LUXMAN  C-7f LECUA



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LUXMAN C-7f LECUA
LUX Super Rich...
ラックス スーパーリッチ…
このプリアンプを挟むだけで、PIONEER M-90 + ONKYO D-77RXがハイブラウな音になってしまった。解像がふくらんで、タッチの優しい音になった。楽器の造形が尖らなくなりクラシックが厳しくない。音の離れ方も波動拳みたいな離れ方ではない離れ方をする。あたかも実在しているような実在感ではないところがよい。
でも介在させてないほうが生々しかったか。ピュアさは増したようにも感じるけどピュアの性質は変質してる。LUXMANのピュアさに勝手に彩られている。PIONEER M-90 + ONKYO D-77RXの甘いピュアさ、とろける肉感みたいな低音はどこかへ行ってしまった。解像感が増しているのでどちらが正しい音だったのか判断つかないと思う。プリだけでもこれなのだから、LUXMANのアンプで鳴らされているスピーカーを試聴するときは要注意だ。ぜったいそれLUXMANの音だから。
ROTELのパワーアンプRB-1080とは相性が合わず。そのストレートさが出てこない。LUXMANはいつもLUXMANの音になるから、パワーもLUXMANじゃないといけない気がしてくる。シンプルな音のプリならどのパワーアンプでも相性が気にならないのだけど、逆にパワーアンプが透明で高純度な音のものとなると、LUXMAN C-7fのような濃厚なプリでは、そのふくよかさ・色気を引き出すだけの立場になってしまう。ゲルマニウムの粉末で白く濁った湯を、蒸留水で均してみても、透明な濁った湯になってしまう。
プリアンプとパワーアンプは音の傾向が合っている方がよい。C-7fとRB-1080tは両方とも名機なので出て来る音はよい音なのだけど、和集合では音は出てこないので、たとえばLLCMMMという音色のプリの音はNNCLLLという音色のパワーアンプの増幅では共有∩されているLLC以外のエッセンスが埋没してしまう。パワーにはLLLがあるので、プリのLLは余裕もって引き出されるけど、MMMという音はNNによって賄われ、充分に応えられない感じになる。シンプリシティの高いもの同士なら単純に済むけどLUXMAN C-7f LECUAのように膨らませられた夢のようなものになるとそれをシャボン玉を運ぶようにしてスピーカーまで運ばないといけない。
重量も21kgあり、プリアンプとしては最高にゴージャスな造り
この天板は渋い。平滑化された金属の面。アルミアルマイト処理だろうか。色調はゴールドではなくブラウン。白黒以外の中間色の処理は、濃い部分と薄い部分のグラデーションが生じやすいなど、モノトーンにするのは大変なようだ。