MOGAMI NEGLEX 2497 NEGLEC 2479
落ち着ききっている音


碧のプラグがMOGAMI2497。ACROSS750と並べてみる
MOGAMI NEGLEX 2497
モガミが好きになるケーブル。このすっきりとした美質は2534や2549では存分には感じ取れない。自分は2497でモガミの良さを知った。25342549とそんなにも大きな違いはないけど、この僅かの差がすべて美質であればかなり大きな違いだ。(この言い方で意味通じてますか?)
さんざん自分はモガミの音質はオーディオマニア界で裸の王様であることを指摘したい衝動に駆られていたけど、モガミはスタジオで採用される正統なケーブルメーカーであるとして廉価のNEGLEX2549とかを持ち上げて高額なケーブルメーカーをこき下ろしている業者がいるからそうなるのだ。

         ( ъ_ъ)
         (∩∩)  ・・・僕わるくないもん




モガミ電線2497 断面図
センターの導体の中心に絶縁素材が1本通っている。その周りに導体がパイプ状に囲われている。Monitor PCのPC-082やFurukawa μ-S1と同じ構造。断面図はACROSS750等と似た同軸タイプで、ACROSS750の空気孔のかわりに発砲された絶縁体で導体が包まれている。合理的。軽量化して外部振動を導体に伝えにくくできるし、シールドの役割を担っているコールド用の銅線を離すことができる。発砲している分だけ導体に絶縁素材が密着しなくなるのもいい(導体の理想は裸であること)。
センターの導体がこうなってるのは表皮効果(電子は導体の中心ではなく周囲を通っていきやすい)を考慮されての事か。PC-082も同じく開放的な鳴り口をする。理想的には太い1本の導体の中心部に空気穴を貫通させて水道管みたいにしてしまうことだけど非現実的(単線にすれば浮遊電子;導体間を移動する電子が音質に悪さをすることが避けられる。また、空気が一番電気を通しにくいし固有振動の弊害もないし、自重がないから自身が振動の発生源にならない)。導体のOFCはNEGLEX OFC導体という共通の銅線だと思う。2534も2549も2497もみんな同じハスキーな音色をしてる。このNEGLEX 2497は低域までふくよかに出ている。made in Japanのモガミは世界各国のスタジオで採用されている。安いけど品質のよい導体だと思う。指に刺さった感じでわかる。「よい銅だ」。ACROSS750とも音の出方が似ている。比較するとACROSS750はPCOCC導体なので諧調が滑らかに感じられる。しかし2497も負けてない。元気がなく、落ち着いているが、肩の抜け落ちる感覚はこちらの方が秀でているかもしれない。ACROSS 750は2497より音像がしっかりしていて彫りが深く優等生の音が出る。ブラックコーヒーのように冴えてる。
MOGAMI 2479
2497もシースが切りやすい。絶縁体もニッパーで途中まで切れば爪でもぐことができる。導体の程良い硬度といい、すごい作りやすかった。たまらない。



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