SENNHEISER HD570 Symphony


名前のとおり、クラシックがいい。
線が細く響きがきめ細かく高域が優しい。
とにかくスムージー。この一言につきる。
低域はどっかで鳴っていることだろう。



音の厚みや色彩感を求めるならばHD600に、そのうえ具体性や低域の輪郭を求めるならばHD650にしないとだめだけど、そんなにお金をかけられないクラシックファンはHD570は理想的だね。
HD 570


ヘッドホンアンプはDENONのプリメインがいい音で楽しめた。
CDPの1650SRとアンプのPMA-2000ではプレーヤーのほうが有利かと思ったら、そうでもなかった。
クリアネスは変わらなかった。トーンはもちろん同じでどちらでもデノンの濃密な音。
アンプのほうが低域が深くてほどよいバランス。良質なプリ部が活きている。
低音に透明なメラメーラが乗っている。
お湯のように温かい沖縄の空を感じる。
AuraのアンプでHD570のスムーズ感を楽しもうと思ったら高域が先走って ちょっと合わなかった。
Dr.HEADではクラシックの時にボリュームを上げねばならず、INDICATORランプがはしゃいでいる。

このヘッドホンは音圧が低いようだ。
でもインピーダンスが高くて ポータブルでも苦悩がなくドライブできる。
(音量は最大値。デジタルボリュームが作用しないのはいい)


【邪道の裏技】
開放型は外の世界に繋がっているしHD570は音の色が淡い。
これでスピーカーの音を聴くとすばらしい。。?
微妙な時間的ズレはエコーみたく生じてるけどこれはもう異次元でゅある。
スピーカーの肉付きのよさとゼンハイザーのスムーズさが融合して
すごい塩梅なのであーる。




Sennheiser HD570 Symphony
MADE IN IRELAND

ユニット部がわかるようにフラッシュ撮影してみた。
こうしてみると一層チープだ。結構上のほうに振動板があるけど ちょうど耳穴の辺りか。
キャビネットはプラスチック。この普通のプラスチックには好感がある。
イヤーパッドは深くて耳を完全に覆う。
圧力があってほどよい掛け心地、本体210gという軽さでズレない。
絶妙だ。ヘッドホンを意識せずに楽しめる。

装着感がぴったりくるので、散歩の時など、もうイヤホンなんて使えない。
クラシックなら音漏れしてないだろうと電車でもどこでもHD570。
外の世界はよく見える。もう車を無視して歩くこともないだろう。
密閉型のイヤホンは方向感覚が詰まる感覚が面白いのだけど、
ゼンハイザーの開放型は火星が見えそうなぐらいに広がっていく。




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