PLAYER / AMP / SPEAKER / HEADPHONE / CABLE / etc.




BAROMETER / FIELD / TONE / DATA / BBS / ver.x.xx

  型番 寸評
aad Q30i 穏やかであったかい上質な雰囲気がある。ぬくぬくと猫のように寝そべって聴ける。低域は太くも明確な音階をきざむ。低音マニアが喜びそうな音だ。
ACUSTIK-LAB  Stella Melody 音離れのよい美音。暖かくハーモニックなヴェールがあり室内楽はほどよい湿度で楽しめる。分離しないで解け合う。しかし楽音は(よく聴けば)ハーモニーに埋没せずにちゃんと描かれている。バイオセルロース+カーボン繊維のツイーターは日本製。ワイドレンジにカバーしてパルス性ノイズを抑えられている。ダブルボイスコイルの16cmウーファーはスタガー駆動で調整されている。低域はずんと迫力あり弦楽はソナスに張り合う伸びやかさ。聴覚を研究し尽くした鳴り方で舌鼓を打つような甘美な調べの横溢がある。なんでもかんでも眼前に導き出すような明晰さではなく取捨選択されている。なるべく良いものだけを漉して生み出す生成音。雰囲気はあるが中身もあって耳のいい人も納得するスピーカーだと思う。
Stella Opus トールボーイ型:38kg。逆ドームのトゥイーターとスタガー駆動されるダブルボイスコイル構造のウーファー。基本的な構成と音調は2WAYのStella Melody / Stella Harmonyと同じだが、トールボーイのOpusはダブルウーファーになって余裕が出ている。Stella Melody / Stella Harmonyは解像が少し弱いのが難儀だったけどStella Opusではハイエンドに一歩踏み込んだ再現力も得ている。ハイエンドのStella Eleganceはマンガーユニットを搭載しているが、さすがにStella Opus以下はフォスター製のバイオセルロース振動板を搭載。それでも完全に近いほどパルス性ノイズを抑えている。ステラシリーズは傾向的には思春期に晒される千波万波の猛気には対応できないかもしれないが、まだ何も知らない子供時分には愛される。子猫物語のサウンドトラックが優しい音を出している。猫がこのスピーカーの前で寝ている。
AERIAL Model 7B DALIのような輪郭の溶け合いがあるうえ音が手に取れる。全域にわたり温かい音だった。フルアキュフェーズで鳴らされていたから、この毛布のような温かさはAERIALのマトリクスに備わる魅力。
ALR Jordan EntryS このスピーカーは飽きがこない。ジャズはがつーんとこないしクラシックではもっとふくよかさが欲しくなるけど、シンプルであっさりな音のほうが飽きがこないのかな。リア用に開発されたが全体のエネルギーバランスに重点を置くこととして設計されていた。できあがった音には「多少の偶然が作用したことも認めている」。とても振動が自然なスピーカー。手のひらサイズだけど小型のアイデンティティーを活かして急峻な応答にも反応できる。低域は無くてほとんど倍音成分だけの鳴り方だけど、全体の抜けがよいのか、あっけらかんとしていている。音漏れを気にする環境にとってはむしろ都合がよい帯域のバランス。弦楽アンサンブルはいける。イタリア コンタリーニ宮でのヴィヴァルディ「和声と創意への試み」は、異常なほど清澄な響き。メタルコーンの特質である歪み感のない壮麗なサウンドが、ルーム全体に広がってゆく。基本的な音が魅力的で、求めようとさえしなければこれで満足しきってしまうところがある。
NOTE 5i 上位機種なりの品位がある。うねりというか水飴のような粘り強さがある。かき混ぜ切って気泡になってるふわんとした質感。その爽やかな粘りが下位モデルに無いNOTE独特のものだと思った。面向きの明るいエコーの奥にそういったエレメントや低音の渋い深みがある。
ALTEC 9862 歪みが出ていないかわりに量感もないのが今のスピーカーだけど、アルテック・ランシングはぼわぼわも含めてグルービーに放出される。色気もへったくれもない音だけどその音がいい。ぼやけた帯域があろうがそういうことを忘れさせる厚みと熱気がある。雨粒のように平ぺったいものが飛んでくる(超高速カメラで撮影された雨粒の実物ぶつぶつは平ぺったかった。|||i|i ザー ではないんだよ!。だから?と言われてもこわりますけど)。9862はCelloのEncore & Duet 350mkⅡで鳴らされてるのを聴いた。アルテックのこのスピーカーがこんなに鳴ってることはなかったようだ。低音はビンビン。なにものにも抑圧されてない、生き生きしている音だった。アルテック・ランシングには温故知新の教えがある。好きな人がいたら飛んでいくぐらいじゃないといけないと思った。
AMPHION Argon7L 北欧の静清さが特徴的なトールボーイ。Audioproと同一の方向性。SPECのD級アンプ(デジタルのDではない)RSA-F1で再生されると、余計な回路の省略努力による生き生き感覚がよく出てくる。AMPHION(アンフィオン)というメーカーは日本にもあるけど別。スペック株式会社が輸入している北欧フィンランドのAMPHION。このメーカーはスピーカーを「家電」として考えられている。スピーカーは理想を求めれば際限ないが、合理的な感覚で金のかかる部分を抑えてこの音を出せるようにしている。外見的にも普通だし、マニア的にはつまらないスピーカーではあるかもしれないが、このステレオフォニカルな見晴らしのいいサウンドステージは旅行気分満載。オーロラでも見えてきそうなぐらいです。
Angstrom Obbligato IIs Angstrom Acoustic laboratories。丸山無線で取り扱わているスピーカーメーカー。Soliloquyの社長が交通事故で営業が困難になったのでこのAngstromに引き継がれる。これもローテル商事が良いように作らせているのか、実質が乗っていて、Canada製ともあり果実が集約する音。Soliloquyに詳しく書いたけど音がSPの左右に派手に拡散してない。ちゃんとLRでスピーカーが音を出していて抜けた味がしない。SoliloquyはどちらかというとJazz寄りの再現力だったのにたいし、ObbligatoⅡにはソースは関係なかった。ジャズはダイレクトに、クラシックは遠近の雰囲気を醸す。トーンにはあたたかみがあった。オンマイクとオフマイクの録音形式の違いがよく出てくる。ウーファーはツインで細身の2WAYだけど浮き出る音にはならず、ほっかりとしていた。淡い暖色の雰囲気で、その通りの外観になってるのもいい。ウーファーの色をベージュのトーンに合わせられている。
Obbligato IIf このトールボーイはアンプが非力だと最悪なようだ。よほど設計が巧くないと低音は相殺されてしまい高音も伸びない。ObbligatoもSoliloquyと同じく2WAYがやはりコストパフォーマンスがよかった。Obbligato IIfはアンプが高くつく。RB-1090でないと鳴らなかった。でもSoliloquyの6.2TOWERとは違い、ちゃんと鳴っていた。いい音ではあった。
ANTHONY GALLO Micro satellite MS1 卵型のSP。今風の愛らしい玩具。趣味の在り方に絶對などないので信仰もほどほどに、楽しむことのできるサウンド。シャープで切れ味がよく、ピンポイントに決まる。SN感もよい。ただ滑らかさはYAMAHAのNS-pf7の比にならない。やや人工的な音かな。
Apogee Ribbon Monitor 1 10cmリボン型のツイーターと強力な磁気回路を搭載したウーファーの2WAYモニター。衛星からキャッチされる微細な信号すら逃さないのはリボン型ならでは。低音は軍事産業系らしくどっかーんという音も出せる。でもリボンモニターというだけあってバランス重視の低音。全体的におとなしい音です。Apogeeとは、もっとも遠いところ、高いところという意味。アルミニウム箔を音源にして世界で最初にフルレンジリボン型を完成させた。アルミニウムほわほわな魔法の雰囲気が本来のApogeeだろうか。傅さんによるとその歴代のモデルは、フワーっとくる美音らしい。リジッドに格納されてるRM1の場合はやはりモニター基調が先行。これにはトーンというものがなくて解像性はHOYAのよう。メガネかけてない人ってぜったい本当はそんなには視力よくないはずだけど初めてメガネをかけてみて (・)∀(・)見える―― っていう音。
ATC SCM-12sl 厚みあり、肉あり、奥行きありの雄大なプレイバックをする。ATCは特に低域の深度へのアプローチが有名なところだけど、僕は楽器がよく伸びるのが心地よかった。時間の前後で繋がっている。現代音楽などで音響として弾かれたピアノは、ぼ――~んとホールに行き渡るのが心地よい。ATCはDAMPERペダルの長引き感がよく出ている。シューベルトの弦楽四重奏の14番に感動した。この音楽に。判断力のある音だから新しく聴く音楽のよさがその場でわかった。ありがたう。あつかまにも試聴室で至福な時間を過ごしていたのでした。
Audio Physic Brilon2 大型のスピーカーに比べると聞こえない楽器もあるけどBrilonの特殊の音離れのよさがあってリスニングポイントまでぽ―んと伝わる。プロの演奏みたい。プロの弾く楽器の音は後部席まで届く。また音色がくにょっていて特有のなにかがある。「ぴゅいんぴゅいーん~(゚゚∀゚゚)~」と訴えてくる。意識をもったスピーカーだと思う。
Audiopro AVANTEK スウェーデンのブランド。スマートで厳格な感じがする音。SACD・DVD-Aに対応させたモデルにBRAVOというシリーズがある。こちらは帯域が広がり音触は優しくなったようだ。ちなみに北欧など寒い地域ではウーファーに紙は使われないらしい。水気を含み凍ったときに割れてしまうから。
AVANTO FS-20 3ウェイ4スピーカーのトールボーイ。ブラックレザー&ウォールナットの仕上げで定価\210000。サイズの割には低域を感じないけどJBLのように実在性に富んだ音像を再現する。ヨーロピアンのおしとやかさがあり尖ったところがなく聴きやすい。ジャズやポップスなど肩の力が抜ける音。細身の曲線的なキャビネットで平面的な張り出し感がなく音像が円くなる。ホームシアター向けのスピーカーでウーファーは横についている。低域は遅れて届いてもよいという設計。ヴォーカルは優しく且つリアルで申し分ない。ただ...クラシック再生になると途端にスカキンに。北欧の家具調のキャビネットでユニット配列も美しいけれど音楽再生は一筋縄ではいかないのだな。クラシックの楽音は難しい。交響曲再生に限って言うとB&Wの683の方が良い。
AUDiO SPACE ML-3 LS3/5Aの現代版。Jazzにも適正性がありデッドでムーディーな音を出す。ウーファーはどぅんどぅん振動して響く。全域において解像が濃くて伸びやか。オーストラリア?か韓国のメーカー。カインラボラトリーズは品質が良いと思う。
AUTHENTIC Music Gallery すごい芸術的なおもちゃ。額絵から音が出る。一見使えなさそうだけれどある種のフィーチャーがある。NXT方式の平面型スピーカーで、ダイナミックレンジが集約されているからだろうか、遠くまでよく届く。センターとかリアSPに相応しい。奥行きは2cmなのでさすがにメインとしては厳しい。DSPかけてちょうどよい奥行き感。又は優しい電子音に。後面は振動板むき出し。キャビネットがほぼ無いのでかなり軽量。壁掛けが非常に楽。適当なサイズの壁掛け用スタンドを選び、スピーカーとスタンドをボンドでくっつける。ネジで強固に固定しなくても落ちる心配はない。
別売りの専用アンプ(A-101FP)はなかなか聴き易い音。ALRジョーダンのEntryS鳴らすとふんわりとしたタッチになった。ヘッドホン出力端子が搭載されている。PCオーディオに最適。
Avantgarde UNO 真ん中のツイーターからシンバルが、上の大型ホーンからはトランペットふかれてる。それぞれに割り当てられているかのように。
B&O BeoLab 6000 音には特にコクや個性は感じないがスピーカーの存在の感じなさは最高峰である。音離れしてるのではなく、スピーカーのほうが消滅しているようだ。指向性が広いからか音に厚みはないが、フォーカスは常にほどよくきまり、移動しても音の揺れ動きや遷移が目立たずに済む。
BeoLab 3 これはちょっとほしいかも。B&Oのフロアは異空間を楽しむためにいつも立ち寄る程度なんだけど、この小さな機械のペットみたいなスピーカーからは広い宇宙を感じた。B&Oはどれも部屋に音が満ちる。どこにいてもそこにいるって感じの存在感。Beolab3は淡泊にならず、とても愛着のある音。とりわけウーファーの躍動感が好きだ。ゴム性の柔軟さが心地よかった。しかもよく沈む。
BeoLab 5 曖昧な要素のない自然なサウンドは小音量でも遠くまで届く。KENWOODのオムニもこんな風に360°に放射される形状だった。そのおかげもあるかもしれないけれど10mぐらい先からこの音を感知し、ここからきてたのか!と思ったときは感動的だった。
B&W

























B&W

























B&W
685
684
クラシックの再生になると急に音の悪くなるスピーカーが多いけれどB&Wはクセがないのかいい感じ。フルオーケストラでも音楽に意味内容を感じられる。685でも充分に。トールボーイの684では低域に厚みが出て中高域が少し隠れる塩梅。
CDM1SE B&Wはすごくバランスがいい。音色のバランスもいい。分析的でかつ音楽的。空気あるしスマートだし、澄んでいて尖ってるし芳しい雰囲気もある。他律的だからか、アンプによっては殺風景に映ることはあるけど。
CDM7NT 2WAYのCDM1NTよりも低域などに躍動感を感じる。これはこれで完結した音なのでCDM9NTに比べて希薄だという表現にはならない。PM-17SAver.2で鳴らされていたCDM7NTが忘れられない。CDM9NTよりも軽やかなのかアンプにあってるのか、ある種の気品を保ちつちつつ、浮遊していた。音離れのしかたがオーロラに見えた。
CDM9NT ベストバイモデル。CDM9NTはNautilus804に比較しても値段ほどは違いが感じられない。ユニットの多さがカバーしているのかな。次の703に比較するとヴォーカルなどくっきりと前に出てきてアピール能力がある。ピンポイントな聴き方ができる。CDMシリーズはNautilusと同様に前に出てくる。
705 700シリーズ。位置的にCDMシリーズの発展型だと思ったけれど、音の傾向は随分と変わった。700シリーズは上から見ると台形で、天板は直に見るとかっこよかった。このラウンドフォルムのように、全域が滑らかに繋がっている。普遍性とは咀嚼された知識量によるものか、高域のとんがりすらなくなっている。やや分析的な傾向は残るけど、705は703よりも軽快に鳴らせて、Nautilusより優しくも思える。
704 ユニット内部に銅シースとアルミニウムディスクを装着することで、ボイスコイルの前後の駆動力を対称にする「バランスドライブ」搭載。これにより、極めて歪みの少なく、曖昧さのない低音が得られ、ディティールの再現性が飛躍的に向上し、ミッド・ウーファでは最低域と中音域が重畳した場合、中音域の変調が大幅に改善される。また、センターポールに銅シースを被せ、ボイスコイルのインダクタンスをキャンセルし、ボイスコイルの位置によるインダクタンスの変化を大幅に減少させた。エンクロージャは天板とフロントバッフルをカーブした1枚板で構成。これはエンクロージャのサプライヤー「ルードビグセン」の技術。B&Wはこの家具メーカーを買収して生産の合理性を図ったようだ。写真でパッと見た感じではどうも素っ気ないデザインに思えてしまったけれど現物見ると結構進化してるなぁという印象。音はCDM7NTには軽いノリのよさがあったけれど、704はそうでもない。700シリーズは全体的な雰囲気がよくて、素粒子の再現性が高まり角を抑えられた感じの骨格ともうまく打ち解け合っている。
