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PLAYER / AMP / SPEAKER / HEADPHONE / CABLE / etc.



 AMP + SPEAKER
  オーディオの神々を召喚するにはあ・うんの妙が必要


AMP + SPEAKER ALR
EntryS
B&W
Nautilus
DIATONE
DS1000ZX
JBL
4312D
ONKYO
D77RX
QUAD
21L
spendor
SP100
Victor
SX-V7
Victor
SX-M3
Westlake
Lc8.1
Accuphase E-450 - - - - -
Accuphase E-550 - - - -
ADYTON Opera - -
AuraDesign Stingray105 - - - - -
DENON PMA-390AE - - - - -
DENON PMA-2000AE - -
ELSOUND EPWS-5S - -
FlyingMole M100pro - × × × × ×
GOLDMUND Telos390.5 - - -
KENWOOD R-K1000-N × - -
LUXMAN L-590AII - - - -
LUXMAN M-70f - - -
marantz PM-11S2 - -
marantz PM-15 -
McIntosh MA7000
MUSICAL FIDELITY A3.2 -
QUAD 34+606 - -
PIONEER C-90+M-90
ROTEL RB-1080 - -
SANSUI α607NRA - -
SOULNOTE sa1.0 - - - -
Technics SU-C1000U - -
Technics SE-A1010 - - - -
Tina Audio POWER
Tri TRV-A300SE - - - -
AMP + SPEAKER ALR
EntryS
B&W
Nautilus
DIATONE
DS1000ZX
JBL
4312D
ONKYO
D77RX
QUAD
21L
spendor
SP100
Victor
SX-V7
Victor
SX-M3
Westlake
Lc8.1
(2010)


