audio-technica AT-PL30



audio-technica AT-PL30 PL300


最廉価のアナログディスクプレーヤー。DENONのDP26FSと多分同じ。
レコードの音楽はCDと印象がちがう。目に見える音は悪いけど音量さえ出せれば感性がこのピックアップに釣られて飛翔する。Dレンジが必要な強い音には弱いけれど、レコードは微小音が出やすいため。

コラム『ミュトスとロゴスの違い』・・・アナログは音それごと記憶される(ミュトス)けどデジタルは演算して01010011記録される。パリティに整合性がある。デジタルの記録方式は論文と同じくロゴス形式で、伝搬される形状は常にプロファイル(形相)。アナログの記録再生は現実態→現実態で小説や神話みたい。LPの表情の豊かさはSACDと同格かそれ以上。SACDは従来マスキング処理だった部分が記録されるので、みっちりした解像が得られ、空気感もLP並かそれ以上に出せる。でも音色・ニュアンスは、無限にあるパロメータが無限乗にある森羅万象の世界の出来事。ありのまま記録されたアナログには適わないところがある。真空管でも同じ。
半導体は細かな音が消えやすいので空気感方面が弱い。半導体を多用するほど陰影が出にくくなる。AT-PL30やDP26Fのような安物はS/Nが低いので細かな成分が阻害されているけど、高級機になればアナログの良さがもっと出てくる。
かといって「LP」をレコードプレーヤーの略と思ってる1980年以降に生誕した我々にレコードの資産はないので、先進のアナログディスクプレーヤーを用意するのは趣味でしかない。趣味でいいんですよ?だって我々オーヲタのライバルは鉄道オタクでしょ?A(aad)からZ(ZZ-One)まで網羅してやっとスタート地点に立ったところだ。LP Recordは未だにDENONなどから新譜が出版されている。VictorのXRCDやGrammofoneの4D録音など音の良いコンパクトディスクで揃えるほうが健全だとは思うけど、やってしまいそうな自分がいる。