703 フルオーケストラへの適正が高まった。尖ったところがなく全体的な鳴り方をする。比較するとCDM9NTのほうが前に訴えてくるけど、それはNautilus805とSignature805の違いと似ている。703は空気感がありわたあめのようだが、楽音の存在感は薄いわけではなくそれなりに諷意されている。
CM1 CMシリーズは600シリーズより雑味がない。ボーカルやジャズはJBLやDALIに比べると物足りなさを感じるもしっとり控え目な音ながらクラシックもそのままの再現性でいける。意外と多くのスピーカーはクラシックの再生になると急に悪くなる。それゆえクラシックファンに限っては陳列棚の通り一辺の試聴でスピーカーを買うと失敗する事が多いけどB&Wはそういうことがない。なにか新しいスピーカーを買おうとした時、オーディオマニアの多くはB&Wではメジャーすぎてつまらないと思うのだけど、逆に言うと今の地位を築けたのは多くの人の期待を裏切らなかったからである。最寄りのビックカメラにB&Wが並び始めて十年が経過する。だいたいいつもメインで鳴らされてる。
CM5 B&Wはどんどん角が抜けて聴きやすくなってきた。同サイズのKEF IQに比較すると解像に訴えるものがなく、以前のシリーズのようにクラブミュージックなどがトランスペアレントにいき渡るような軽妙さは減ったけど、よりヒューミッドになり、個性は確実にハルモニアに向かっている。Nautilus 805Sに比べれば音は薄いけど、600シリーズより品のある音色。階調スムージー。円熟したクラシックファンでも使える。
Matrix 802S3 杉ちゃんによれば、「KEFは、なかなかクセを持ったSPでして、バッチシAmpと合えば物凄く艶っぽい音が出ますが、合わなければパッパラパーのドンシャリ調の音になります。その点NautilusシリーズはどのAmpを繋いでも、明るいめの音で、カラッとした音が気に入ってられる方には安心して勧められるSPであります。当方がリファレンスとしているMatrixシリーズは、どちらかと言うとKEFに近く、Ampがベストマッチするとそれはそれは、エッ!これがMatrix?と言うくらい端正な音が出ます。」とのこと。マトリクスはオーディオフェスタで聴いたことがある。「ケブラーコーンは軽さと強度が最高に優れていて宇宙工学に使われているものである」とか解説されていた。ATCやKEFなどと共にかすかな記憶だけど、あのサウンドは結構明るかった。ドライな基調ではなく湿度を含んだ秋の明るさだった。ノーチより柔肌的なようだ。B&WとAURAの不思議な関係
Nautilus 805 Nautilusは感情を表出する。通過させる。N805は2WAYでもさすがに密度が高く、CDM1NTの前30cmぐらいのところに見え隠れする偏位感などない。倍音成分まで自然に伸びている感じがする。反応が素直な分アンプを選ぶ傾向はある。マランツはさすがにいい。PM-17SAでは物足りないけど、SM-17SA加えると低域の表情までわかりやすくドライブできていた。
Nautilus 805S 705とは音の量感的には大差ないけど705のほうは元気で押し出しがよく、その分ハーモニーには厳しさが残る。でもこのN805Sは足に挟まった罠が取れた感じ。旧N805に比べると、CDM1NT→705の変化のように高域のキンキンさが減った。Matrix時代に比べるとブリティッシュ感は消えているけど何を鳴らしてもバランスがよく音が雰囲気に溶け込んでる。
Nautilus 804 シェーンベルクやアルバン・ベルク等を連想する表現主義的描出。楽音をピンポイントに描写できる804であるがゆえ、デジタルアンプや国産のセパレートをあてがえば音が造化されて手に取れる。反対に音楽的に楽しみたい場合、ハーモニーの溶け合うAURAやCREEKにするとハーモニーがちゃんと出る。WAZOO XLとかConcentraの高級機になると天国のよう。骨格は完全に抜けてしまう。
Nautilus 803 N804はくっきりと直線的でジャズが明快に決まる。ヴォーカルもよく謳う。N803の場合はクラシックに音合わせされていて空気感のほうがすごい。ほわっ。
Signature 805 Signature805はNautilus805ほど若々しくはないが円熟した鳴り方をする。N805のように拡散したりハーシュな成分を出さないところにS805の苦労が読み取れる。モノクロのように淡々としていて神妙なトーン。高解像で肌触りがよい。それでいて遠くまでよく届く音。微小レベルまで完全に浸透していて、ハーモナイゼーションされている。数学的に調和のとれたものが和音なら、諧和とはさらにそれが均質に融解したものだと心得ているよう。
PM1 B&W45周年記念。おそらく50周年ですごいのを用意するのか普及価格帯の小型2WAY機で話題をもたせてる。と思ったら切実に、世界的な景気低迷の流れも影響してアフォーダブルなコンセプトにしていったらしい。参考『SS Interview』。Diamondトゥイーターを採用するのではなく、カーボンブレーストゥイーターでアルミドームで進化。エンジニアのスティーブン・ピアーズ氏ほかはアルミ振動板の素直な音調は気に入っているらしい。アルミの共振周波数上のデメリットがあるが、カーボンファイバーで振動板のエッジを補強することにより解消した。その技術はオリジナル・ノーチラスに採用されているが、カーボンの加工技術の進化に伴いPM1に採用することができたとのこと。低域のケプラーコーンには新たなセンターキャップ採用。大振幅動作時にわずかに風切り音が発生することがあったらしい。フェスタでAccuphaseのシステムで鳴らされていたのを聴いたら、リンギングが抑制され滑らかな応答が得られたからか、ラフマニノフの交響楽で重厚なうねりの中からヴィオラとか各楽音がピョッぴょっと隆起してくる。それが見えるのである。<●>_<●>
BOSE Companion2 III もっちりした音質で心地よい。地味だけど高度な技術が投入されているPC用スピーカー。
101MM 施設とかフランチャイズの喫茶店などでBOSEが吊り下がっていたらたいてい101・111系。111CLなど埋め込み型もある。もっと音質にこだわって大型のスピーカーとか設置したらいいのにな、もったいないなと思ってたけど、BOSEは耐久性が高いし小型でも管弦楽も違和感なくそれなりに綺麗に鳴ってる不思議。Wave Radioも合理的な設計で、パイプオルガンの技術を応用していて低域まで伸びている。音響心理学を応用して独自に開発しているBOSEのウピーカーは、音楽的には若干無機質だけど、エルゴノミクスに基づいたキーボードや低反発枕のように感じのよい音になってる。ちなみにこのBOSEの原音再生技術は国家機密でヤバいらしい。参考
161 フルレンジ2発搭載。解像度は2WAYの201Vより少し弱いけどフルレンジの特質として帯域的な繋がりがよく 且つ広角二発とあってクラシックの雰囲気良好。機械的な音でなく馴染みやすく聴きやすい。
201Ⅳ BOSEも年代によって音が違い、80年代までのスピーカーはもう少しまろやかだったかな。この201IV(214)は旧き良き201AVM(213)の音とフレッシュな201V(215)の音との中間の良さがある。まったりともしているし、あっさりともしている。
201V PLS1610で鳴らすと良い音だった。ツイーター+ウーファーなので161のフルレンジ2発に較べると帯域的な繋がり感は薄いけどレンジと解像度は高く、ポップス系なら161より良いと思う。
301V 全体的に豊かさのない音だけど、歪みがない分不満もない音。最近よくある音の傾向を、さらに最近よくある音にしたような音の傾向。自然科学は進化したけど詩的要素は衰退している。マジレスな音しか出なくなってる。ルームアコースティックで高域を回折させても、直接音のクリアさ・分解能をなお保っている。ふつうは骨格がぼやける。そのスピーカー自身がDSPのROTEL Domusとは正反対。ROTEL Domusは不思議な音だった。
Castle Trent II キャッスルはもともとはキャビネットメーカーのようだ。箱はかなりよい。音は独特。明るい基調だけどぼやぼやしてる。拡散している。でも民族的な個性があると思う。
Ceramic Art Speaker Vital CAS=Ceramic Art Speaker。聖新陶芸=愛知県瀬戸市の陶器メーカー。陶器職人である社長が趣味で始めた。CASの知名度はまだ低いけど相当いい。釉薬を塗っていない陶器は水を吸収する。素材を顕微鏡で見るとスポンジ状で、音の吸収度も高く共振の発生を低く抑える。陶器ゆえに成型の自由度が高く、独特の形状のスピーカー群。曲線を多用した構造は共振や定在波の発生を抑え、正確な信号を伝える。音の回折現象も低く、音像定位が正確で、各楽器の位置関係が理想的に再現できる とのこと。それゆえか入門モデルのVitalはバックロードホーンなのにすごくあっけらかんとした奇麗な音を出していた。瀬戸物の職人さんたちが一台一台造り上げている。一部のモデルは名古屋駅近くのEDENのオーディオフロアの片隅に置いてある。
Model-1208
Optimista
オーディオフェスタ2013で聴いてきた。Optimistaはバイオリンやギターみたいな形。今まで同社はフルレンジのスピーカーを手掛けていたけど、今回のOptimistaは2WAYでリボン型のツイーターを搭載している。リボン型の高域は非常に澄んだ音が持ち味だが木製の格納庫では音の吸収度が追いついてないようだ。でも陶器はリボン型に理想的で、たしかにこれぞリボン型の本来の裸の音・・という高音が出る。低域はメタルコーンだが、メタルコーンの強い振動にも適応できるリジッド感もまた陶器のキャビネットならではで、メタルコーンってこんなにメタルっぽくない音が出るんだという音が出る。木製のキャビネットでは強い振動エネルギーの逃げ場が不足してメタルっぽさが出るのだろうか。2WAYとなりさらなる精細感を醸してた。ネットワーク回路はハイパスフィルターとローパスフィルターのみ。多少周波数帯域にばらつきがあるのか、独特のえぐみとか個性は感じられた。過大な再生音量や真空管アンプのせいかもしれないが。それでも十分に違和感は薄いがクロスさせるのに苦労をする設計なのである。そんなことよりこの裸の素性がいい。ECLIPSEのTD510IIIにするかOptimistaにするかってぐらいに生々しい。下記のECLIPSEの方は完全に夾雑物がない感じで音が宙に浮いてるけどOptimistaの場合は音に厚みと精妙さがある。JBLの4312EのウーファーはSP端子から直結。フルレンジ駆動。あの低音が好きな人は、種類の違う音ではあるけどOptimistaの音も好きになれると思う。音質とはfレンジの伸びやフラットさなどの周波数特性のみで決まるものではない。いかに損なわれずに細かな振動まで大量に出ているのかも重要[URL]。Optimistaは雑味はあるけどかなり純度の高い音だった。じゃじゃ馬のごとくに振動板から音が前へと出ていて最高に鳴りっぷりがよい。仕上げは4種類ある(漆黒窯変釉、青藤窯変釉、淡黄結晶釉、白鼠結晶釉)。
COMBAK BRAVOCH フィンランドのスピーカー。容積8㍑という愛らしい小ささのコアキシャル型2ウェイ。フィンランドといえば北欧でオーロラが見えてシベリウスの音楽のように荘厳で秋霜烈日に迫ってきそうだけど親密に打ち解けてくる。焚き火のように暖かいものを感じる。マイルドでもなく厳しくもなく、ただ本来の音が性質という概念なしにすんなりとくるので、言葉で表すのが難しい。とても自然回帰した気分。声の帯域をコアとして全体感があり強調感なく独りでに伸びる低域や先走ったところのない高域がとてもいい。自然のバランスを崩さない。普通は生の演奏に比べれば幕が降りている風に思うものだけどそれを思わない馴染みのよさや虚飾のなさがある。高くて買えないけど、さりげに気に入っていた。
DALI




















DALI 
Royal Menuet Ⅱ 弦楽がやさしい。ヴェールを剥ぎ取りたくなるほどに。表で融解している。丸くメタモルフォーゼした波形。このサイズで安心してクラシック再生するなら家具調のDALIのRoyalシリーズがいちばんかも。低域も決して無理をしていないのでこじんまりとした楽しみ方ができる。ZensorやLektorなどの新しいラインとは全く異質な温柔な音。
Royal Scepter
Royal Tower トールボーイ型だけどかなり小柄だ。平凡なフォルムだけど、キャビネットにはつやがあって写真でみるより断然美しい。音はAYREのV-5やMcIntoshのMA402だとゆるゆるで低域はぼわぼわに感じた。音の溶け合いこそがDALIのフィーチャーだろうが、ちょっと曖昧すぎるきらいがあったかな。ARCAMの場合ちょっと解像感のない音になるけどクリアで細身でバランスはよかった。MUSICAL FIDELITYでもいいだろう。明暗をはっきりさせたい場合はDENONになるだろう。音の硬いアキュフェーズは最高だった。スキッと爽やかな響き方をさせる。細身だが厚みを伴っている。──ではなく━━であった。琴線にジーンジーンと響いてきた。
ZENSOR 必要部分とともに不要部分を大幅にカットされた都合のいい音。快感を伴う。ホログラフィックな音を目指しているらしい。セッティングはスピーカーを真正面に向けるよう恐らく取扱説明書に書かれてると思う。
LEKTOR ZENSORと共通の音。デンマーク調のホログラフィック。アルミダイキャスト製のFASONと廉価モデルのLEKTORなどは中国で生産。
LEKTOR 6 トールボーイでも音離れがすばらしい。深みはないが、わかりやすく、ピュアな音。波動拳のように、薄い丸い皮膜がスピーカーの前に浮いてる。LEKTOR6 < IKON6MkII < MENTOR6と、序列のとおりに諧調の緻密さが増すけど、LEKTOR6でも事足りてる。
OPTICON2 カナダの山脈と湖の風景。skylakeが見えてくる。クリスタルガイザーのように澄んでる。世界が広がる。ビックカメラとかにも置いてあるけど、ラインケーブルの長さとかラインセレクター、スピーカーセレクター、店舗の騒音などの影響で実力は聴けないと思う。メーカー主催のイベントではそれよりもう少し良い音になる。
HERICON 400 先進的な仕上がりでSACDの空気感を出せる。マイクの振動板の癖が伝わるほどの再現力があった。ウーファーとミッドレンジは、パルプと木材を混合にした素材をつかっている。デノンのPMA-SA11でのドライブは静観無機質ではあるも、あっけらかんで、力が抜け落ちるような愉楽が伴う。
HERICON 800 mk2 DALIはサルバトール・ダリとは違うようだ。Danish Audiophile Loudspeaker Industriesの略。デンマークの都市ナアエーヤ(Norager)の工場で作られている。『アクトレイザー』の大地みたいな場所にある。グロッシーな高級塗装は協力会社にやってもらうが、キャビネットは丹念に自社生産をするため、巨大な家具メーカーのような加工設備が整う。ダリのスピーカーはセッティングを内ぶりにしないこと。真正面に向けたセッティングを想定されてる。DALIの多くのスピーカーは高域の音圧を上げられているようだ。ソフトドーム+リボン型のハイブリッドトゥイーター形式を採用しているのは、ソフトドームの音を補う目的以外に、自分一人ではなく家族や友人と共に聴く場面を重視してのことらしい。〔参考:ステレオサウンドNo.181 ダリ訪問記〕。
