



三川イヤホン |
あなたに伝える木の響き |
価格 |
¥9000 |
形式 |
カナル型 |
インピーダンス |
16Ω |
感度 |
100dB/mW |
再生周波数帯域 |
20〜20,000Hz |
ケーブル長 |
約1.2m |
重さ |
9.6g |

…この書体がなんかいい 出てる |


組み合わせ
高域は伸びないけどそれを犠牲にした分のエッセンスの獲得が大きい。音像がすごい豊か。中域が滑らかに生きている。三川イヤホンというよくわからないところのものだが所有しているイヤホンの中では一番良いのではにゃいかという印象。marantzのHP-101やSONYのMDR-EX500SLも各々良くて 機能的には同格だと思うけど『木の響き』はユキビタスに音を合わせられたところがなく設計者の耳で好きなように作られてる。高音に鋭角がなく低音がどょ〜んと躍動する。四角張らずに朗々と鳴ってる。筐体の木質的な響きは基音にまで付帯することはなく木は受動的に適度な損失をサポートしている。デザインは流石にVictorとまではいかず大雑把だけど、自由闊達な音でとても鳴らしやすく、楽器類はこの抑制のない音と相まって自由に動きまわってる。周波数バランス的にはヴォーカルがマイルドすぎるきらいはあるけれど、周波数が最高域に向かって減衰しているので、高周波ノイズや可聴帯域外にノイズを逃がしているアンプのノイズを拾わず、ポータブル再生機で耳が痛くなりにくいというメリットはある。アコースティック向け。人間の聴覚は人の声以外になると案外耳の定義が曖昧になり、千差万別な楽器類になると正しいバランスとか本来の音色が云々というよりは解像の豊かさや感触の良さが優先されて自分には聴こえる。基本的な音が良質で弾力感が心地よい。イタリアのようにあっけらかんとはしておらず、ノルウェーのように温かみ感をあえてもたせているようでもない。何かが響いているとも「何か」に覆われているとも思われない自然な音韻に満たされている。東洋的なよさがある。機械的な馥郁とは違って心から受け容れ易い。エレクトリカルは聴けない。太鼓の音のように速度がある適度な響きが心地よい。ケーブルはぐにゃぐにゃな弾力のある素材。タッチノイズはひどいがその素材もぽよよんした音に結実してる。恋愛のはじまりのような素直な素性を現したプリミティブな製品である。失われて久しい瑞々しい音がある。『鋼の響き』と多摩電子工業のS1206と恐らく同じ社のOEM。見た感じthinksoundのts01も恐らく同じだと思う。この『木の響き』はスペアを買ってみたけど個体差はなくエージングによる違いもなかった。エージング済みの方はタイトさが抜け落ちて落ち着きのある音になっていたが微細な違いである。太鼓マークのあるプラグ部はつるつる滑るので抜き差しの時には断線に気をつけよう。 |
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