーとしても、また2chオーディオ再生にいたるまで、さまざまなシーンでハイクオリティなサウンドを響かせます。 スリムサイズながら、豊かな低域再生を実現するテクノロジーの数々。

LS-9070-ML
このスピーカーはアキュレートに迫力ある。4万なのに甘んじてない。AV用だけどピュアとして十分に対応できる。これとR-K700を組み合わせてもよい。
ALRジョーダンを目標として音ぎめしている。それに基調が近い。シンプルで且つ歪み感がない。クラシックはどちらかというとLS-9070よりLS-K701のほうが合う。柔らかい。



VRS-N8100
AUDIO-VIDEO CONTROL CENTER VRS-N8100 (リモコン付属)
希望小売価格105,000円(本体価格100,000円)

VRS-N8100 N7100
デジタルアンプで結晶がきらめく。L-K700とVRS-N8100は共通したものがあり、キラキラした硬質感がまたたく。マルチチャンネルでは自然に広がっていた。


20年前、オーディオはシルバーという時代にKENWOODがブラックのデッキを出して、それが評判よくてブラックの時代に突入したらしい。今はゴールド、シャンパンゴールド、シルバーとなっている。ミニコンなんてどこもかしこもシルバーで没個性している。でも今はシルバーが一番売れるらしい。どこかからブラックのミニコンも出されたけど売れなかったみたい。


VR-5090
VR-5090

ブラックのほうがかっこいいと思うことが多い。このブラックのAVアンプはあたたかみのある黒で、光の反映も橙色っぽい感じでよかった。直に見るとかっこよかった。KENWOODの場合はブラックはブランドイメージに合う。ロゴの赤い点もブラックと調和するのでかっこいい。



LS-9070
LS-9070のスケルトンモデル
というのはないけどブラックバージョンはネットショップで購入できる。


スピーカーも黒は売れないらしい。店頭でみかけるのは木の色のみ。でも設計者は本当は黒を作りたかったみたいだ。目立ちはしないけど黒はシックでかっこいいと思う。黒ならば照明を落としたときシアターで消えている。