HELICONは余計なものを落としきった音がする。さっぱりとホログラフィックな音でステレオ視的。空間が広いというよりは面積が広い。その点ZENSORとかLEKTORと変わらないがさすがにヘルマフロディトスのように男性的な骨格と女性的な肉が魅惑的に同居している。また、DALIのスピーカーはインピーダンスを周波数上でのピークとディップを抑えて平均化することによりアンプフレンドリーに作られているらしい。試聴時はDENONのAVR-A100で鳴らされていた。
Euphonia MS4 HERICON400、上位MS5とともに、平面波しか出ないリボンにソフトドームを近接させて、リニアダイレクティヴィティとポイントソース化を図っている。DALIのハイエンド'ユーフォニア'は快い音;ユーフォニーの意。このスピーカーはその名を冠しているとおり、小編成であっても各々の楽音はハーモニーとして解体される。ホモフォニーにおいては前後強弱部まで有機的に遠近し、メルトした輪郭は原型を失うことなく整っている。ある種のユニティーがある。アキュフェーズのセパレートでも充分に溶け合う。固有色がなく、グレーの諧調にイエローやレッドなどのエレメントが見当たらない。
EPICON 2 オーディオフェスタなどのメーカー主催の試聴イベントではDALIは大体DENONで鳴らされている。輪郭が円い。鬱陶しいところのない今風の音。太くて甘い感覚がする。そこで marantz PM-11S3 で鳴らすとDENONのマヨネーズ感が減ってクリープ感が出てくる。今井美樹の歌声が再生されると、溶けはじまる。低音はさっぱりとして、一転して優雅な響きがする。
DENON SC-T7L 細身のトールボーイ。JBLのTZ1を連想するがT7Lの音質はもっと細く、存在感のないサウンドだ。でもこの存在感のなさはなかなかスムーズで、ムーディなAVスピーカーよりも飽きがこなさそう。ウーファーDSW-7Lもスクエアな形状。セッティングにおいても斜めを心がけると、自然にふっくらとする(炊き込みご飯)。
SC-777SA-M 今となってはこういう音が主流なんだけど、発売された当時としてはこのふんわりなサウンドはめずらしかった。精悍な弾力性はなく、石鹸の泡のように消える。リビングルームに溶け込みそうな穏やかなBGM調。品がよく、暑苦しいと感じることも少なそうだ。200kHzまで再生可能。
DIATONE






























DIATONE
DS-200ZX 三菱のダイア。純国産なサウンド。トゥイーターはDS-200ZのH.D.アロイから上級機に採用されていたB4C(ピュアボロン)になった。
DS-600Z 原音に色づけをしない設計がメインで、簡単には融解せず弾力も感じられない。ダイナミックレンジはこちらに向かって二次元的だ。大きい部分から小さい部分まで山を描いているような聴こえ方。鳴らすアンプに造形の確かさがないと終盤の追い込みは苦しいか。
DS-900EX DS-800Zが次世代型になってモデルチェンジしたもの。このデザインで発売されたとき、あと半年待てばこれにしたのに…とショックを受けていた。完全にゴールドな明るい色になったアラミッド・クロス・コーンの30cmウーファーとミッドレンジと金色のツイーターのパネルが、ブラックに塗装されて新鮮感ある前面キャビネットに溶け合っている。側面は茶色で丸みを帯びさせずに角ばった四角形は前衛的にも思えた。後方のキャビネットは響かせる新構造だったし、地震が怖かった僕は20KGという軽さにも惹かれていた。音はたいしたことなかった。凡庸だった。でも、やはりこれが一番ほちかった。
DS-800ZX DS-900から800番に戻った。偶数の倍音に合わせたかったのかな。このモデルからB4C(ピュアボロン)ドームになった。最後のモデル。
DS-1000ZA DIATONEは木訥な印象があったけどDS-1000ZAもマークレビンソンで鳴らせばそれなりに甘美な音で鳴る。アンプの音楽性がボケに思えるほど素描が正直すぎるつながりのよさ。ある意味空気が読めてない。DIATONEの音楽性は「わびさび」を出せる繊細さのほうになるかな。だからROTELとかAccuphaseなどでは、正直な心に聡明さが備わる気がする。ボロンは目薬にしてもよいほど人体に無害。幼鳥のように。
DS-1000ZX 1000番にもなればDIATONEのモノづくりの力入り具合が違う。DIATONEらしい純文学具合をより本格的に堪能できるモデル。上から下までの繋がりのよさは多くの人に言われているとおりで、なるほど繋がってる。音楽としては地味で面白みはない。でもこんな凡庸な音なのに海外モデルがズラリと並ぶステサンのベストバイでは4位ぐらいだった。この価格帯では珍しく、音量を上げてもクリップしないらしい。ユニットだけは負けない日本のモノづくりのすごさ。DIATONEの職人気質がそのまま具現化したような音。アンプに対してはシビアなところがあるので考えて組み合わせないといけない。考えずに済むに管球アンプになるかもしれない。耳に優しい。東京SOUNDのValve100などとてもよかった。トランジスタアンプではアンティックのSansuiとかが合う。
DS-2000 初代2000番。最近のSPは響かせるほうが多いけれど、これは堅固な造りの王道をゆくスピーカーです。エンクロージュアをとにかくガチガチに固めるのは、共振を抑えて微小レベルの再現性の向上を図るため。Classicの空気感もユニットからちゃんと出ます。TECHNOさんの言うには「DS-2000はBW802で聞く音楽を部分的に超える部分もあります。弦など。(劣っている部分も有り)」とのこと。詳しくはオーディオ好きくらぶを参考。DIATONEの中では一番普通のスタンダードな音質です。素直な音で、YBAのセカンドブランドのアンプで鳴らされていたときはこのスピーカーがこんなに品の良いふんわりな音が出るのかと思うほどアンプに順応していた。
DS-2000ZA ダイアトーンが欲しかった。中でもこれは理想的なデザインをしている。外国製品のデザインはうわついた感じがして気に喰わなかった高校当時は純日本的なDIATONEに惹かれてた。この形がいいの。幅38cm、高さ68cm。コスト削減のため前身のDS-2000Zのように上面の角が丸まってはいないけど、リアルウッドのキャビネットの塗装は美しく、あでやかな艶があり色も深くなっている。実際見るともっと暗くて深い。でも音はつまらない印象しか残ってない。DS-1000ZA以上のタイトな低域、ヴォーカル帯域にもやわらかさとか華やかさがなくて、こんなもんだったの。。と残念だった。…のは高校当時の感性で、DS-2000系は「訴えるものはないが、蝋燭の炎がゆらゆらと揺れるような」感覚だと表現している人もいましたよ。暗い中にもオーディオには深いものがある。
DS-10000 Klavier DS-1000と同じ年の同じ構成の製品だけど0が一桁多いだけありピアノ調の外観のごとく艶っぽい音が出てくる。分離感はあるがかための音。冷淡なトーン。ジェフローランドのコヒレンスでは軽やかに鳴っていた。
DS-A5 美しいが湿度めいた成分がある。キーンキーンとしたヴァイオリンの波音が痛くなく響くのはウーファーと同じアラミッド振動板コーン形のツイーターと、響きを頭打ちさせないよう巧みにコントロールされたメイプルトップ・エンクロジュアーによるものか。DS-Aシリーズは比較的明るい響き。B4Cのツイーターではないので割れる心配はない。Yahoo Auctionでも人気がある。
DS-A3 NHKと共同開発したスタジオモニター2S-3003(たまにテレビに映る)の技術を受け継ぎ民生用に設計されたモデル。COTY受賞。DS-A3は平凡な音だけど自宅でじっくり使ってみれば何か趣を見出すかもしれないような渋い音。喜多方の酒造工場ではこのDIATONEのDS-A3で麹にモーツアルトを聴かせていた【日記】。「モーツァルト」を聴かせるのであればこんなに高価なスピーカーを〔しかも壁掛け〕用意しなくとも別にBOSE 101でもRAMSAでも良いはず。実験してみて効果に幅が出たのだろうか。最もヨーロピアンな美音からは遠いけど、人間の音楽性よりも植物の音楽性には近いのかもしれない。また、「音響」で良いのであればヴァイオリンの長調を聴かせておけば良いけど「モーツァルト」に効果※があるということは音楽のテンポや旋律も植物や麹には必要だということになる。モーツァルトのフラクタルな加減が自然なので、好ましい作用をもたらすのだろうか。水の結晶もロック音楽を聴かせたものは形が荒いけどクラシックは美しいようだ。その結晶の形に解釈を加えると疑似科学になるのかもしれないが。(※バクスター効果は科学としては依然として証明できない現象である。良い波動って言っても電子音みたく数学的に整っていれば良いというものでもないし、たしかにDS-A3は木製楽器と同様に植物的に自然な音であると思うけれど、ほとんど主観的な観測になるとは思う。でも「波動」という単純な科学で充分に言い得ているのかどうかは置いておいて、そういう作用・効果が「ある」か「ない」かだったら、「ある」と思う。観葉植物を飼ってたときも、要らなくなったら枯れたし。霊性感応なんて毎日だし。人間同士なら「以心伝心」もあるし。←電車内で実験すればわかる。相手には迷惑だけど(笑)
DS-203 記憶が確かならCOTYモデル。先行型のDS-205と同じく共鳴バッフルのフロア型2WAY。内容積を活かした造りをしている。DS-203はフロアスタンディングのトールボーイ。ワイドレンジで2WAYとは思えない確かさがある。巧みな音作りの結晶。
DYNAUDIO XEO5 プレーヤー→アンプ間のオーディオケーブル、スピーカーケーブル、スピーカー端子を介在しないスピーカー。XeoトランスミッターからXeoスピーカー本体へデジタル信号が送信されて本体内臓のアンプによって増幅される。ヘッドフォンのように純度の高い、今までにあり得なかったような音が聴ける。
SPECIAL25 乾燥した粒子感がある。ミクロ部を描き分ける先進的な志向で。しかしつやつやピカピカの音ではない。訴えるようなところなく、ホワホワと鳴っている。MIRADSRA-M20という管球パワーアンプでならされていたときにはホットな息吹が感じられた。JEFF ROWLANDのCONCENTRAⅡではこのアンプの適度な融解感に助けられ、わりと女性的な魅惑が感じられた。あまり多くを求めず、海辺で寝そべっていたい音。
ECLIPSE
Fujitsu Ten
TD508Ⅱ バッフル面からの回析のない卵形のスピーカー。ユニットも過渡歪みなどの夾雑物がすべて排除されることを理想とされていて肩の荷が降りる。そこには余計なものが一切ない。ある観点では究極点。極相的スピーカー。TD508は8cmのユニットなのでTD510より卵の形が一回りも二回りも小さく、価格も抑えられているが、トランジェント特性が素直でわりあいジューシーな音が出る。
TD508Ⅲ 内部容積アップ。インパルス応答、再生音圧、再生帯域を改善。解像度に変わりはないが、ロボットが意識をもちはじめたかのようだ。
TD510 雨粒の形は平ぺったい。音の波形もまた平ぺったい。タイムドメインのフルレンジ・スピーカーは音の発生から消滅までが時間軸に忠実だから音源から離れても波の形状が崩れてない。付帯音も抑制されていて、回折する音もこの小さな形状には乗りにくく、カラーレーションが素っ気ないほどに少ない。バッフルの反射に無縁で、素直なインパルス応答そのままの波形で伝ってくる音が音像を結ぶため、気持ち悪いほどのリアリティがある。スピーカーが存在していない。小さいから目に入らなかったわけではない。ECLIPSEの意味は天文食。音源が消えることを諷意している。
TD712z TD712zは身長があり銀河鉄道999に出てくる宇宙人のような存在感がある。でも意外にシルキーでマイルドな性向を持ち合せていた。人間に馴染もうとしている。
TD510Ⅱ ECLIPSEの型番は車のメーカーと同じく、7番を最高級、5番をミドルレンジ、3番を入門機、そこに振動板の口径の10cmや8cmを足して名付けてる。TD510Ⅱはミドルの10cmモデルのセカンドエディション。Ⅱにモデルチェンジして相当音が良くなった気がする。初代機は卵のような筐体から音像は浮き出てるものの、若干無機質な音色だった。7年経って進化していた。ミュトス・人間味が加わった音になっていた。
EDIFIRE R1000TCN パソコン用スピーカー。これはケブラーコーンとでも言いたいのか黄色いウーファーである。R1900TⅡの渦巻いたウーファーの仕上げや、R1000TCの木材っぽい外装など概して嘘臭いが、店頭で音量を出してみたところどれもなかなかのサウンドだった。しかし環境問題とか考えると使う気にはなれなかった。こういうのは現代の生産能力を体感するためにあるんだろう。¥3000だった。
ELAC BS 203.2 ハイスピード低歪みでキレ味のよさはスピードスケートのようで高速のブラストが走る。ELACの音は空気を透明にするので植物にも優しそう。ELACの廉価モデルは上級機に比べても値段を感じさせないところがいい。他モデルとの比較は、杉ちゃんによれば「BS203.2は310JETをウッドケースに入れたSPで、310JETと比べると音速に違いが有りそうです。少し専門的な話になりますが、エンクロジャーの材質によって音速が違うのです。つまり音離れが良いのがアルミを主体とする金属系、反対にウッド系は音離れは良くないが質感が楽しめます。」とのこと。他には「CL330.2JETは310に比べて低域のボリューム感は多いですがブラッドハフラーのツイーターとの整合が極僅かですが追従していないように思えます。」とのこと。野球のバッティングでも球が速いほどわずかなタイミングのズレで芯から外れる。ELACは時間性の芸術かな。中高音が生々しく、クリアに出るスピーカー
BS182 しんみり系でよかった。エラックは薄いけど聴きやすい。180LINEはDENONのプリメインで安く組み合わせられる印象だった。LUXMANのL-505uでも ちはやぶらない。DENONのPMA-1500SEだとみずみジューシー。
BS312 車みたいな外装でsmartなアルミニウムのキャビネット。触れるとなにげに振動をしている。その振動には理論がありそうだが動物とは共生できそうにない。人間界に新たな世界を求めての音の響きになる。
CL 310.2 JET 数学的に均整のとれた周波が全方面にしゃーんと広がり爽やか。振動板のくぼみによる周波数特性の乱れ(キャビティ効果)がないだけのことはある。解像としてはEntryS同様骨格の部分しか出してこないけど、夏に鬱陶しくないスピーカー。ハイスピードで勝手にやってくれる。低域方面も下に向かって倍音的に伸びる。低域を「感じさせる」。現実的には存在してないけど推測でわからせる鳴り方。
ESOTERIC MG-10 内部損失と音速の交点が右上に位置するマグネシウム採用の先進的なスピーカー。VictorのSX-M3と比較すると、さすがに価格差が倍もあるだけあってMG-10のほうがランクが上。でもあたたかい音なのか俊敏な音なのかとか、余韻は長いのか短いのかとか、空気感がふくよかに封入されているのか器楽が前進に飛び出す系統の音なのかとか、よくわからない音。TANNOYの伝統とESOTERICの先進性が多重音声のように同居している。いかにもよくあるわかりやすい外観をしてるけど中からは不思議な音が出る。
FOSTEX GX100 ダイナミックレンジも解像度も充分。10cmHR形状アルミ合金のウーファーには手を当てると振動がびりびりしている。パワフルで湿度がある。同サイズではELACのBS182に比肩して聴きやすい。
G1300 ツイーターがぴちんぴちんという。リッジドーム型純マグネシウムツィーター。淡麗な音だけど素直なので聴きやすい。
