OYAIDE ELEC. HPC-24S



OYAIDE HPC24C
一番右がHPC-24S…ステレオミニプラグで作成。RCAケーブルと並べるとかなり存在感がない

HPC-24Sの導体は古河電工のPCOCC-A。HPC-24Sのシールドは極細の銅に銀メッキされている。その質感がよく触感が赤ちゃんの毛並みのようにふわふわ滑らか。シースは弾力感がありタッチノイズがない。ぐにょぐにょ曲がる。
ラインケーブル用のMC-S2に比較するとMC-S2の方がすっきりと空気感が出ていると思う。ヘッドホンで聞き比べた感じ、エーテルレベルでの情報量に僅かの差がある。肉眼では区別つかないレベルだが、導線が細い分は解像が素粒子ではなく分子になる。音の量やS/N感も変わらない。
このHPC-24Sの持ち味は、結晶粒界のほぼ存在しないPCOCCでクセがない事は期待通りだが、そのうえ音色にお湯のようにぬくとさがある事。抵抗率が低く中高域の抜けの良さに特徴のあるPCOCCは温度感が低めに出る事が多いが、HPC-24Cは人間味が感じられる温度感になっている。ステレオミニやヘッドホンリケーブル用の極細ケーブルなので、自作するの結構たいへんだけど、見た目の弱さとは裏腹に実使用時の違和感なさと高い音質が両立できる。信頼のオヤイデケーブル。




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