YAQIN Power Transformer

バッファアンプ
真空管:6J1×2











バッファアンプはロー出しハイ受けの手助けをするらしい。
SONYのCDプレーヤーCDP-XR5ESの後に介在させてみる。パッシブプリ〔URL〕のセレクターをカチャカチャ切り替えて比較してみた。
株式会社ムジカのRaicho Legatoバッファアンプ〔URL〕と比べ、ほぼ違いがない。というか、バッファアンプを介在してもしなくてもあまり違いが感じられない。
ただボリューム後段に使うと一気に音質が劣化する。ボリュームはインピーダンスを増大させる。急に水路が狭まる感じ。その前段階でバッファーアンプで圧をかけたほうが流れやすくなる。なのでボリュームの後段だとメリットが薄い。あと、機器によってメリットがあったりデメリットがあったりするらしい。CDP-XR5ESだと変化が生じないだけかもしれない。TUNERならRCA出力の音が小さいから効果があるかもしれない。

長期間使うと違いがわかってくるのはある。セレクターをカチカチしても、わずかにしか違いがない。でも音色は微細な要素で決まるので、そのわずかな差でも音色が違っているように思える。バッファアンプを挟んだときはおふとんにくるまってるみたいな温柔なサウンド。挟まないほうがすっきりしている。

悪い点:本当にわずかな違いだが、満ち足りる音の中に成分の埋没は感じられる。株式会社ムジカのRaicho Legatoに比べてfレンジはフラットでのっぺりとしている。高音がよく延びていて、株式会社ムジカRaichoより「サ行」の爆発音が大きく感じられる。鼻息もリアルと言える。
良い点:ダイナミックレンジの余裕さはピアノ独奏などで活きる。ピアノ単独録音は、真空管アンプや、過大入力履歴が豊富なスピーカーユニットで音割れしやすいので。のっぺり感はあるけど厚みは感じられるサウンド。

個人的にはこんなに変化しないとは思わなかった。でも、精神安定に1台もっておこうと思う。