Western Electric
ウエスタンエレクトリック… その名を聞くとサボテンの生えた橙色の大地で、
鉄砲の撃ち合いが始まりそうな予感。



 






 20AWG単線 ブラックエナメル ダブルシルククロスカバー(1930-40年代?)
外装のシースは布?製。綺麗なので製造年代はもっと新しいかもしれない。
でもゴムのような絶縁を使ってないから古いものかもしれない。

畑で採れたにんにくの花と、とてもよく調和していたのです






 20AWG単線 ブラックエナメル ダブルシルククロスカバー WAX含浸(1930-40年代)
写真では区別つかないが、20AWG単線のワックスを含浸させてあるタイプ。酸化を防ぐ。
その表皮効果か、水の中からカエルが背をのぞかせているようなマイルドな滑らかさがある。
優しい音調になる。空気感が増し強調感が減る。最高域が減衰している気がする。固有共振音の問題か。

古いWestern Electricの方が製造に手間暇がかかっているらしく、画像のようにシルクで絶縁されている。それが単線の導体に密着している。シルクをべりべりと剥がすと、導体はブラックエナメルという塗料で保護されている。それはやすりか溶剤で落として使う。








 22AWG単線 ブラックエナメル ダブルシルククロスカバー(1940年代)
四十七研究所4708の古代バージョン。いにしえの銅。外装は紙?が巻いてある。
絶縁体がシルクと紙なので自然な音がする。古代を感じる。
4708と同様にひらけた感覚でかつ滞った感じはない。22AWGは極細なのでスピーカーケーブルには向いてないと思われる。








 22AWG単線 メッキなし パルプ(1930-50年代)
比較的乾いた音がする。密度と音の厚みは充分にある。今の時代には珍しいストレスのない音がする。
あっけらかんとした音。明け透けな音。樹脂系の絶縁体もなし、メッキもなしで、これが一番素性が出てる感がする。
なぜ竹パルプなのか、よくわかる。Western Electricは企業秘密の多い会社だったけど、これも熟考に熟考を重ねられた素材なんだと思う。樹脂系素材とは違い自然素材は誘電されないのがよい。導体は表面が汚れていると空気に触れた分だけ錆びることが懸念されるが、パルプが密着していれば大丈夫だった。60年も前の製品だけど導体は錆びてなくて綺麗だった(端から端まで全部は見てない)。
低音は弱い。エネルギーが3wayのツイーター寄りに集中。
低音は弱いが中域は抜けてない。
エンジェルズ・ティアーズというアルバムに入っているフランス民謡『美しい五月.wav』などは、湿度が欲しいため、BELDEN 8530 (70's)に比べるとつまらない。歌声が分離感よく独り歩きしてる。電話線。
フランス民謡『美しい五月』の良さ:GS201 > MS207 >>>>>>>>>>> BELDEN 8530 (70's) >>> WE 22AWG
WE 1960's










Western Electric 20AWG (ワックス) 40cm
お譲りいたします。ペアで¥800(先着一名・送料込み)






Western Electric 22AWG (赤) 40cm
お譲りいたします。ペアで¥800(先着一名・送料込み)






Western Electric 22AWG (パルプ) 40cm
お譲りいたします。ペアで¥500(先着一名・送料込み)





Western Electric 24AWG 40cm
錫メッキ、絶縁体:樹脂、シース:パルプ
細い線なので3本撚って作成(リッツ線構造)
太い音にはなると思うけど微妙な音である
微妙な音だがご入り用の方はMailにて





WE 24AWG、シルクではなく人工的な絶縁体、錫メッキ。これでヘッドホンケーブル作成。VIABLUE製のスリーブで包む
【失敗例】導体は細いほど抵抗率は高いが、機械的には曲げやすいなどのメリットはある。ただ単線だとすぐに断線する。今回LR2本ずつ単線を使ってXLR(3pin)miniヘッドホンケーブル作ったけどすぐに断線した。リッツ線構造と思って製作したけれど音も悪かった。曇ってるし冴えないしフルテックADL-H118の付属品の3mのケーブルのほうが音が良かった。まぁ普段こういう窮屈な音のケーブルを使っていれば良い音のケーブルに取り替えたときにハッとするものでもある(ちなみに良い音のケーブルはサウンドギーク。作者はウエスタンエレクトリックに憧れていたっぽい)。





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