McIntosh  C710 Audio Control Center cf. C700 C7100
C710 AUDIO CONTROL CENTER






僕は4桁×3桁までなら暗算できる。でもマッキン君は6桁×6桁でも余裕のようだ。哲学的な命題でもあたかも答えを知ってたかのようである。かといって人の心や空気が読めない理系脳の機械論者ではなく、たとえばシンバルが演算により導き出されたシャカシャカ音じゃなくてシンバルの生の音で活き活き鳴っている。ヴァイオリンもヴァイオリン。シベリウスの6つのユモレスクの意識をもった旋律も、非常に意識的な調べを聴かせる。パワーを担当する黒モグラは反射神経よくて上から下まで均質なスピードで出す。それはいいけど前へ前へ出てきてややうるさい。でもマッキン君にはそれすら埋め合わせる懐の深さがある。この二人はわりと仲がいいようで僕が聴かせてもらう音楽には不満がない。マッキン君はそういうのあたりまえだと思ってるみたいである。物理科学から音楽の神髄までわかってるプリアンプだ。








Loudnessがお気に入り。右に回してほのかに厚みが出たりFLATですっきりしたり。このセンスは絶妙。






ロビー・ロバートソンのアルバム”ネイティブアメリカン”(1994年)[URL]が音がよくてブラックな音調からソウルが薫ってくる。マッキンはクラシックもいけるけどコヨーテとかチェロキー族とかの人類学的なものも理解されている。昨夜はスージースーの呪うような歌声もよかった。オカルト的才能もあるようだ。霊感がある事を人は羨むけどいろいろ被るからうれしくない風情である。



F710 shot C710



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