ONKYO D-202A
セーム革でエッジ作った






¥64,000 (2台、1994年頃)
低域用:16cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 40Hz〜35000Hz
インピーダンス 6Ω
出力音圧レベル 90dB/W/m
クロスオーバー周波数 3000Hz
キャビネット内容積 9.5L
幅205x高さ327x奥行248mm
(サランネット含む)
重量 7.5kg







2021年ジャンクで購入後、修繕しました。2WAYだけど大きいサイズなので余裕が違う。

D-202A、D-202A LTD(1994年)とD-202A2(1996年)の頃のエッジは15年でボロボロになるけど交換してでも使う価値がある。JBL A130と比べて負けているとは思えない。エッジがボロボロなD-202Aの相場はヤフオクで送料合わせて¥4500程度。エッジを修繕してあるものは¥8500程度。僕はセーム革で修復しました。命を、無駄にはちない。










◆エッジをセーム革に変更。
D-202AはD-77RXと同様にバイオクロスコーン振動板※でネットワークレスの接続をされており、その点が個性。セーム革と相性がよく、音色が美しくなり楽器的で心地よい響きが伴うようになった。音のシャープネスや遠近感は後退するけど、無機質だったあの頃には戻れない芳醇な音になる。セーム革の色や張り付け方など、見た目の悪いことはご了承を。サランネットを装着して使ってる。

※バイオクロスコーンのウーファー 「木材パイプのコーン紙は軽量で、固有の共振音が少ない利点を備えています。この木材パルプコーンの特質を活かし、さらに強度の問題を改善したのがバイオクロスコーンです。バイオクロスコーンは北極圏に近い高緯度地域で産出された、強度の高い木材パルプに、天然の繊維質の中で最も強靭なホヤの繊維を添加して漉きあげた理想の振動版です。」

耐入力は仕様の70Wより低くなっているかもしれない。アンプの10時〜11時ぐらいのメモリまでは大丈夫(CDデッキのCD再生で-30dB程度)。それ以上の実験の大音量はやめておいた。音圧の高いスピーカーなので音量は出やすい。ソースによっては大音量時にボイスコイルのスレが生じる可能性はある。












◇外装は蜜蝋ワックスを使い艶出し。
◇サランネットを洗浄。
◇ナノテックシステムズのナノコロイド溶液(Cuの微粒子)をTweeter側のフォトン端子に含浸。







D-202A ONKYO名器


◇スピーカー端子は穴をヤスリがけし、カバー部を酸洗。
スピーカー端子は金メッキに厚みがあり元々良いものを採用されていたようです。画像はカバーを取り外した状態。

音質…コンデンサーを変えていないが良い音で雑音なし。
日本の古き良き時代の出来の良いスピーカー。DIATONEは真面目な音、ONKYOは個性的な音と言われていて、当時のONKYOはモニターには向いていない。D-202AでゲームやるとSONY SS-HA1では鮮明に聞こえていた効果音が埋没している。でも音の量感はこちらのほうが多い。D-202Aは一言でいうと豊かな音。ヨーロピアンな音で、ゆったりしていて甘くてぬるい音で、大音量でも比較的ハーシュな音を出さない。傾向としてはクラシックならアダージョ系が豊かに聞こえる。声も電子音も人間味があって良い。優しい音。このシリーズはD-202AX LTDが最終で最高傑作と呼ばれているけど自分は全てが各々に良いと思ってる。AX LTDは高音が鮮明になり、低音が控えめになった。
D-202Aはウェットで微温的空間、やわらかいし愉しいし躍動感がある。伸びやかで弾性のある感触に導かれている。その細胞の結合が、エントロピーの法則によって拡散しない。3WAYのD-77RXほどではないがグルコサミンに満ちている。

録音ファイル:デュティユーtrf(若干オンマイクすぎた)




エッジは\4000〜 セーム革の\10000など各種あり。やる価値あるSP。
D-77RXエッジ交換




tukipien reminiscences