FRANCO SERBLIN Accordo ソナスの創業者フランコ・セルブリンが新たに創ったスピーカー。独創的な形状。美の方向性がSonus FaberのGUARNERI Revolutionと通底しているがGUARNERI Revolutionより透明な音になる。H2O。(組み合わせに使用していたDaniel Hertzのアンプの特質かもしれない)。GUARNERI Revolutionのミサはしっとりとしていた。Accordoは定価110万円(専用スタンド込み)の2WAYだが音の量感は少なめ。そのかわり天井の壁が取り払われたみたいに天に突き抜けてる。光が差し込む。SACRED MVSIC専用ってぐらいに透明。これで教会の音楽以外は聴く必要はない。
Ktema 芸術作品。斜め前から聴くとバッフルの曲面を感じ取れる。ユニットの音が自由自在に踊っているのを素直に放射してる。低域の出し方が独特だが、教会の音樂ならフランコ・セルブリンに比肩するものがないってぐらいにすべてが透明。天上にまで突き抜けてる。十字架の先から光が見えてくる。
GOLDMUND Micro Metis まさにこれでドラクエを聴きたい。
Prologos Micrometisとは違って晴れやかなゴールドムンドになる。でも値段が450万円だったなんて。45万円の誤表記かと思った。
LOGIFULL LSE-700BLK 自作バックロードホーン・スピーカー。小さなユニットを音源として楽器のごとく闊達に鳴る。木質の付帯音はすごく多いが個人的にはそれは好き。好きなら許せる。すこぶる鳴りっぷりがよい。窮屈さがない。楽しい、元気。嫌いな人はあんまりいない音。
HARBETH HL-Compact7 ESⅡ 前世紀までのブリティッシュスピーカーの性情を大まかにわけると
・情に厚いが、イズムに頑固な音。 -HARBETH、TANNOY
・明晰だが、色コクの薄い音。 -B&W、LINN
・心優しいが、ぱっとしない音。 -Rogers、KEF、spendor
HL Compact7 ES2は往年のブリティッシュトーンを温存しつつ、真実味のある楽音で音楽を具象してくる。遠近まではっきりと説明しているという意味では現代的。
HL-Compact7 ESⅢ ES2よりES3のほうが生命的か。ES3より初代のHL Compact7のほうが素朴だと思うけど、ES3は現代的な説明力を向上させながらもトーン全体に満ちる独特の熟酥味がおいしくて天国の食卓みたい。外装は形はただの箱みたいに思えるけど素材感がすごく良い。ヴァイオリンは作成後に150年経過しないと名器か否かは解らないらしいけど(人体みたいに複雑な理由があるのか)、このスピーカーは年々響きが柔らかくなりそうな味のある木質をしてる。きっと15~6年後も名機と呼ばれてるにちがいない。
Monitor 30.1 ウーファーはその振動が見えるようなぴちぴちした振動、分解能。
infinity ALPHA 20 エンボス基調のトーン。奥行きはなく表面的に描いているが定位感良好。Alpha40は音圧的な厚みにおいてはすばらしい。ファミレスのおいしさのような音。
Kappa 9.2i COUNTER POINTのプリアンプSA-5000とKRELLのパワーアンプのKSA-100Sで鳴らされていた。まず、低音域が淀みない。ドゥ~ンドゥ~ンといった陽気な低音で、その音が安いサブウ~ファーのようなくすんだ色をしていない。30cmのIMGコーンのダブルウーファー搭載で4WAYのユニットはオーソドックスに縦に配置されている。身長1.5m, 54kgとなるトールボーイで、直に見ると圧倒される。自分より身長が若干低いかといった具合。そこで、上下のリスニングポイントをどう決めるかといった思考を巡らせることになるが、どこでもそれなりに馴染むのがよかった。高域は繊細で独走をしておらず、各ユニット間にがたつきがない。全体的には90年代の音がする。先進的な張り出し感はないものの軽やかな音をだしていた。定価500000円のコストパフォーマンスの優れた古き良き製品。送料は要相談。置けるものなら置きたい。弟機にKappa 8.2i(定価380000円:W415×H1200×D300mm 35.5kg)、Kappa 7.2i(定価270000円:24.7kg)がある。
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S101 1986年発売。ランサー101の復刻モデル、ウーファーは2214H(30cm)&ドライバーは2416Hで4425と同じのようだ。今のJBLからは想像もつかないフイルムカメラ的な味わい。落ち着くビンテージサウンド。中身がいいのか、解像度とか分解能は甘いけど造反のない音。あえて作られてない。
Century Gold 50周年記念モデル。Century Goldともあってゴールドの外観。木の色と合ってる。4312や4338のようなジャズのぱお―ん感はないけど、雰囲気やさしい。クラシックもいける。きらびやかというより温柔でゆるくした傾向だけど、耳を近づけてみるとシンバルなどけっこう繊細に分解されていたりする。
4307 親密な解像と音色のスピーカー。音像はジューシーで平面的に張り出す。廉価なのにJBLらしくしっかりした密度と実在感。ポップス主体の中高生には理想。
4312D JBLの入門モデルは手抜きではないにせよ粗っぽいのが多かった。音もよかり悪しかりで。でも4312D&4318は万民に勧めても大丈夫な問題なさがある。4428に比べるとボケはあるけど荒さがなく、輪郭が常に滑らか。これが4312なのか?と疑った。弦楽などの繊細な波形でも隣り合わせの音素が拡散してない。もともとの粘りがどのジャンルでも活きている。4312SXでは弦楽はおもしろくないなぁと思っていたけどこれはかなりおもしろがって聴ける。たしかにJBLだ。みっちりと弾く。
4312E リアリティ健在。スピーカー正面の面積が広いため平面的な張り出し感が圧倒的。音量を上げればいまどき珍しいライブで元気な音がする。クラシック再生は鬱陶しくもあるがショスタコーヴィチや新世界でグルービーな盛り上がりを見せる。低域の量と質はJBLが一番。弟モデルの4307でもよく鳴っている。その他のメーカーでこの低域を探すとTANNOYのDefinition DC10Tクラスになってしまう。軽く良く出るものならあるけど深く震わすものはあまりない。
4318 4312Dより伸びやか。4312SXのクラシックは雑味のある明るさだけど4318ではいける。もはや、TANNOYはクラシック、JBLはジャズという枠組みは広がり, 互いの領域に足を踏み入れている感じだ。でも血のたぎるJBLサウンドは健在でFILCO Majestouchの黒軸のように濃厚。
4319 4312Eより整う感あり品位も増す。
4338 低域が安定しており体をバイブさせる量がある。
4425MkⅡ McIntoshとの最強のコンビネーションで聴いた。あの音は感覚の全てを魅了した。生きている音が感覚を満たす。高精彩とか高S/Nという直截的に起こされた感覚よりもなんらかの外的現象と唯識的観念が有機的に反応しあって渦を巻いた感覚は、心象の深くまで染み渡る。反芻されるので忘れにくいのかもしれないが、忘れられないなぁ。その二年後に4312Mk2を買うに至ったが、4425とはここまで違ったのか、と思った。また、4428とも傾向が違う。
4428 4318よりあっさりしたけどさらに伸びやかでダイナミック。レスポンスがとても自然。CECのAMP3300で鳴らされていた4428は爽やかに感じた。軽くドライブできていた。4425MkⅡに比べて明るくスピード感がある。DENONのPMA-SA11のときは低域が奥にずんずんと沈んだ。ここまでくれば安心だろう。
S143 JBLのハイエンドとしての音。JBLが三階席の吟醸やトロンボーンのほわわ~んとした響きを一番出せる感じだ。S143は4428より陰性で落ち着いている。低域は楽しさというより貫禄めいたものがある。でもとろけるようなヴォーカルもきけた。マークレビンソンのNo334でドライブされていた。濃密さをそのままにストレスフリーで颯爽としていた。S143-MTは大理石の天板で外観はちょっと不自然だった。スタンドは¥30000/台。20KGもあるのに安く抑えられている。
4343 スピーカーの面積がひろく部屋の響き任せではなくに展開する空気感、ルームアコースティック必要ないのかこのスピーカーはと思わせるほどの音面積。音で描かれた壁画のよう。微粒子で具像される奥行き感、かげぼうしのような指揮者、大型低音楽器のダイナミックなベース。
S2600 「安定した音像と広い音場感の再現を特徴とする上級DD55000エベレストの設計思想を継承し、新開発ホーンの搭載により、格段に広いリスニングエリアを実現している。」両者ともCOTY受賞機。ホーンの角度のとおりのリスニングエリアが獲得され、定位面積が広い。眼前に絵画のようなパースペクティブの広がり。この巨大な2WAYフロアは場所を取るけど場所は選ばない。外観は極限までチープで批判対象。そのかわり火山が爆発するようなエランヴィタール。S2600は30cmウーファー。翌年に出たS3100は38cmという巨大なコーンを巧みにまとめあげている。S2600も’94年COTYを受賞していたがこれだったら初めからS3100を出して欲しかったと菅野さんは言っていた。
S3100
Project K2 S5800 圧倒的迫力・スケールあるけど決して機械的な痛い音を出さない。JBLのとろけるレアの肉のナイーブ感は、巧みに捨象してコントロールされたところに基づいている。S3100の印象が強すぎてJBLというブランドはそういったRAMSAとかBOSEっぽい外観のフロアバージョンだと東京に出るまでずっと思っていたけど本来はこんな階調豊かな音と外観の美しいスタンダードを生み出しているブランドだったのでした。音はナイーヴだけど衝撃だった。
Project K2 S9800 クラシックを濃密に再生できていた。ただ親密な再生ではなく、生演奏としての鳴り方で。ヴァイオリンがそこで鳴っていた。存在感があった。SONYのヘッドホン名機のMDR-CD3000の音をスピーカーから味わっている感じだ。いやそんな喩えはしたくない比べたくない。とりあえずJBLのジャズのホットな音が、クラシックでも聴けたというのには感銘を受けた。このあとにピエガのC3LTDを聴かせていただいたけど、随分と温度が落ちた。10℃ぐらい落ちた。ピエガはSPのずっと後方まで伸びるし空間からしてストレスフリーだけど、音楽は熱くなかった。存在感のある音は透明で伸びやかな音よりも難しいらしい。JBLはリスナーの音楽的洞察力を助けるタイプではなく音楽の動的な力をそのままに伝えようとする、数少ないメーカーのひとつ。
JENSEN IMPERIAL G610C JensenのユニットがG610という箱に入った年代もの。相当往年っぽさがある。最近のスピーカーは洗練された音で、余分な要素は一切出さず、蒸留された綺麗さがある。余計な波音がなく夜空が透明で星がよく見える。森厳な静寂さを想わせる。それとは対照的にこのスピーカーは雄大な再現をする。この箱から音の風が流れてくる。悠々な時間が流れてる。いつの間にか田舎に旅しているような、自然科学に逆らわない音だった。
JMlab Chorus 悩みなく耳に届くサウンド。心が軽くなる。ゼンハイザーを連想するスムーズさ加減。ドンジュアンのように小気味いい。なにより湿潤気候が暮らしやすくていい。Cobalt Sシリーズでなければ妥協になる、って場合でないのなら、Chorusシリーズで満足すぎると思う。安いのに変な音になってない。
Cobalt S JMLabはフランスのメーカーでフォーカル社を母体とする。フランス語に合わせられてか鼻音はほがらか。やわらかいトーン。そしてとてもかろやかな音。相対的にみると細音部に情報の多さが感じられる。サラサラしているが微粒子には湿度がある。
Chorus 806V 以前のChorusでは泣いているような音の弦楽とか雨の日のようなジャズとか鼻が詰まっているようなヴォーカルが聴けたけど、これにはそれがない。パワフルでレスポンスがよくなり今の音になった。
Micro Utopia Be MicroUtopa(2001年)のモデルチェンジしたもの。ツイーターのプレートにBerylliumと書いてある。ベリリウムとはチタンの約40%の質量しかないがチタンに比べ3倍の剛性と伝播速度をもつもの。超素材的スムーズ感が聴ける。肉質的な厚みはない。贅肉のないアキュレートさが基調となっている。割り切った音。となるとフォーカス具合がてきめんで、真ん中に立つとヴォーカルがスピーカーから幽体離脱しているかのようなフォーカス感が得られる。遠くに離れても近くに寄ってきているみたい。このクラスになると国境を越えている。
これに比べるとSignature805は比較的ふくよかだ。Utopia Beはかっちりとくる。共に歪み0な音。その音はお腹の中までも落ち着かせてくれる。
KENWOOD CM-1 9800円(税別)のフルレンジ。5本セット(¥25000)でも発売されていた。KENWOODらしい若いトーンも感じられて、ネットワークのシンプルなフルレンジらしく馴染みのいいサウンド。価格相応に解像は曇ってはいるけど聴感的に心地よい。リアとセンターならなんの遜色もなく使える。CM-5より一回り小さく軽く、怠惰な部屋でも気の向いたところに簡単に置ける。
LS-1001 B&WのCDM1SEと比べたけど劣った感じはしなかった。トーンは一律に優しいヨーロピアンサウンド。いつも同じ優しさで鳴る。KENWOODと聞くと力強い音が出そうだ。デノンと同様名前で損していると思う。
LS-9070-ML 4万だけどケンウッドの音には内容が感じられる。しかし[画像] こうして中身を見てみると、えらくシンプルなものだなぁと思う。ここからあのアキュレートな低音が出る。細長いトールボーイで低域のユニットが小型なので立ち上がりと減衰が早い。
LS-K701 コストと戦っているスピーカー。安い音ではない。LS-9070はアキュレートで、こちらは柔らかい傾向。アコースティックが聴ける。今一番コストパフォーマンスの高いスピーカーかもしれないと思った。
S-270 絹のようにキメの細かい音。PioneerのS-07のようにタッチが優しく霧に包まれている。カチカチに固められた音ではない。高域はかなりソフトだが霧の中から細かい音もよく出てくる。低音もほどよい。ニアフィールドで聴いても遠くから聴いても品がよくふんわりとしている。位相特性や時間軸が整っているためか崩れない。自然な定位感を保つ守備範囲が広い。全域的に溶け合っていて小音量再生時にも凹凸がない。Made in Japan。これでデッキ類の音が良ければこのスピーカーはもっと評価を受けていた事だろう。デッキ類もBOSE並には良いけど。やはり名前で損している。我が輩もケンウッドがこんな名機を造っていたとは知らなかった。この品のよい音を曇っていると言うのならアンプをmusicaに変えるか2種類のスピーカーを使ったほうがよい。このスピーカーを批判する気にはなれない。JVC-KENWOODになってからは映像部門に特化してしまったけど音響部門には過去の名機の復刻版が並んでるといいなと思う。本当に良いものは歴史が評価してくれると思う。開発費はかからないけど製造費が高いのかな。需要がないと。良い音のアンプはガレージメーカーの方が作りやすいようだが(しがらみなく小出力アンプとか作れる故に)、スピーカーはガレージメーカーでは納得いくの造るのが難しいのか、アンプに比べて頭数が圧倒的に少ない。Ceramic Art Speakerとか、イギリスBBCのLS3/5Aの復刻版とか、オリジナルの設計ではないがLOGIFULLのLSE-700BLKとか。自分の知識ではそれくらいしか出てこない。
LS-K1000 KENWOODは地味に名器が多い。KENWOOD自身、あまり店舗には置いてもらえないと思っているようで、理想とするほど高価なスピーカーは作れないようだ。そのためか定価10万円以内の置きやすいサイズのスピーカーがとても優秀。このスピーカーはLS-K1に隠れているし、K Seriesでセット販売されるのが普通なのであまり話題にはならないと思うけど、QUAD 11L2のようにセンシティブでウェルバランスな鳴り方をする。良いスピーカーだと思った。
