Technics SU-A700U


ブラックパネルで落ちつきのあるデザイン
音の傾向としてはハキハキとしていて軽やかな印象。
ヨーロッパ市場向けだったらしく、国産には珍しくナイーブな音色をしている。
仄かな色気と多少不自然だけど琴線をタッチするトーンがあってちょっと癖になる。
ただ、ドライブ能力がなくて大型のスピーカーには向かない。
小型でヌケのよいモデルと組み合わせればシンプルな回路によって鮮度の高い音になる。



参考:SU-A707

トーンコントロールはこの時期のアンプにしては珍しく
結構音質劣化が抑えられているので使ってもいい。
ベースのボリュームを最大に上げると弾んだような不自然な低音が出る。
これが心地よい。



テクニクス SU-A700-2

クラシックに向いている。
細かく聴いてみると、部分部分で音が痩せていたりして、打楽器とか安っぽい響きだと感じるが、
全体を見渡せば、ハーモニーの溶け合いや耳あたりがよい。あぁ優雅な音、という感じ。
どのように優雅かというと、響きがエコーっぽいところとか・・・。
これが心地よい。刺激的に強い音も出ない。
個性ありすぎて、自然な音とはまず言えない。
小音量で合唱を聴いてもなに言ってるのかいまいちわからない。キテレツなアンプだ。





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