PIONEER S-07




バイワイヤリングの端子は、バナナプラグ専用


DIATONEとかPIONEERはスピーカー技術の集蔵体がでかいので一度は使ってみたいメーカー。S-07においては音を固めすぎずに聴かせる当時の日本では新しい潮流だった。スクエアな形状の前面バッフルといえば思い出すのはこのスピーカー。時間軸合わせと流体構造をとり入れたエンクロージュアは当時めずらしい外観をしていたと思う。しかも全面マホガニー。今やったらいくらすることか。マホガニーについては音響特性がよいとのことで採用されており、さほど響かせてはいない印象。音の傾向としては全体的にコントラストを低めに設定した淡手な聴かせ方。ネットワーク・レスの設計によるところかな、すごいピュアな音がする。裸の音で、キャラクターバランスの合ってない要素も幾ばくかは残ってる。低域方面とは異質な振動をしなければならない高域は、超高域まで鳴らすセミドームで、これがビチビチと弦の弾きが弾いていて、曖昧さを残した魅力のある中低域とは一層異質な鳴り方になって泳いでます。セラミックグラファイトが本領を発揮してる。でもそれも計算ずく、ピュアでふくよかな気持ちのよさの中ではそんなシビアな聴き方は続かないもので、マーラーの第九など聴くとすべて忘れ去られてしまいそう。というか寝れる。ハーベスのHL Compact7(300,000円)が発売した年の製品。VictorのSX-V1もあったしDIATONEのDS-A3もあったし、名器揃いだったな。売ってから4年経過。あぁあの音はよかった〜とまろやかな想い出があります。