KEF Q300 ピュアな解像。乾いてもいないし不要部分もなく必要部分までカットされていることもない。
iQ30 愉快な音のメタルコーン。カナル型イヤホンに馴染んだあとに聞いた開放型イヤホンみたいな爽やかな音でした。
XQ-one 歪みがなくて透明。フォーカスがくっきりしている。硬調の楽音にゴム系の軟質感。艶やかでよく伸びる。オルゴールのように純粋にきらめく現代音。
XQ10 ドラクエやるならKEF XQ10。口がスライムみたいだから。全体的にはひとつめこぞうにも似てる。KEFのUni-Qシリーズの中で一番意匠が良く、滑らかな造形をしてる。花のように中心部から拡がるのでニアフィールドの時に美しく、広いルームでもよりハルモニアの波形になる。花火とは違うのでどの角度から見ても円形とはならないが、半円には近い。
R100 同軸型のユニットで一輪の朝顔の花のような自然界の形をしている。複数のユニットの離れた音源を単音源に綜合するために脳力を使う必要がないためか楽な音。Q300に比べると雑味がなく諧調もよく整っていて更に肩の力が抜ける。量感も充分で、もうこれで良いのではないかと思えてくる。とにかく楽をしたい人向け。
Reference Model 3
Reference Model 4
優しくしっとりとしていて、全く主張のない、良い意味で古き良き時代の、鬱病の私が聴いても辛い気持ちにならないグルーミーな音質をしておりました。
Reference Model 203 誰が聴いても綺麗に感じるだろう趣味のよさがある。このクラスになると寂しさのない明るさになる。陽性に輝く。Moonの開発で得られたノウハウが投入されていて未来に向かう音がする。今世紀になりKEFは先進系の音になった。
Klipsch RF-82 パイオニアのS-A77TBと並んで同価格帯で一番鳴りが明快なトールボーイだった。クリプシュは非常にわかりやすい軽い音。くすんだ成分がない。曖昧なものは一切出さない。ビチッバチッと梁がよく、カラッとアメリカンなサウンドになってる(現代音)。明瞭な音が支配的だけど、子供的な明瞭さではなく渋くしてある。濁点にしてある感もあり。音楽的な深さを求めたのかな。柔らかい丸い楽器音などは、一瞬の時間差をおいて分離するところがある。文字の濁点゙の幅分のズレを胚胎している。ブラックでダンディーな雰囲気のスピーカー。
LINN NINKA アンプから流される音を受動的に描くことができるという特性をもつ先進性に優れたスピーカーで、音楽ソースを選ばない。NINKAのすごいところはこの先進性を完全に知性によって制御しているところである。奥にあるべき音は沈黙しており前に出てくるべき音だけがふんわりと浮き出てくる。伴奏はあくまで伴奏で、ヴォーカルが歌い出したときに初めて音楽が始まる。リスナーから見た三次元的な表面はスピーカーを重力として波打つ湖のようだ。
KOMRI 都会的感性で温帯湿潤とせず管理主義によりスプロール化現象せず、物資的に落ち着いている。しかしつまらないはずだけど、つまらなくならない音だった。エナジーたぎっている。でも熱くならない。サンサーンスのオルガンが流れてた。畏敬のある演奏に感じた。
Magico Mini オーディオは神秘。マジコのミッドレンジの中には宇宙があります。ずっと眺めていてもいいよ。宇宙は見ているだけではなくならないから。
MATIN LOGAN Ascent i エレクトロスタティック型。振動板の表面積が広く解像度は高いけど、静電型の振動膜はフイルム系の素材であまり個々の楽器の分離はよいとは言えなかった。魅力となるのは上から下まで振動膜が張られててすごく広がるところ。あとサイレントな外観には似つかないパステルカラーな甘美さがある。印象派の絵のようなサウンドスケープ。モネのようなドットしてる。後ろにも放散され壁に反応し空気満たされる。ふわんとしてておもしろいスピーカー。傅先生のお気に入りのメーカーだけど使いこなしが難しく、一推ししてるのに変な音で使われてるとorzになる。
McIntosh XRT1K
XR200
XRT2Kは6基のウーファー+64基のミッドレンジ+40基のツイーター。
XRT1Kは2基のウーファー+44基のミッドレンジ+28基のツイーター。
XR200は3基のウーファー+12基のミッドレンジ+7基のツイーター。桁外れのユニット搭載数になってるけど、これは高出力なMcIntoshのパワーアンプのピークを分散させるため。また、遠くまでリニアに音を飛ばすため。McIntoshが求めているのは生のライブ感らしい。Macintoshがライブ感を求めるのはインディアンの血が流れているからだと思う。
MONITOR AUDIO BRONZE B2 音離れがよくて軽い。ユニットからぽわんと離れていく。歪み感がなく楽な音だ。パッと明るくクリーンなサウンド。ミントの香りがする。
Silver Studio 1 SilverStudioの音は湿度が高いというより親水性が高いのだろう。純度が高いので親水性がもし低ければ明瞭になる。女性ヴォーカルはハスキーでもグラマラスでもなく、ステレオフォニカルになまめかしい。中高域に鼻づまりな派音はあるが音離れのよさで色気になっている。ユニットの10cm前で歌っていた。明瞭感はベクトル上で融解し、魔法使いに放たれた波動の形をしている。DALIの音離れというものを感じさせずに溶けるのと違い、未来的な融解感がSilverStudioの素性だろう。奥行き感はなく解像は表面的に浮き上がる。MonitorAudio SilverStudio6について
Silver Studio 6
Silver RS1 シルクな膜に包まれたピュア感。ヴォーカルの残響感もよく湛えられてる。いつかのメリークリスマスを聴いた。
Silver RS6 サーカディアンリズムのしっかりした、ONOFFのある音。ぼやけてない。一世代前までは個性と灰汁の強いモデルが多かった(それも良かった)けど次世代モニターオーディオは明るく冴えていて聞きやすい音になってる。
Gold Reference 10 色気の無いつまらん音だけど本物のスピーカーは玩具ではないのだと言っているかのような音。あくまで脱奢している。音自体に自己主張とか受け狙いを感じない(というのを狙っている)。SilverStudioにはハーモニーを融解させ一種のまやかしめいたものがあるけれどこれにはない。もっと安くてもいいんじゃないかと思うほどさっぱりで物足りないほど。これは俗受けしないな。自然回帰を志した風ではなく都会者の分別があって余計な欲をかいてない印象だ。あとで思い返してもえぐみがない。
Gold Reference 20 上のG10に比較して低域がよく出る分神話成分はある。基調はたがわず愛嬌がない。でも演奏は分析的ではなく空気も存在する。NHKホールのような音。
Platinum PL100 ブロンズ、シルバー、ゴールドときてプラチナム。プラチナム・シリーズは現時点ではモニオのトップエンド。PL100はリボン型+メタルコーンの2WAY機。諧調性と音離れの自然さは傑出している。コーティングのフィニッシュも美しい。PL300は林正儀氏のリファレンス機。
muRata ES103A TANNOYからスーパーツイーターST-100ないしST-200が出た時、ティアックのオーディオブースでON/OFF比較して再生をしていたけど低音域が落ち着いた音になるのは毎回不思議だった。微細な振動が大きな振動に加わると矩形波に近付くと本には書かれていたけど。村田製作所の黄色いドームは圧電セラミックの振動板で、TANNOYとはまた味わいの違う自然な効果があった。超高域の再現性にも振動が忙しい分個性がありそうです。
musica evo4 陶器製キャビネットのスピーカー。陶器は磁器とは生地が違い、顕微鏡で見るとスポンジのような構造をしていて、釉掛けしなければ水を吸収してしまう。音の振動を吸収する。オーディオ的には理想的な素材。自由な成形ができる陶器の特質を活かした作品になってる。これはオーディオフェスタで愛知県瀬戸市のスピーカーメーカーCASと毎年同じブースなのでそのご縁だと思う。形状がPareti(パルティ)と類似している。サイズはevo4の方が大きい。CASのスピーカーはmusicaのアンプと非常に相性がよく、冷色系の音だが美しく澄んだ音を出していた cf. CAS VITAL。メタルコーンのユニット採用。2WAY。小音量再生に特化。部屋の両隅にセッティングする方法をとる。部屋で寝ながら生きている人には最高かもしれない。
NHT SB1 抽象的な成分を感じさせず淡々と描き分けるモノクロトーン。低域は太めで高域に行くほど細く尖がっている。円錐のバランス。
ONKYO




















ONKYO
D-307F 輪郭は太いけれど刺激感が丸く抑えられている。AV路線の典型的サウンド。明るいが物足りない。ONKYOの味わいが感じられず、その正反対に含蓄成分がなく定位のはっきりとした、まさにコストパフォーマンスの高いサウンドになっていた。表現という次元でレンジが狭いからか僕の研究不足からか、最近のONKYOとPIONEERとDENONのSPの違いがわからなくなってきた。どれもいっしょに聞こえる。
D-507F
D-TK10 木曽アコースティックのHB-1とよく似ている。もちろんONKYOの方が先。このスピーカーからヒントを得て、あの名器が生まれた。D-TK10は量感にちょっと物足りなさはあるけど声とかすごく伸びる。おなかの中から出てくるのを感じられる。楽器型の造形が絶妙に効いていて音がぽっと浮く。
D-77FXⅡ DIATONEのDS-800Zのライバル機。今となっては昔のスピーカーだが、当時のスピーカーには個性があった。ダイアは素粒子、オンキョーは高分子。D-77FXⅡはすごく耳あたりがよかった。曖昧な優しさに包み込まれる。特にヴォーカルがよかった(D-77FXⅡはでかいけどセンタースピーカーに使いたいとか思ってた)。2WAY+スコーカーという構成でクロスオーバーは2000Hz。
D-66RX このモデルからハードドーム型のツイーターになった。でも粘り気のある音は健在。構成はD-77FX2と同じで、D-66RXは普通の3WAYだけどD-77RXは2WAY+ミッドレンジ。この構成が好きだ。アルミマグネシウム合金ドームのツイーターと27cmウーファーに、16cmバイオクロスコーン型のスコーカーがVerticalに作動する。こういうのは大きなウーファーでないとできないそうだ。やはり中域が濃密で、FXⅡのヴォーカルは特に色気があり、鼻づまりするほどとろけているが(というと汚いが)、RXはFXⅡほどのヴォーカルは出ないも全面的に少し明るさが出ていて、両エンドは自然に伸びやかになっている。クラシックがいける。RXはD-77シリーズの中で一番すき。Hi-Fiではなく音に個性があるので万民受けの音ではないが、FXⅡよりグルコサミンに満ちていてMRXより暗いけど濃厚なオンキョートーンがある。平均的なトールボーイよりも音像が大きい。ニアフィールドが特によい。優しさに包み込まれる。D-77シリーズはエッジを修復してでも使う価値があるからぜひ修復してね。ボロボロでも普通に鳴るけど。
D-77RX
D-77FRX D-77RXの次のモデル。1996年発売。ツイーター+ウーファーの2WAYにスコーカーを加えた従来の構成ではなく、この機種から通常の3wayになった。クロスオーバーが700Hzと3000Hz。このサイズの3WAYは容積が大きく低域が多くの帯域をカバーするのでスコーカーとツイーターの挙動が楽になる。D-77番の粘り気のあるグルコサミン系の音はニアフィールドで使っても心地よい。その細胞の結合が拡散しない。3WAYなので頭の位置で音調が変化するが個人的にはそれぞれの音がよいと思える。同軸型じゃないとニアフィールドに向かないなんて事はないよ。
D-77MRX RXはFRXになりMRXに至る。2011年現在の現行機種。今時にしてはでかいので買う人いなさそうだが名機と思う。D-77シリーズは吸音材が少ないらしくD-77MRXもほわーんとしている。太く厚い低音や余裕のある中域が魅力的。2WAYD-202AXに3WAYの余裕をもたせたという感じだ。3WAYの音の厚みを持たせた2WAYよりも遙かにいい。また、2WAY+ミッドレンジという構成ではなくクロスオーバーは2箇所になったが、各音像の音の幅が広い一種曖昧な鳴り方も残されてる。リアリティーがなければ抽象性はただのわかってなさ・誤魔化しになるが、MRXのパースペクティブに浮遊する抽象成分は互いに数学的均衡を保っている。シルクOMFダイヤフラムというオーディオ的固有共振の少ない素材によって、またMDCTの磁気回路によって、偶然にもバランスを欠かずに済んでいる感がある。そして今時にしては珍しいことに湿度がある。ONKYO特有の濁りが、コクになって感じられる。vernal abstractとも言える悩み多くも味わい深い季節の音がする。
D-412EX D-77MRXとの比較。デジタルプリメインアンプのA-5VLで鳴らすと、D-77MRXは魅力的には鳴ってなかった。低音域もずどーんと降りてきてはいるけどリニアすぎるきらいがあるし単純な迫力でしかない。D-77MRXはデジタルで鳴らせばわりとリアルな音は出るようだけど特有のアナログ感が伴わないのが寂しい。デジタルアンプならこのD-412EXのほうが好印象だった。A-5VLに合ってた。これは新生オンキヨーサウンドなのか、たんぽぽのような浮遊感がある。音色にはシルク感がある。マランツPM8100 +BOSE 125のような単結晶な音像とはまたひと味違った柔軟な対応力とヒューミッド感がある。口経が小さい分 苦手な部分はカッティングされている。2WAYの良さがふんだんに生かされてばらつきなく纏まっている。
Scepter 2002 48.5kgの黒いスピーカー。ホーン型のツイーターを載せたトールボーイで独特の外観。2WAYでまとまりのある音で量感もあってとてもふくよか。低音の輪郭のよさが小気味いいです。遠くから聴いても良い音出してた。
PARC Audio DCU-F121W 管弦楽は無難、ヴォーカルはなんの変哲もない、電子音・ゲーム音楽はぜんぜん張合いがない。聞き疲れはしにくいけど。アコギとか室内楽が、とても優雅で澄んでいる。それ専用。
Pastoral Symphony AP-5001 Micropure Sound Healing Technology 方式というもの。これはたった10cmのフルレンジコーンだけど伸びやかで、頭打ちが少ない。アルミコーンかと思ったけどメタリック塗装のようだ。音は狙ったところがなくあくまで価格とサイズの限界を求めるかのようにナチュラル。
APM-1 小型のわりに低域が強力、そして無理がない。存在感のある音。日本製だがわりと洋物な鳴り方をした。弾力があってホット。ジャズもヴォーカルがアピールするが、クラシックもよい。ソナスのConcertoよりも厚みとエネルギーがあった。ピュアオーディオピュアオーディオしてる音。使用したアンプはCREEKの5350SE。キャビネットに手に触れるとやけに振動が伝わる。チープにも感じたけれど特殊樹脂コーティング針葉樹系MDF材というすごそうなもの。僅かな頭打ちはあるが決して苦しくない。この躍動感溢れるサウンドはキャビネットの節度ある強度からくるところもある。横長だし背は低いし他のものとセンスが違うのでなんか好感が持てる。
CZ-101 このモデルは猛獣系のAPM-1と違って、一言で言うと森林のような音。箱が活き活きとしていてユニットは伸び伸びとしている。高域は地平に付随して乖離せず低域は余分な増加なく鳴っている。ヴァイオリンの調べは懐かしい木々の精霊がどこ行ってたの?と語りかけてきた田舎での出来事で低域は山犬の夜の遠吠えを思わせる。世上の足かせにはならずとも大地の自然には溶け込んでいる。
