PIONEER C-90a




パイオニア C-90a

ステレオコントロールアンプ
定価190000円(1988年)
S/N比 109dB(CD)
消費電力 41W
外形寸法 幅457×高さ133×奥行404mm
重量 11.2kg




技術者は、パーツの音を一つ一つ聴いて覚えていたのかなぁ。

現在2013年であるが、25年経っても全く褪色したところがない。このプリの音はパワーアンプのM-90の音と同じで、M-90をパワーアンプにしている場合、C-90を使っても出てくる音が変わらないようだ。プリアンプとパワーアンプで同じ音を造れるというパイオニアの技術力がすごい。結果論で造られた音ではない。





CU-AV05

付属の学習リモコン「CU-AV05」
汚したくなければサランラップでくるむとよい









Pioneer C-90aの上にブロッサム

私(わたくし)はこのC-90aを、BLOSSOM BLO-0299というアンプと比較してみました。
書いてることがイミフなホームページではござるが、そちらのページもぜひ苦労してお熟読ください。



アンプ一覧。書いてることがイミフなホームページではござるが、ぜひ苦労してお熟読ください。

メーカー/型番 BLOSSOM BLO-0299 PIONEER C-90a
定価 \168000 (2009年) 1.1kg \190000 (1988年) 11.2kg
形式 ヘッドホンアンプ。入力はXLRとRCA1系統のみ 映像回路搭載のプリアンプ。バブル期のオーディオ
消費電力 2W(実測値) 29W(実測値)
傾向 最高にセンシティブ、凜としてる、限りなく透明 最高に濃い音、リッチな厚み、物量がものをいう
音色 単に純度が高いだけでなくカリビアンな味わいがある C-90, M90, A-838の3機種はマッキントーン
解像 濃厚さはないがストレートで滑らか Macintoshよりも階調が滑らかだと思う。日本的
高域 肩の力が抜け落ちる 滑らかにまとめられている
中域 凜としている 滑らかにまとめられている
低域 綺麗だがわりと簡素 滑らかなブラックパネルそのもの
バランス 高域寄り フラット。中域〜低域が特に魅力的
ホールトーン 石畳の教会のように透き通っている 濃厚に出ている、或いは醸されている
パースペクティブ エントロピーの法則で拡散する キャンパスに描かれる
S/N 微細要素がヘッドホン並に出てくる BLO0299に比べると後退する要素があるけどピュア
使い心地 電源投入時のポップノイズとか結構心臓に悪い 25年前の製品なのにガリとか皆無だった
【総括】 BLOSSOM BLO-0299のあとにPIONEER C-90aを接続すると後退する要素;聞こえてこなくなる空気感があるが、そのC-90aの解像度に耳が馴染んできたあとはその独特の濃厚さやしっとり感が気持ちよくなる。とはいえ、高品位シンプル思想の極みといえる1系統のマスターボリューム或いはアッテネーター式パッシブプリに較べれば純度は後退するも、C-90aは想像以上にピュアだった。これで映像系の回路が搭載されてなくてハイパスフィルターやサブソニックフィルターやステレオモノラルやトーンコントロールやミューティング機能のスイッチが省かれてて半分ぐらいの伝送経路だったらどんなにピュアで省エネだったろう…。なんて時折思うけれど、現代のアンプでは出ない音や音像の厚みが備わってる。工学的にほどよく設えられた音楽味。素材音もよい。ボリュームのノブは触感が良く、滑らかに動作する。クリアパネルは爪で叩くとしっとりした音でコツコツいう。BLO-0299も長時間使ってるとその凜とした純度に飽きてくる。純度が高ければ良いというものでもないようだ。






今時見かけない端子群。クリックで拡大

この端子の数…!



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