自作ケーブル、RCA端子、スピーカー端子 はんだ付けで作るコツ




【作業手順】
1. ハンダを、導体とプラグの両方に馴染ませる。
 導体にはすぐ流れる(毛細管現象)。プラグ側は難儀。下の画像参考。
2. その両方をくっつける。
3. 完成。

0. 初めは安物を買って練習すること。うまくいかないとイヤになります。樹脂を溶かしたらアウトなので面倒だとか不安なら人件費を支払って完成品を購入してください。
【注意】
ハンダ小手の下に指や足が来ないようにすること。「ハンダが落ちると指に穴が開く」と中一の工作の授業で習った。
やけどしないよう手袋使う。
ハンダ付けは、やり直すと馴染まなくなる(フラックスが蒸発するため?ハンダが酸化するため?)。なので、失敗したらハンダ吸い取りリールやニッパーを使って、失敗のハンダを取り除く。新しいハンダを溶かす。急がば回れ。
フラックスは人体に有害なので換気をするか空気清浄機をはんだごての前に置く。
熱収縮チューブを使う場合、挿れ忘れに注意。
純銅に熱を加えると、メッキがない場合、色が変色します。酸化銅の導電性は0に近いと考えていいみたい。テルル銅ならはんだ付け性も良いらしい。
導体や接地面が酸化している場合はヤスリで削るか変色程度なら酸洗すると良い。
金メッキはヤスリで削らなくていい。金がハンダの中に少し溶けているほうが馴染みやすいようだ。
【雑学や経験】
失敗は主に火力不足が原因の気がする。スピーカー端子とか、RCA端子のGND側など、ヒートシンクの塊みたいな物体だと熱不足ではんだが馴染まない(下記参照)。薄いプレート状のものは熱が加わりはんだが馴染みやすいです。
音楽信号が通過する部分は、導体間が密着するようにはんだ付けしたい。はんだの影響が少なくなるので。いわゆる芋ハンダの場合、導体が浮いて距離が生じている可能性がある。だからマニアに嫌われる。芋ハンダ自体が悪いわけではないですよ笑。あくまで導体間の距離ですよ。
「はんだ中の金の重量%が4%を超えると、はんだの強度が極端に悪化する」らしい。あと「再ハンダ」という言葉をよく耳にするけどはんだ付けの寿命は50年らしい…。
スピーカー端子は、小型のものは半田付けしやすいけど、大型のものは相当加熱しないとダメなので個人的にはオススメできない。フラックスの過剰な加熱でたくさんの煙が出てしまう。これがかなり有害とのこと。僕は身体から抜けるまでに5日はかかった。でも残留してるんだろうな(玉ねぎを食べると良いとのこと)。
スピーカー端子は純銅製使うよりさらに簡単で高音質な裏技がある。もう、超らくちん。
内部配線にSPケーブルを半田付け等でくっつけて(内部配線のシースはうまく剥く)、スピーカー端子の周辺に穴をあけて、そこからそのSPケーブルを出して、スピーカー端子に差し込むだけ。内部配線が長ければ引っ張り出してもよい。導体同士で引っ付きあわせたほうが純銅製端子より高音質。都度酸洗いする必要はあると思うけど。
金属の大きい箇所は普通のはんだごてでは火力不足ではんだが馴染まない。また相当加熱させるので、馴染んだと思ったら樹脂が溶けている。↑の画像のRCAジャックで言うと、センタープラグの部分(銅色の板)は金属がプレート状で薄くて はんだが溶けやすいけど、Groundの部分(ゴールドの出っ張り)は金属が分厚くて、根気がいる。多くは火力不足が原因と思われるが、鉛フリーや銀入りハンダの融点が高さが原因のときもある。なのであきらめて従来の鉛+錫のハンダを使う(身体と環境には悪いですよ。ヨーロッパでは使用禁止)。ちなみに鉛フリーや銀入りハンダはハンダ小手の劣化が早いです。定期的に交換するといいです。


Ground側は金属リングのパーツをナットで挟んで通電させてもよい。そういう介在品を嫌う場合は、すごい長くシースを剥いて導体を直に挟むなど。
また取り付け部が金属の場合、絶縁をするほうがGNDループが生じないとのこと。
不良品やまがい品だとどうしようもない。

まったくハンダが乗らず、半田ごてで熱し続けていたら、樹脂が溶解したとか (安物に多い)、なんとか結合したと思いきや、すぐポロッと外れたとか。.........。それはまだ良い。よくあること。

メ ッ キ が 絶 縁 素 材 だ っ た 事 が あ る 。←

.........。

そのメッキ(ニスみたいな素材)を剥がし落としてからでないと、ハンダがくっつかないし、通電しないのだ。どれだけ頑張ってもひっつかないわけだ。それは純銅製RCAプラグとしてAmazonで売られていた。外観だけは純銅っぽい。お金返して欲しい。



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