PATHOS e-motion grand このスピーカーは働いているというよりは酒を呑んでいる。これほどあでやかな音のスピーカーをほかに見たことがない。あっけらかんとした明るさというより酩酊感に似たものがある。なんでここまで果物が甘そうなんだ。そこまでは楽音は艶めかしくないだろうと突っ込みいれたくなるほど。昔のソナスはここまで濃いのだろうか。甘いネクタールに音素が呑み込まれている部分あるけど、音階はしっかりとしている。値段だけあって余裕がある。トゥルトゥルしつつも低域たっぷりと出てくる。
原音的に進化した音ではないけれど芸術には相応しい。心から生命的。スタジオの仕事の制作者はレンジや音色がフラットでないと再生機材によりけりバラツキが大きく出るが、作品はどう受け取ろうが受け手の自由。人間には未知の海のその深さから咆哮を沸き立ててうねる大海からみたらその上に揺れる大船はミニチュアのようなものだと歌うように音楽を演奏している。人工の色の濃さではなきにしも、極彩色のあでやかさ。カーリー様。
PIEGA C2 LTD C3はC2のトールボーイ型。共に同軸リボン型の高域ユニットを採用している。この高域は後方に伸びる鳴り方をする。奥行きに曖昧な要素がなく透明でストレスフリーである。マゼールらしい流れをスムーズに出す。ゼンハイザーの開放型ヘッドホンHD600をスピーカーで体験しているような感覚。ピエガは名前と存在感が気に入ってる。アルミニウムのラウンドフォルムでハッとするデザインだけど音楽聴くとスピーカーの存在感はない。低域もすーっと馴染む。
C3 LTD
C10 全域に渡ってシームレス。長時間聴いていてまるっきり疲れない。音の色は非常に薄く、輪郭まで見える低域も迫力があるだとか感じない。これは神秘だ。世界が消える。
PIONEER S-LH5a ホーン型の高域は存在感がある。ジンガリのような水気ではなく温暖なトーン。マイルド。B&Wの700シリーズに近い。オーケストラこそ苦手なものの、気の走った要素が感じられず浮き腰にもならず超低域までまとまりよく沈んでゆく。
S-07 ピュアなアンプでかき鳴らすと「ここは海の世界」。潮が引いたら、砂浜の中から魚がびちびちびちびち‥‥。スピーカーから音の流れがflowしてくる。パイオニアらしくリズム・グルーヴ感が汪溢し、「こういう音に仕上げました」というふうに計算されたところの音楽性があり、それが良しも悪しくも日本製品として押し付けがましいところがなく、こーんこーんと狐が鳴いてる心地よさがあるものの、「わかったから」と言いたくなるほどは個性的でもなく、あくまでも普遍性に沿った音の黄熟と成っている。S-07は音色としては淡色で、HARBETHのHL Compact7やVictorのSX-V7ほどは甘く芳しい音ではないけど、そのふくよかさに於いては チューニングの巧みさがたまらんという鳴り方をする。
S-PM2000 冬のこたつのようにやわらかく温かい。しかしそのうえで各パートをちゃんと描写している。デザインもたたずまいやわらかで直に見ると存在感がなく、これがCOTYのモデルか、という感じだけどキャビネットに触れるとこれもまたやわらかな感触で。さすがサントリーの樽。モニターモニターとはしておらずAV系の最前線を感じられるような再現力。
QUAD Model 11L 音も仕上げも感性に自然に馴染む。評論家の菅野さんがお勧めのスピーカーで、そのとおり、本格派のスピーカーの世界をミクロコスモス的に聴かせてくれる。心地のよいバランス。普通の箱の形で、ユニットとその配置にも特別なところはなく、光沢仕上げも七回塗装による鏡面加工でつややか。そして色も深まりローズウッドのやつなんて何色と表現するのかよくわからないところがよい。音は爽やかだが暖かい。隣り合わせの音素は磁力的に引き合わず自然にしている。エーテル性によく満たされていて中から弦のエッジが節度よく聞こえてくる。優しさ謙虚さに埋没して本当のところが見えてこないスピーカーも多いけれど、正直さを失っていないので聴き応えもある。
Model 11L Classic 一言で言うと、摺りたてのわさびのように辛くない。エッセンスがよく薫る。変じてない。初代に比較するとさらにハイフィデリティーでセンシティブな音になっていると思う。それが嫌な感じではなく快楽に結びつく音筋・葉脈性を備えているのでクオードの感覚は素晴らしいと思う。同じくケプラーコーンを採用している英国B&Wのスピーカーと似た傾向があり、Auraの鏡面アンプとの相性は抜群。そのアウラがよく浸透する。ツイーターがソフトドームである分、QUADの方が人肌のぬくもりを感じられる。
Model 12L 11Lより一回り大きい。解像に頭打ちがなくmarantzのPM-11SA1なんかで鳴らすと神智学的にいい音がする。甘くかろやかで、界面が緻密で、ネクタールの海の中に詩的な調べが奏でられる。SPケーブルでいうとモニターPCの銀コートした品種[PC-10S等] のようなエーテルが乗る。そしてセンシティブな音だと思う。この価格帯ではめずらしくオーディオの不可思議感が引き出される感じ。
Model 21L トールボーイでないと出せない音を出してる。12Lを単純にトールボーイにしただけの形してるけど、なんのためのトールボーイかを考えさせてくれます。低音の共鳴は瞬間的。リニアに下降してくる。タイトな低音に快い感触が伴っていて、石畳の教会音楽のCDを再生すると低音の美しさが突き抜けてる。
ESL-988 管球プリのQC-24と管球パワーのQUADⅡ-40で鳴らされていた。すごくよかった。足取りが軽い。フルート吹かれている感じ。エレクトスタティックの鳴らしやすさが心に伝わりイギリスの風がメイプル調の額絵の中にそよそよと吹く。気持ちいい。というか はじめはフランスのSPだと思ってました。ポエジーとか騎士道のおフランセーズ。直截的なことはまず言わない。
QUADRAL Aurum Altan Ⅷ リボン型のツイーターとの2ウェイ機。クロスオーバーを2400Hzまで下ろし、かなり広い帯域をリボン型ツイーターに任せることによってウーファーの挙動を楽にしている。低音域が気持ちよく出る。音離れがよい。音色はさすがにクワドラルという軽妙さで、ドイツの音を感じる。SPECなど日本のアンプで鳴らすとドイツ文学が好きな日本人の音になる。それもまたよしだけれどクワドラルはクワドラルのアンプで鳴らすとドイツ語のドイツ文学になる。たまらなくドイツを感じることができる。cf. オーディオフェスタ QUADRAL MONTANⅧ
REVEL AUDIO ULTIMA STUDIO 中域のユニットはJBLのTi6Kと同じもの。そのサランネットはマグネットで装着される。開発者はせっかくこんなに綺麗な仕上げになっているので、マグネット用の穴を設けたくなかったらしい。そこまでこだわった。スポーツカーのようなスピーカー。音もイケイケで軽快に走る現代音。ストレスフリーに聴ける。
ROTEL DOMUS Model175 スペインのスピーカー。ドーマスは家という意味。きこりの家のような優しい音する70年代のスピーカーだけど、そこにはどこか不思議なところがあって、音の広がりはDSPをかけていないのに3Dに立体化するのだった。こんな現象はあるのか知らないけど、後ろからも音に包まれるし、ヴォーカルはステレオグラムで立体的に聞こえてくる。たしかに接続も間違えてない。疑うならプルフリッヒ効果。設計者がわざとこう見えるように位相をずらしているのかもしれない。でもわざとと簡単に言うが、どのような理論に基づいて音に応用しているのだ?これはこれで自然な音ですよ?創った人は音の魔術師だ。その背後には魔術師がいる。
RosenKranz Z-1 ローカルメールオーダーに置いてあったもの。メーカーはローゼンクランツでいいのかな、裏にその文字のシールがあった。こじんまりとした六角形三方向のスピーカーで、間接音によってふくよかな音になっている。こうすればホールの音響感は簡単に出るもんなんだ。KENWOODのROXYに付いてたOMNIとかって合理的なんだな。工場出荷品はZ-1EE(エル・コンドル・パサ)といい、カイザーモデルはZ-1K。オリジナルのほうは骨格がありカイザー手作りモデルのほうはゆるやかだった。共になんかまろにゃかなトーン。
SOLID MONITOR ROCK SOLID SOUNDS PC用にほどよいスピーカー。2WAYで足ついてて防滴仕様で。発売当時たしかマランツが取り扱っていて冊子に掲載されていた。1993年頃の製品だけど黒に白に意外によく見かける。イタリアン料理の店でも見たしハードオフでも見る。B&Wに関係のある会社だったかな。厚みがあってモニター的な音がする。こもると思いきや意外と明瞭な音で、デジタルアンプのリニアリティにも追随してくる。撥水性の音だけど甘美な音も出る。お寺の文化祭ではTEACのa-1というCD/TAPE/TUNER AMPで大音量で鳴らされていたのを見て「え…このスピーカー?」と思った。高域はあまり出てなかったけど古き良き時代の音がした。てかそのa-1というデッキに感動した。古くて表面の樹脂が溶けかかってたけど。
SOLILOQUY SAT5 satellite Soliloquyはお腹の底が落ち着く音。空気がふんわりするタイプの音ではなく、音自体を実らせている。空気感こそないが骨格がある。確かにそこにある。5.0は立体的で、グランドピアノを鳴らせば左右に鍵盤が拡がり、チェロを鳴らせば上下に弦が立ち上がる。クラシックが定位する。ホールトーンはいまいちだと思うがオーディオの深奥を抉っており、立体的造形の実在はいかにも真実めいてはいない。廉価のSAT5は軽いからか少し明るい響きになるが、基音が倍音に乗っていかず、倍音がちゃんと基音に乗っている。スペンドールマジック、タンノイの哲学、オルトフォンの魅惑、往年のJBLサウンド、などなどこれらはすべて芸術的な音楽性であるが、低価格帯のものではいまいち実体の薄いところがある。ソリロクイには別段ソリロクイ芸術が濃厚なわけではない。あるのは設計者の素直さか。ソリロクイのトーンは芸術というより宗教や哲学に近く、ローテルにその再現の誤謬を突かれてもそれを理解することのできる素直さや音感があったからこのような音が完成した。自然に宿っている。ソリロクイのスピーカーはアートではなく音のあり方を追求して出来たもの。楽器性とか解像能力ではなくユニットの前に本質を実らせ、スピーカー本来のあり方で鳴っているというもの。求めるべくものは天国の音ではなく、人間はまだ生きている訳で、肢体が揺らぐことのない真髄。この音には存在のあるべく姿が見出せる気分である。
5.0 Monitor
6.2 tower スピーカーとして個性がなくて心底落ち着いている音だけどクセは強い。内部定在波の周波数の低いトールボーイは重々しく、後ろに広がる。ROTELのパワーアンプRB-1090なら鳴らせるけど頑固で慣らしにくいスピーカーである。RB-1080でもボワつく。やや平面的ではっきりと歌うタイプで、クラシックよりジャズのほうが向いているだろうか。6.2towerはインピーダンスの高さが異例でこれは12Ω。理念を遂げた成功作のほかに目標に達した完成品があるのか、音に結実していない。通常は5.0がいいかと思う。
Sonus Faber Concertino イタリアの名門スピーカーブランド。芸術的な2WAYを作り、先進系にもカリスマ性が高い。革皮でまとわれたコンチェルティーノはパッと見数十万しそうな仕上がり。体積(capacity)とパフォーマンスの比率としてのC/Pも優れていて、小型なりの鳴りのよさや定位感がある。
Concertino HOME B&W等のクラシックは心地よく「鳴らされている」が、こちらは音素を描き分ける交響曲。弓で弾かれた弦を、抉っていける。ポップスやジャズは軽くてやや薄いかな。明るいけど全体的になにか空元気。めんどいものは見ない、という鳴り方をする。
Concertino Domus クラシックは空気感とか全体的な感じではなく、楽音を深いところまでえぐってる溌剌とした印象。弦の振動の深い部分まで敷衍している感覚がする。オケでも小編成のように具体的に聞こえる。HOMEより格段にジューシーな訴えが増した。けれどやはりポップスはあまり深くなくて皮膜的な印象。ジャズはこざっぱりと綺麗なジャズになる。
Venere 1.5 venere=ヴィーナス(伊)。ハイエンド機のような愉悦はないものの楽しめる音を出している。シャープな音像。その名前のとおりデザインも美しい。
Minima 昔のソナスのほうがソナストーンとしては濃厚だったみたいだ。ファンが多いためMinima Vintageとして再登場した。
Cremona Auditor faber=巧みにモノを作るという意味。ベルクソンの「ホモ・ファベール」に通底して、ソナスファベールはスピーカーというより工芸品になってる。音もファベーる。機械的には先進的な技術を積極的に取り入れてるからか、クレモナはわりと明晰なタッチで、彩色は淡白な傾向にはなる。指向性は広く、弦楽はスムーズに伸びる。贅肉やヴェールが抜けている。が、イタリアの感性で気韻生動を活かされトレランす。Cremona AuditorはCremonaより明るく美音でZingaliのようにあっけらかんとしてる。
Cremona 楽音はハイレゾリューションに分離したままリュート型のフォルムからカラリと放射される。オーケストラでも各々のパートをその形状のまま手に触れることができる。音離れはよいが音の素性は陰性な傾向。DP-75VC-275VP-370というFull Accuphaseで鳴らされていたときには少し苦痛だった。同じ高級アンプでも融解するJEFF ROWLANDのCONCENTRAⅡ等で鳴らされたCremonaはあたたかくハーモニックだった。PLAYERはLUXMANのDU-10だった。彩色は淡く、現代的に分析的になっているので、ほどよい空気感が必要になるんだろう。GamutのM250で鳴らされたクレモナは陰性だったがこれも悪くなかった。溶け合っていたから。
Stradivari Homage オーディオならオーディオなりの音楽の印象があって、楽音の音色については機械的か肉肌的か、それは印象の違いであってどちらがいいというわけではないけど、ソナスファベールのStradivari Homageなどは非常に繊細ながら弦らしい旋律のみでなく弦に付帯する音まで醸されていて擦弦楽器らしいアコースティックの音楽の印象に近づく。声のホルマントもよく出る。芸術の一回性やアウラまでは満たせないけど、ホールへ行って生の演奏ではその楽曲はどんな印象になるのかを試すぐらいの動機なら幾分満たされる。それだけじゃなく自然な音ながらも オーディオとしてなんか心を惹くものがある。
SONY SS-NA5ES ESシリーズ。トールボーイのSS-NA2ES(38万)と2WAYのSS-NA5ES(26万) ともにステレオサウンドのSSGPを受賞している。その記事が良かった。デカルトの『方法序説』(第二部)みたいに造られてる。トールボーイのSS-NA2ESとの差額が十二万円なのでSS-NA2ESのほうがお買い得感があるけどSS-NA5ESほうが良いところも沢山見られた。設計者はNA2ESの小型版を造ろうとしたわけではない、最高のブックシェルフ型のスピーカーを造ろうとしてるというSSGPの談話にも頷けた。スピーカーの存在を感じさせない。階調性も滑らか。ソニーの体質の良さについても触れられていて、売れるものを造れではなく良いものを造れといった(大企業なのでいろいろな制約はあるものの)大企業内にあるガレージ工房のような環境的恩恵を受けているらしい。これぞ現代のオーディオかという空気感がありその分量はトールボーイと変わらない。その空気感の肌触りとか音色もいいし。回折効果の良さが活かされてるのか全帯域が馴染んでいる。低域はトールボーイのほうが豊かだけどサブウーファーのSA-NA9ESを付け足して2.1チャンネルにしてもいいぐらい。ソニーがオーディオ世界に復活した印象。
