LUXMAN M-70f





PLAYER / AMP / SPEAKER / HEADPHONE / etc.




LUXMAN M-70f
[LUXMAN POWER AMP これまでの系譜] (画像はオーディオの足跡様より)


M-06,M-07…弩級のA級アンプ。1987年(バブル期)発売。20代は未知の領域。出力数は音量レベルにたいして二次関数的に大きくなるけど、M-06はA級ながら55W(8Ω)、M-07ともなると何100W。クリップ対策に特殊な回路を積まずとも素のままでいける世界。重量52kg。一番ラックストーンが濃厚といわれてる。



M-08…1994年発売。AB級となり低インピーダンス帯域の駆動に備えた。M-07に隠れがちだけどC.O.T.Yの受賞モデル。重量42kg。



M-7…1996年発売。定価35万。デザイン一新。M-06のライン。M-07はM-8 or M-9になる。Audio Festaの印象では地味でよく魅力のよくわからない音だったけど、それは物事を逸脱していない美点でもある。見落としがちな感性です。
M-7i…上のimproved model。この外観には当時の思い出があるので中古で使用した。ラックスマンはフジカラーのように、濃い色は薄く、薄い色が濃く出る。ずっと安定した橙色の質実にたゆたうており、不安定にもゆるやかな世界に音の団子はドゥンドゥンと過ぎる。火の抑揚のようにドビュッシーの海が動いていた。
M-7f…STEREO SOUNDの評価が高かったfシリーズ。C-7fはプリアンプの50万円未満部門でベストバイだった。一言でいってハイブラウな音。橙色からシャンパンゴールドのトーンとなり、現代調にブラッシュされた。C-8f/M-8fも、M-7以来では一番人気ありそう。第二のラックストーン。



M-70f…2003年発売。4パラレル・プッシュプル構成。このモデルからラックスの音は変わった。「音楽の生命感」をなによりも大切に開発されたようで、S/Nは118dB以上、M-7iのようにもたつくところは消された。ラックスの温かみは抜けて普遍化し、ホワイトな調光のトーンになっている。ただブラスターホワイトの外観はかなりかっこいいのだけどいまいち不人気な機種。ステサンのテストレポートでもやや辛口だった。
自分は不人気の機種だからこそ、欲しくなった。白とグレーとダークグレーで構成される外観。どの側面も材質が心地よい。インシュレーターの底面はフラットですべすべで、ラックに入れる際に楽しく奥にすべってゆく。
さすがラックスそんなところまで計算に入ってる。重たい印象があまりない。



M-600A…2007年発売。新しいライン。巷で人気のA級動作で、大型の出力メーターはなくなった。ONDF回路対応型4パラレルプッシュプル。トーンは継続してホワイトの色調だけど、空気感やエッセンスが豊かになっている。A級にするだけでそんなに変わるものなのか、ふとんのようにやはらかになった。
パワーメーターはグリーンのLED‥それも上品な深森緑
細部まで研ぎ澄まされた音を表す…電球灯のぬくもりより夜明けの幻想に近い
meter light  POWER
印字ではなくて掘られている

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M-70fは150Wの前作のM-7fから50Wあがって200Wになったけど、小音量時の再生は秀逸。
人間の声は何W相応なのか。大人が大声を出しても数μWにも満たないらしい。
口腔とか声帯は神秘‥自然界とか人体は神秘です。創れない。
機械は人体に近づくほどよい。アンドロイドなりにも。



ソウルノートは理論と試聴を繰り返して合理的に作られた音楽性。
ラックスマンの場合は物量があり価格は高いけど洗練されてきた個性が宿ってる。
ピュア感ではソウルノートには敵わないけど、オーディオ的な熟酥味では積年の重みがある。

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組み合わせ:さわやかで感性の開けるスピーカー向け? DIATONEのDS-1000ZXだとM-7番に通底する だんご鈍さ が多く出てきた。でもプリアンプをC-70fにすれば、ラックスマンの本場の音で鳴ったのかも知れない。Acoustik lab Boleroがわりと良かった。
プリアンプはC-70fと組み合わせるのがベストだけど、ふくよかながらさわやかな音なので廉価ではROTEL RC-870BXやTechnics SU-C1000Mk2等も暫定的に使えると思う。他にもいいプリアンプあるけれど。フェーズが瞬間レベルで整った「矩形波が浮き立つ」路線よりは、音に多少の含みが持ち併わされていて空気感も濃く、解像の凹凸を感じない音のほうがLUXMAN M-70fの鳴り方に合うはず。さわやかな音に合わせようとしてもシンプルすぎるとか簡素すぎるとよろしくないようで、LUXMAN C-7f LECUAの方がSOULNOTE sa1.0のプリアウトよりも音がよかった。SOULNOTEはピュアリティが高いと思うけどLUXMANには意味がなく、ピーク感が目立ってくる。ROTEL RHC-10のようなパッシブの名機は無理だろう。Technics SU-C1010(SU-C1000Mk2とは異質)は音質は良かったけどM-70fのふくよかさの生命は減った。





KIRIN NUDAを飲むと舌に味が残る。NUDA(ヌューダ)は微炭酸と香料のみの飲料。水飲料を少しだけシックにまとめあげたもの。その香料は淡い香りではあるが、味は残るので、水飲料には戻れない。砂糖でカムフラージュすることを思いつくが、それではただのジュース。虫歯。洋物のアンプは砂糖でカムフラージュするが、本質的には消えていない。Accuphaseは後味までをも消そうとして音楽化している気がする。LUXMANのM-70fはNUDAのような淡い白さがあるけど、神気のように消えうせる。ROTELのように初めから透明なのでは珍しくないが、LUXMANのように醸成するものとしては稀だった。また、NUDAみたいに無加糖で淡く抽象的な音楽性なので、想像力が可能態で介入する余地がある。ラックスでは珍しくヒルベルト空間が広がる(意味不明



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