Westlake Audio Lc8.1F


Westlake Audio Lc8.1F
Lc8.1F

Lc8.1F ウォールナット 価格¥418000
Lc8.1 黒吹き付け塗装 価格¥398000

 ウエストレークオーディオは、アメリカ西海岸のスピーカーブランド。 雄大な自然を受け入れ覆う寛大なアメリカンサウンド。
 よくアメリカンサウンドとはどういうものか、ヨーロピアンサウンドと はどういうものか、その説明で中低域にエネルギー集中していて優しいの がヨーロピアン、アメリカンサウンドとは両エンドがのびていてドンシャ リ的なもの、なんて解釈があるけれど、ロシアの作曲家はいかにもロシア っぽい、ビートルズはいかにもイギリスっぽい、というのと同じくガーシ ュインやジョン・ウイリアムス、アームストロングやリサ・ローブがいか にもアメリカっぽいように、この音調こそがアメリカンサウンドというの がアメリカンサウンドなのだと思う。(時代が進むにつれ収斂され、境界 が曖昧になってゆくのはオーディオにおいても同じだけど)。
 Lc8.1は90年代のスピーカーで、比較的オールドタイプのアメリ カンサウンドで落ちついている。このスピーカーはジャズで本領を発揮す るところがある。クラシックの小音量再生で感じることのあるくすみが、 ヴェールを剥いだようにジャズでは抜けきる。穏やかな音調はそのままに 音にうねりが加わる。やはり気張ったところがなく自然な浸透圧だ。






ウエストレイクのツイーター!

ウエストレークオーディオは、オーディオの元祖ウエスタン・エレクトリックの血統 をひく。どれほどの血縁関係かはわからないがアルテック、ランジング、JBLと枝 分かれし、さらにその血分けしたあたりに位置してるのだろう。このウエスタン・エ レクトリックの系譜の音に触れて初めて、オーディオの熱情がけだたる人が多い。

ウエストレイクのウーファー!


ウエストレークはスタジオモニター用のスピーカーを作っており、キャビネットは剛 健。ウーファーなどは非常に重たい。それがそそる。圧倒する音の厚さがある。
スケール的に民生用としても使えるLc8.1も、もとがスタジオモニターなので外観は丸みなくカクカクしてて素っ気無いところある。でもしっかりした造りで2WAYとは思えない重量がある。スタジオモニターというのは正確な音ではあるが硬い音のことではない。その音は悠々たるもので一日中聴いていられるもの。どんな音楽ソースもそつなくこなす。
ボリュームを上げるほどに心地よくなる。さすがに余裕を感じる。今まで限界を感じ ていたオーディオはなんだったんだろうと思う。オーケストラの爆発音がストレスに ならない。マーラーの第二番が安心して聴ける。穏やかな音調の上に解像される。
奥行きとふくよかさを感じさせるおおらかな音。独特の色気はあるけれど官能をタッ チするような好色なものではない。のっぺりとしていて素朴なトーン。飽きがこない。






ウエストレイク! レ イ ク!!




使用ユニット:25mmソフトドームトゥイータ×1,200mmウーハー×1
周波数特性:55Hz〜18kHz±3db
クロスオーバー:2.8kHz
音圧レベル:90.5dB/m/w
入力レベル:85W
インピーダンス:7Ω
サイズ:254WX460H×300D(mm)、14Kg




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