spendor SP3/1P spendorのクラシックシリーズ。英国の伝統を重んじるspendorは媚なく熟成したサウンドで、管球アンプの五感に馴染む音に似合う。発売してから年数が経つ。Seシリーズに比べるとやや高域がきつく古色な音を出すこともある。耳障りな箇所はトライオードの300Bを使った管球アンプでも同じだった。でも管球ならばファルセットの帯域や低音の風圧など通常なら苦しくなるだろうところも拒絶感なく馴染んだ。SHUREのM44の針を装備したDENONのDP-1300MではLUXMANのCDPよりも更にわたあめが喉もとで溶ける。SP100は大きくて重い。SP2/3のほうが鳴りっぷりは軽い。いずれも往年のブリティッシュサウンド。ビートルズがいいのは当たり前か。アナログ再生同様spendorはコントラストやパースペクティブを現実的に描けるので、バックコーラスは奥に居つつもそこでちゃんと歌っていた。
SP2/3
SP100
SP100/R2 SP100/R2は発売当初よりTriが長いことデモに使っている。Triの管球アンプの音に合っている。そしてアナログの情報量の多さを引き出すことができる。Classic SP-R2シリーズの音は優しくて溶ける。山の上でかすみが漂ってる。HARBETHに比べても優しい音だが分解能は充分にある。飛び出す楽音がなく全体が馴染んでいる。また、SP100(R1)の厳格な音から15年ぐらい経つ間に若返っていた。かなり異種のものに生まれ変わっているように思えた。
S3/5R S3/5はもう少し密閉型くさかった。新型のS3/5Rは能率はそのままだけど別の物。音楽を鳴らすモニターというコンセプトが共通なのかすごいやわらかかった。ひなまつりの歌が似合ふ。
S3/5se ユニット供給の途絶えた名機LS3/5Aの現代版。といっても音圧が低いこと以外はほぼ共通してない。音楽再生という理念が共通しているのかな。このスピーカーは小型だからか生々しく明瞭なスペンドールマジックが味わえる。管球アンプでは遠近感まで素朴に出る。ジャズヴォーカルの振幅の大きなトレモロにシンクロして音像は前後に小刻みに行き来を繰り返すかのよう。リアルさが手に取れるというより目にインプリントされる心地がする。
「最高級の天然材を使用し、手作りに徹したスペンドールは、共振や新納変化を防ぐためだけに作られたものではありません。それは変わる事のない設計思想をカタチにしたものであり、伝統的最高傑作の証でもあるのです。」 360°木目が統一されている。また、天然材は英国の土に育てられたもの。直に触れると、生粋のクラフトマンシップがなおも息づいていることを感じることができる。何の変哲もないデザインだが、ペチペチ叩いたときの快い感触、入力端子のボード取り付け部の細やかな配慮など、感性がゆきわたっている。箱の響きもまた快い。スペンドールの響きは試聴会の空間から壁に音叉し、英国の伝統はその音線に反応し婉曲的に肌に伝わってくる。
S3e Seシリーズはクラシックシリーズより平滑になっている。S3eは小型だが作りがしっかりとしており、ヴォーカルはハスキーに透き通っていつつも生々しい。高音部の率直さがナイーブ。アンプはサンバレーとかの気持ちいい音を出すものを選びたい。
S5e S5eは2.5ウェイという珍しい構成のシステム。これは低中音用にウーファーとミッドウーファーの2種類のドライバーユニットにケプラーコンポジットコーンをダブルサスペンションで支えてスピード感ある低域の再生を可能にしたもの。低域ユニットは低&中域ユニットとVerticalに動く。もともとS3eは不快感や無理のない低域ではあったけどS5eは余裕を感じる。
TAD TAD-R1 これだけ大きいと音像まで大きい。面のみでなく肉厚があるし、フロントバッフルの体重が前後に絶妙に分散されているからか屈託がなく馴染みやすい音だし、軟質な音なのに音離れが良くて未来が見えてくる。このクラスになると失敗したくないからTADはTADで揃えた方が良いと余計な気を遣いたくなる。2007年にAccuphaseのP-7100でこのスピーカーが鳴らされていた時は、TADのシステムで鳴らされている時のように軟質な音ではなく、晴れ晴れともしていなかった。2012年にTADのシステムで鳴らされているReference Oneを聴いて、このスピーカーはこんな音が出るんだと知った。DENON+DALIのように合っている。発売から6年間も使われていたわけだからエージングの効果もあるだろうけど、相性問題ほどではないと思う。きっとReference Oneがどのアンプでも理想通りに鳴らないからTAD自ら作ったのだろう。
TAD-R1MK2 蒸着法で加工されたベリリウム振動板の中高域も滑らかだが、低域のセンシティヴなことこのうえない。全面的にセンシティブ。応答レスポンスの良さはEvolution Oneの方が上だと思うけどこのサイズでこのナイーヴさは世界一じゃないかと思う。それでいて艶やかで。JBLでもこの音は出せない。TAD-D600+TAD-C600+TAD-M600+TAD-R1MK2の音は、DENONで鳴らされたEPICONの音にプラスαがある感じ。音色は環境がきれいな森の果実のようにジューシーだし、EPICONのような音離れの良さがあるのに軟質でナイーヴな厚みに包まれる。まるで風の谷のナウシカの王蟲の漿に包まれるかのように。「厚み」と「速度」は両立しようとすると、乗算で難易度があがるが、それが高い次元で結びついてる。自分は日本人の聴覚を持つからか、JBL DD67000を超えているんじゃないかと思ってる。フランコセルブリンが教会音楽なら、TADは秋の野原の音‥松虫とかすず虫とかコオロギの鳴き声‥を清澄に再現できると思う。ただし一台150kg。心中する覚語は必要。
TANNOY





















TANNOY
Mercury MX2-M 僕はM2を使っていたけど、MX2でも甘くエロティックなトーンは健在。国産AVのようにファイト満々で暑苦しくない、上質なぬくもり。音が薄いのがもどかしい。
Revolution R1 毛布のように優しい。Mercuryの官能は控えめに、自然に伸ばした。
Sensys DC2 HiFiに背伸びした。ヴェールはかなり穿けており必要にして充分な解像度があるけれどのっぺりとしていて平坦で奥行きは浅かった。表面的な色彩は明瞭だが、抽象的な事柄になるとバランスを欠く傾向。
Definition DC10T 3ウェイ・2スピーカー・バスレフのトールボーイ。TD-700 / TD-500の現代版か、リアリティに富んでいる。スピーカー正面の表面積が広いためかJBL的な実在性がある。低域は量があり質的にはJBLよりしっとりした丸い印象を受ける。ターンベリーHEのような奥ゆかしく曖昧で味のある音ではないが解像的にはクラシック再生もストレスない。人生でいうと30代ぐらいの若い音をしている。
Sandringham はっきりとした生命感のある弦の響きが味わえる。びちんという低域の弦のはじき、音のfigureが目の前に浮かぶ。路線が違うのか、抽象性は捨象されて現代的に纏め上げられている。
Stirling TW - - 吸い物やみそしるなど放っておくと花の模様になってゆく。花の波形をした音は自然で美しい。- - まさに味噌汁の波紋のデュアルコンセントリック。花びらというほど色鮮やかではないけど自然界の形にユーフォニー広がっている。Stirlingは現実的な大きさで日本で一番人気があると言われてる。入荷してもすぐに売れるようだ。Prestigeの入門モデルだけど充分にタンノイが味わえる。エッジはゴム製でアッテネーターはビス方式で長期に渡った使用を想定されている。重量は22KGと軽いものの、でかいし幅があるのでこのメンテナンスフリーな設計はありがたい。
Stirling HE 外装が生の木材で、漆喰はさらさらとしている。艶を出すためにワックスが用意されている。まさに家具である。プレステージシリーズの入門モデルであるがStirlingも巨大だ。どんなふくよかな音が出るのだろう、これはイメージ通りであるけど、意外とコントラストが大きい。アコースティックの元素はくっきりとまたたき、主成分の楽音は現実味を帯びているが、一方で混合物は混沌とする傾向にある。しかしそのカオスにはすぐさまには理解することの不可能な魅力がある。ねずみは頭が小さくレスポンスがよい。ニューロンの距離が近く明敏で、選択肢が一貫しているから明快なのだ。楽器を弾けば迷いがなく、言葉は流暢。心臓もトトトトトトと打ってる。ただ、同じような動きしかしない。カオスとはなにか、「混沌」という辞書的な意味までしかなかなか理解することはできないであろう鳴り方になる。カオスの雄大さは通常サイズのスピーカーでは表現できるものではない。
Turnberry HE 内容積100㍑というスピーカー。EYRIS3でも29㍑である。言葉が達者になろうが実質が伴わなければだめだとでも言いたいかのよう。潤色のないトーンで枯淡の描写を見せる。ハーモニーに気品があり無駄な余韻がない。無の部分では無を感じさせる。タンノイは甘いマーキュリーから始まりプレステージの厳然なサウンドで終わる。
Edinburgh 内容積200㍑。Turnberryの倍。重量は44kg。Stirlingの倍。初代EdinburghからEdinburgh/HEまで体積と容量は一定を保ってる。音は昔のPrestigeにも良かった部分はある。厳格さはない。LUXMANのCL35+MQ60で鳴らされてたこのスピーカーは気持ちが良かったなー。音のユーフォニーを全身で浴びて体が歓ぶ。B&WのPM1の方が細かい音を出すし音像隆起するけどPM1は耳までピンポイントで来てる。PM1も心歓ぶほど気持ちいい音なのだけど体が歓ぶまではいかない。Edinburghを若い子が聴けばあたらしい世界が拓けて気韻生動するだろう。
Westminster ROYAL HE パトスに佇むJBLのS9800より英国紳士のように冷静で、超緻密な微粒子の集合によって厚みと滑らかさのあるB&WのNautilus802より高域を意欲的に描き分ける感覚が高くて、崇高な感じがする。それぞれの出方はあるけれど、これらのスピーカーは芸術に要約や抜粋は無縁だと言うがごとくに、全能極まりなく音が放射される。
ST-200, ST-100 24K蒸着チタンドームのSTW。オーディオフェスタでスターリングの上に乗っけられていた。これで超高域を加えると、なにやら高域は甘くしっとりとし、低音が整うのが不思議だった。なぜ低域?…倍音も、基音を中心に波紋が分散したもので、物理的な兼ね合いで高域に伸びる。自然界の音はバランスの上にたって構成されているので、高域が数学的に伸びれば相対して基の低域も整って聞こえるんだろうか。ともあれそんな定理については僕はまぁどうでもよかった。音自体はたいして変わらなかったのだけど、全体的に、なんかいい居心地を感じられたのだから。それはなぜか…仮説を述べるならばイルカの学校では心の病んだ子供を多く癒している。入校前に書かせた絵ではなにか鬱屈した暗い感じだったものがたったの3日間イルカとふれあうだけで絵が色鮮やかで元気になっている。元々の姿を取り戻し、笑顔が自然になるらしい。それは超音波療法と共通するようで、脳を整えるらしい。もちろんイルカのようによい音波を出せてなければ意味がないけど、ST-200 / ST-100は良かった。木のキャビだし、たとえ電気駆動の振動は自然そのものほど品質よくなくても自然の慣性に矯正が入るんだろう。木任せにも。
TEAC S-300NEO 同軸型。S-300の現代版。明瞭になって復活している。KEFのR100が買えない場合はこれでよい。肩の抜け落ちる感はR100が上だが二点の離れた音源を一点に合わせる事をしなくて済むので(脳が)楽を出来る。
Technics SB-M01 テクニクス出展にて左記のスピーカーがずらりと並んでいる。CDが再生されると、低域まで臨場感に溢れた音が広がった。「今どのスピーカーから流れていると思いますか」と質問をされた。僕は単純にもSB-M1000と思ってしまったけど、答えはSB-M01だった。超小型のSB-M01はSB-M500の上に乗せてあった。大音量で流していたからもしれないがそれほどのスケールがあった。再現力かなりある。超小型なのにあの音量で崩れないのもすごいかった。ただ基調はどれも暗いめ。デザインの通り、というとなんか結果論みたいだけどデザインから外れてはいない。
SB-M500
SB-M800 D.D.D.方式という複雑な構造をもつ。[音源→マイク→記録→] 再現としてのスピーカーではなく、スピーカー独自の鳴り方になる。こういうのがスピーカーとして面白い。反対に、ワープループを空中に設置して、そこから自分の部屋へ時空を超えて音が到達するというのなら、そのワープループは音源となる。管弦楽は楽団とホール全体が音源になるのだけど扉を開けた音だけでは綺麗にも痩せている。やはりスピーカーもレガートリンクとかしなければならないだろう。このテクニクスの密閉には推敲がある。伝達物としてきた音を平行して鳴らされているだけではない音がする。節度があり空気が読める、日本人の常識観の結晶ともいえるサウンド。
SB-M1000
SB-M300M2 3ウェイ4スピーカー D.D.D.方式。M500はM300のトールボーイ型。低域はフロア並の量感が小型2WAYのように精確に出てくる。それが複雑怪奇な曲折を介して伝わってくる。考えれば考えるほどに面白い低音。初代に比べると幾分あっさりと聴きやすいような。暗いめの基調にかわりはないけど、中域のトーンにはマイカ混入の独特の芳情がよく感じられる。
SB-M500M2
THIEL CS2.4 精悍な佇まいからくる印象とは違い、金星芸術的なクレモナよりも音が溶け合っていた。それはくすりが効きはじめたみたいに化学作用的で、帯域の一部やある種の波音で妙なうち融け合いをしている。サウンドはクールで色彩的にはシアンをイメージする。
TOTEM MANI-2 カナダの高級SP。エンクロージャーはアイソバリック(Isobarik Topology)構造。木材が優秀で、フルプレイン・クロスブレースの構造で接合が硬く、ホウケイ酸塩を贅沢な数層コーティングで美しい。サランネットの穴を嫌いキャビネット取り付けはマグネット方式?で前面パネルを平滑化してある。ウーファーはDYNAUDIO製で、内部にももう一基搭載されている。低域の質感がブックシェルフらしくなく、自然に量が乗っていてふくよか。Atkinson氏の評論:“もし小さめのリスニングルームをお持ち、低域を大事にしていて支払いの出きる方に熱狂的なおすすめです”。スピーカーボックスの中にはグラスウールも使っていない。高域用はSEAS社最高級特注の2.5cmアルミニウムトゥイーター採用。DYNAUDIOではヨーロピアンらしく高いほうが伸びず、中域寄りで質感重視だけど、MANI-2はメタルドーム採用で非常にキリッとしている。それで嫌味がない。いいとこどりである。ラックスの白いセパで鳴らすと全体的にやわらかくなる。シルクの質感でまるっきり刺激成分がなかった。
USHER CP-6311 これを聴いて「パクリもんだなぁ台湾むかつくなぁ」という当初の印象は覆った。本格的に計算が尽くされている。触った感じウーファーはCP-8871のユニットと同じ材質。重量は39.5kgあり、14万円という価格を疑う具体的な描写。音の実質の部分が薄まっていない。空気感がふんわかせず、みっちりはじくタイプで、低域まで音階がしっかりしている。ヴォーカルは生々しく、そこにいるかのようではなくそこにいる。ハイエンド風ではなく、ちゃんとしたハイエンドだった。いくらぐらいの音が出るかと聞かれると困るけど。Rainさんの所有機。かなり正確な書き方をされてる。USHER AUDIO は如何?
