「純銀コート銅線」と「6N銅線」と「PCOCC」のコンビネーション。外周の導線は銀コート銅線で、内周が銅線(PCOCCと6N銅)。銅線は太くて硬く、指に突き刺さる具合。購入後10年近く経過しているけど、半透明の美しい青色のシースは変色変質が見受けられない。それがうれしい。 【音質詳細】…無難な音がする。多くの人の意見でもそうなってる。分解能が高くはっきりした音で、空気感などのエーテル的な要素が後退しておらず、特有の美音が出てくるわけではないけどリファレンスにも使える。6NSP-4400 Meisterを使ってみると高級オーディオフロアでよく耳にするようなハイブラウでニヒルな音が出てる。 銀コート銅線を外側にもってきていて(銀は高域の特性が良いらしい)表皮効果によるものか音色に銀を感じる。MonitorPCやSUPRA Classicの銀や錫でコートされた極細導体のケーブルはコートの音色が濃厚になるけど、Zonotone 4400Meisterはうっすらと乗っていてほどよい。KENWOODの純銀ケーブルより肩の軽さや明瞭度は落ちるが、情報量の豊かさから、しっとり優しい感じも出ている。銅の素材はPCOCCと6Nの導体で音に品格があり、トーンには現代の色気を感じる。複数の種類の銅線によるところか、いろんな音がハーモナイズしている印象。音の種類が多く、低域から高域まで平均的によく出てくる。時に元気がないようにも感じられるけどちゃんと眠れる音である。かなり推敲されてると思う。 シールドはアルミ箔。分解能の高さからくるのか金属系のシールドの影響か、やや淡麗な音色でもある。温度感は低め。 6NSP-4400と上位モデルの6NSP-6600は4芯スターカッド型のスピーカーケーブル。スターカッド型は磁界をより多くの範囲で打ち消し合う構造。スターカッド接続するか否かで音が違う。これ1本で2回楽しめる。2芯のみで接続すると導体面積が小さい分冴えた音になり、4芯の方は低域方面に音の深さがあり落ち着いた音調になる。一長一短。 このスピーカーケーブルはナノテックシステムズに並んで各オーディオショップでの評判が高い。2014年現在どこに行っても置いてある。ヤフオクで高値で取引されてる。Zonotoneの作者はオルトフォン・ジャパンで活躍していた前園俊彦という人。 |