X-719 COMPASS 定価12万円。パッと見ソナスファベルのアマトールに似てるけどサイズが違った。音は力強くてしっとりと落ち着いている。CP-6311とたぶん同じユニット。常に余裕が残されていて、エッジを強調する必要なく実体的。駆動力はかなり必要だけど黒モグラで鳴らすとミニチュアのフロアになる。軍艦のような低音が出てくる。モノクロとかホワイトとか形容したいトーンだけどそれ以上に無色のモニター。きえさり草。
S520Ⅱ S520Ⅱとピアノ仕上げのS520Ⅲ 共にアンプの実力に追随してくるが、けっこうキャラクターの違ったフィードバックをする。S520Ⅲはそのガチガチのキャビネットにより音に厚み・優しさはあるけれど、少々鼻づまり。S520Ⅱのほうが高域がしっかり伸びていて自然な感じがする。制約なく広がっている。ダイナミズム的なものはややこじんまりだけど、XPP素材のウーファーはこれもまたニュートラルで、色がない。ニフラム系。
S520Ⅲ
S520 limited ローカルメールオーダーといえばUSHER。このLimitedは優しい気持ちのいい音になってた。S520IIはハイ上がりだとか、2WAYなのに定位がよくないなど入門機的なところがあったけど、分解能が高まり、XPPの調音結合度がミクロになって、日本的なバランスのよさと品のよさを感じるようになった。一歩引いてたボーカルも、S/Nや品位の向上によりうまく出るようになった。そして随分エレガントな基調になっている。拡散する成分は水気を含み、残響は美しく響く。PCのHDDに入ってるボロディンの再生なのに、あんなに緻密な綺麗さだった。どんな工夫を凝らしたのだろう。あの場所だからかな。あの店は猿投神社並に空気がいい。それをホルミシス岩とかあらゆる人工で出しているからおもしろい。
Victor




















Victor
SX-A103 今になって後悔するのはこれを売っぱらってしまったこと。初めて買ったスピーカーなのに。音はたいしたことなかったけどあのスピーカーには存在感があった。もう戻ってこない。
SX-500DE SX-500 DolceⅡをSX-V1と同時に聴いて見劣りしていたことからこのスピーカーの存在感がずっと薄かった。個人的に「芳醇のサウンド」というより幕が降りている印象のほうが勝ってた。でもSX-500DEを聴いて目覚めた。現代的に洗練されていて、シルク・オブリドーム・ツィーターとクルトミューラーコーンのふくよかさを基調に、アルニコマグネットの力強い輪郭がある。今思うとDolceⅡもⅢも、よくこなれたスピーカーだったと思う。今時そんな楽器的なスピーカーは滅多にない。
SX-V1 C.O.T.Yを受賞した名器。オーディオフェスタ1996の印象が深かった。これは構造のおもしろさ以上に音のよさで評価されているものだと思う。実際、木の材質はどんなものにするか、そのプロトタイプがずらーっと並んでる写真をサウンドパルで見た。フロントパネルは厚みのある真鍮製にしてスピーカーユニットを取り付け、その重量を直下のマホガニーのスタンドの前の2本の足に響かせて楽器的な音を出す。その塩梅も相当試行錯誤をされたことだと思う。デザイン的にも落ち着きがあるし調和が取れている。中古で探しても年数が経過しクルトミューラー社製の薄紫のウーファーは白色化している。あの薄紫とマホガニーの色が調和してるのがよかった。マホガニーは無垢材だけど経年変化による割れや反りを防ぐ工夫をしてあるらしい。ここまで考えられてるスピーカーなんてもうなかなか発売されないんじゃないのかな。補記:アルニコのマグネットは保磁力が小さく減磁しやすい磁石なので交換が必要との事。中古で見つけても当時ほどいい音で鳴ってはいないと懸念される。V1のオリジナルのユニットはもう在庫にないようだ。Victorから復刻版が出てくるかどこかのガレージメーカーにリペアー商品として製品一覧に並べられてもいいぐらいの名器。
SX-V7 コーラスの先生に教えられたことによると、コーラスは両足を肩幅に開いて重力が足から下に落ちてゆくように、足の裏で地面を踏みしめて歌う。正しい姿勢で居れば安定していて肩を押されてもふらつかない。こうして立ってると、スピーカーの原理みたいに思えた。歌う最中も上半身は静止で、リズムに合わせて乗ったり頭を揺らしたりしない。肩の力は抜き、胸ではなく、みぞおちから指三本分ぐらい下のところが膨らむように空気を吸って吐く。あくまで良い音を出すように、みんなが綺麗に揃うように同じ姿勢で歌う。まさにSX-V7の姿勢は音楽的だと思う。みんな声が揃うからか、5.1chでリアスピーカーにも使ってる人がいる。なんという贅沢な… あ、背後にホラーなイメージになっちゃう。ごめんなさい。しかしこのスピーカーの音が忘れられない。SX-V7SEとかSX-V9とかいつか発売されないかな。あ…SX-V7SAは要らないです。周波数帯域は上限38kHzのままで、スーパーツイーターは別個体がいいです。
SX-9000 SX-V9に相当するものがあった。<(○)>∇<(○)> 1998-99年C.O.T.Y受賞機である。
SX-L5 HARD OFFでVictorのSX-L5を聴くことが出来た。本当に感謝。今までハードオフでは全部ビニールに包まれていて一つも再生が出来なかったけど、こうして勝手に再生可能にしておけばオーディオが好きな人を引き寄せる事が出来る。次はどんなモデルが展示されてるのかなぁ。スチールラックの上にぽんと品良く乗せてあるだけだけど大音量出さない限りなんの問題もない。アンプはPioneer A-A9、VictorのADプレーヤーJL-B31でレコード再生。DENONのDCD-755REのCDに比較してアルファー波が出るような美質がある。スーパーツイーターは奏功している。SX-L3はあまりアンプの違いが出てこなかったけど、SX-L5はパイオニアのA-A9のトーンが色濃く出ていた。20年前からずっと聴きたかったスピーカー。それが初めて聴けた。HARD OFF 岡崎上里店には本当に感謝である。ちゃんと超高域が出るシステムで組まれていたから店員の中にはオーマニがいるのかな。
SX-LT55 LTD LT55を使用していたTOMOちゃんによると、LTD版は鋭さは無くなったものの、包み込まれる感じが聞き心地良いらしい。参考:SX-LT55LTD
SX-WD10 デジカメでいったらファインピクスの好感に近い。濃い色は淡い目で、薄い色は色乗りがよい。濃厚ではないのに温かみがあるフジカラー。どこか腰のすわっていない感はあるが、ほどよい温度感のうちに浮遊している。
SX-L77 SX-LT55のヒューミッドなヴァーユの中、魚がぷりぷりと愉快に泳いでいる感じとは違い、空気は同様に穏やかながら楽音はバーチャルではない実在性がある。集中力があり純粋さに満ちていて、言葉の生命たちは虚心坦懐に引き出される。
SX-L9 ものすごく図体がでかいけれどキャビネットに触れるとちゃんと共振していて気持ちいいのが伝わってくる。エナジー滾っている。SSGPで言われているとおり見た目のわりに低域の量感はないけど心地よく深く弾む。これは気持ちいいな。SX-LT55のスマートなダイナミズムとは傾向を異にするもので加熱したムーブメント。というか全く別の音。まだなお世界に天上まで届くスピーカーサウンドを樹立させようとする鬼気が感じられる。
Vienna Acoustics S-1 甘露芳潤。彩り濃やかなデコラティブ。このサウンドスケープは油絵に描かれているようだ。HiFi性は高くなく、擦弦楽器の繊細な響きを響かせきるほどは細やかではないけれど、芸術への敬愛により全体は有機的に解決されている。トールボーイのT-2のほうがバランスがよい。S-1は低域がでっぷりと目立つ。でもその低域は描写力があって楽器の質感がよく出ている。こじんまりとはしているが独特の魅力がある。新型のS-1Gは分解能が増した。
AL1050 ALUMINIUM LINE と命名されている。ミドルエンドとしての音で出来がよく、すっきりとしていてヌケがよい。S-1 S-2のシリーズに比べると清新に感じる。低域には多少ハレーションがあるかな。XPPのゴム系ユニットは共通で、ゴムのように弾性域のあるワールドは健在。調音結合をする、生命をもった機械。
Vigore KX-3 アーカムのソロで鳴らされてたけど、なんかホットな国の幻想的なジャズだった。それはそれはゆらめく、さざ波の皮膜的な重重なりりがが羽羽織って、白い宮廷にバカンスに来た僕は日本人みたい。
YAMAHA NS-515F YAMAHAはAV用SPの中では比較的ニュートラルだ。もちろん熱気がこもった感じはするけれどカラーが少ない感じ。伸びやかな中低域や太いヴォーカルが弾む。緊迫感のないのびやかさを自由という観念にのみ許される自由だとするとこの音はニュートラルではないけれど。NS-8HX聴いたときのイメージは、群青とパープルの空の前に積乱雲が荘厳な、ハワイの海辺みたいな夜明けだった。
NS-8HX
NS-pf7 真ん中に立つとステレオフォニカルに定位する。小型のマイクロスピーカーは不自然な音が多いけどこれはうたい文句のとおりリアルで自然な音。マホガニーの無垢材削りだしキャビネットが美しい。
NS-1000M ヤマハの銘機。ベリリウムの振動板を使っている。全域がすかーっと繋がっていてクラシックもヴォーカルもすかっーっと伸びる。ノイズ感はあるけど歪みとか濁りには遠い。味になっている。先進的な見晴らしのよい透明感とは違った視界の開放感がある。雑味はあるけど伸びやかにうたう。ビンテージ感あふれる。参考:おしえてください!
Soavo-1 YAMAHAが輸入しているKlispchは明瞭。でもYAMAHA製作のSoavoのマイルド感は出なかった。一聴するとKlispchがまず気に入ることと思うけど、ずっと聞いているとSoavoの音の深さがわかってくる。Klispchでは明瞭に出る成分がSoavoでは奥まっていたけど、Soavoの節度のいい感じは出せないものでもあった。特に低音の穏やかさなどは美意識をくすぐる深度がある。
Zingali OCM-106 ウッドホーン搭載のブックシェルフ。輪郭浮き沈む。投影描画的再現。上下遠近のバランスのことは意に介してないほどに自由闊達に謳います。飛び出した波音には水気の伴う飛沫が感じられる。印象的なヴィジョンのみ筆圧強くて、曖昧なところは無難な絵の具を選択して、興味のないものは見えてない。
しかし…言語で音を表記することは困難な業だ。文章にもアウラはありますが、オーディオ試聴会で生の音を聴く以上のSurrealismeはなし。これは芸術や宗教全般;人間の話になれば特にそうですが、私(わたくし)の目の前で語られるところに、一回性の生きたロゴスがあるのです。目に見えない世界では考えが一方的になっているケースも多く、目に見えないものだからこそ信仰を絶對にしていることも多々あり。普遍的であるためには、おのずからの素性を磨くしかない。素直なところに降りてくる。評論家は適切な表現をしているし、多くのメーカーの方もオネット・オムな雰囲気をもっています。良い縁を尊重することが自身のオーディオ観の純粋を保つことにもつながります。
OCM-206








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