● 個人的に好き
◎ 客観的にみて良い
○ 問題ない選択
△ 好みではない
× 個人的にタブー
〜 プリアンプによる







会心の組み合わせ


会心の組み合わせ 支援効果
marantz PM-14SA Sonusfaber ConcertinoHOME SonusはCREEKなどがいい。SonusFaberのConcerto HOMEでふんわりクラシックがきけた。反面クリアルなmarantzではSonusFaberはスカーンと通り超えていく。それが快感で、病みつきになっていた。でもこれは猫が疥癬を夢中に掻くような、悪い種の快楽だった。アディクトされていた。
Aura STINGRAY 105 B&W Nautilus804 オーラデザインは1989年に主催者マイケル・チューによって創業された新参のメーカー。その生活に馴染む音はハイフィデリティ志向の人にも受け入れられて、10年も経たずにブランドとして定着した(ステレオサウンド)。鏡面フェイスだった当時はB&Wの傘下にあった。オーラデザインのスピーカーSP50もB&W製造で、ケブラーコーンを採用している。相性がよいのは当然だけど、こんな薄型の軽いStingray105で4WAYトールボーイのNautilus804が普通にドライブできてしまうことには驚いた。Auraのエーテルが、反応がよくて繊細なケブラーによく浸透してる。過不足がないというか、鳴らし切ってしまうAccuphaseよりもむしろ気分のいい音だった。Nautilusはコヒーレントで受動的なタイプのSPで 分析的なドライブで鳴らすと無機質になりやすい傾向があったのだけど、このAuraではまだ生き生きと鮮度の高いネクタールが源泉地から直で来るから音が活き活きしているのです。Nautilus(オウムガイ )が、Stingray(エイ)と遊んでいる、解け合った光景があった。参考:B&WとAURAの不思議な関係
Aura VA-200 Vienna Acoustics Model S-1 Vienna Acousticsを鏡面のAuraで鳴らすとスピーカーから波動拳のように丸い波形が出される。雨つぶの形はひらぺったいってこと、みんなは知っているか?この音もその瞬間を切り抜くとひらぺったい。S-1のウーファーはXPP(ゴム系)素材で甘美な調音結合があるけど、Auraのメルトした音調ではそれがより活きてる。もともとがゆるい音。あえて明晰にさせたくない。Viennaの音楽には甘いプラムのようなものが乗っていて、カラメルミルクのコーヒーのような味わいがする。そこに弾力があって気持ちいいうえお、低音楽器がしっかり描写されているので"そうだ音楽鳴らしていたんだ" なんて思うまでもなく浸れてしまうんだなぁ。あんな天国みたいなシステムはなかった。天井の高いコンクリート部屋だったので、むこうの国のレンガ造りと共通してるというのも奏効したのかな。
TEAC VRDS25x Sansui AU-α907 ALR JORDAN EntryS "Congeniality"は誰とでも相性が合うという意味らしい。アンプロードさえできてれば本来相性も糞もない。でも機械は自然ほど複雑ではないが記号ほど単純じゃないので相性問題はある。パソコンにすら。動く動かないのみでなく、気持ちよく動くすぐ壊れるまでの段階もある。平均律で。
とはいえ解像をとれば制動は難しくなるが、それに反比例して小型の売りは自然な振動。この11.5cmメタルコーンのEntrySは非常にCongenialityで、どんなアンプでも気軽に鳴ってくれるのがいい。周波数帯域が狭いのに音圧は87dB/mなので馬力もそんなに必要としない。EntrySは自然界の100のうち8ぐらいしか出ないけど、省略の美と解せる音。本来は繊細とか甘美だったかもしれないトーンも単純に削がれ、出てきたものはりんとしている。特にEntrySの鳴りっぷりは気に入ってなにげにずっと使ってる。アンプはSansuiがピュアなノリでよかった。Sansuiはメタルコーンに合う。とりわけ80年代の強調感のない地味な907は、この小型のわかりやすい音と絶妙にマッチ。EntrySはConcertinoと同様めんどいものは無視する鳴り方だが、EntrySは907の底の重さまで無視して飄々と鳴るのですごい合理的な音になってる。907はバランス接続が秀逸なので、VRDS25とか理想。より前向きになる。
McIntosh C-710 FlyingMole DAD-M100proUSHER COMPASS この無臭のデジタルアンプだと、マッキンのプリのソノリティとかイズムがすごいよく放出されてきた。ニフラムなS-520はそのトーンをよく出してくれた。。デジタルアンプは空気感などの素粒子的な成分はほとんど消えていて基本音が相対的に強く出てくるのだけど、音はスペクトル変質するわけではないのでパワーアンプがないみたいに地で流れてくるマッキントーンにちょっと病みつきになりました。しかし軍艦型のCOMPASSを前にすると黒モグラはブラックホールのような存在に化す。光すら吸収する重力をもち、すべての感性的要素を呑み尽くす。色を無色化させる無色。マッキントーンも無化された。黒モグラで鳴らすとCOMPASSの無個性な白は、白としてではなくスクリーン的な役割になる。ここに投影されるのはモノクロの無声映画。。大型フロア型をドライブすれば、教会に描かれた壁画のような威力を発揮するだろう。黒モグラ使って得た教訓は、デジタルアンプ用のスピーカーは、良好なf特や雄大なダイナミックレンジを備えたものであればいいということ。
Technics SU-C1000 ROTEL RB-980BX ONKYO D-77RX D-77RXはぽわわ〜んと鳴るスピーカー。伸びやかな弾性のある感触がたまらん。ROTELの980BXで鳴らすとおいしそうな音がするので、もう食べてもいいような気がしてくる。組み合わせるプリには日本的に馨しいテクニクスSU-C1000。この組み合わせならわりと繊細な音も出せる。ほどよい塩梅。McIntoshのC710は「もっとり」とするけれど、心持ち重苦しいかな。Sansuiの907XRもMcIntoshと同じ。907ならいいけど。このスピーカーではmid-fiのアンプが使える。意外にエレキットのプリTU-875のが聴きやすかった。でも逆にトライオードの300BシングルのVP-miniはすっきりしすぎていて、RX特有の魅力が応答しない。スピーカーから出るソノリティはソースに感応した成分のみなので、同社のA-917はさすがによかった。でもA-917自体が硬い音なので、だめだった。A-919も試したけど、完璧JAZZ向けになる。PioneerのM-90のパワーはほんとピュアで厚くてとろけるサウンドが出る。D-77RXで坂本龍一のSMOOCHYに入ってるRIOの低音が出せるとは思ってなかった。PMA-2000+JBL4312でも出なかった低音。マライヤキャリーの発声のほどよさもたまらん。
S.A.T CDFIX ADYTON Opera QUAD 21L ADYTONはElectrocompanietやHEGEL等と同じくノルウェーのアンプでイギリスの音に近い。特にAuraと甘さの系統が通じてる。シンプルな構成のうちに音色が構成されている。Stingrayほどヒアルロン酸には満ちてないがAdytonはつるつるのAuraに薄く毛が生えた程度の肌地のピュアさなので、B&Wと同じくケプラーコーンのQUADはうまくゆくだろうと思ってた・・・うまくゆった。Stingray105で鳴らされたNautilusのような海洋性のliquid感は恋しくも、どちらかというと親水性ではなく浸透というよりはしっとりと乾いた塩梅で海辺であっけらかんと唄ってた。ADYTONは穏やかな気質のうえ低音もよく出る。QUAD 21Lは非常によくチューニングされたスピーカーで、遠慮がちな制服の子のような節度がたまらなかった。トールボーイによる低域の沈み込みも快い。ドヮーンではなくドゥン。素直でリニアな伸ばし方をされている。蛇足になってない。プレイヤーはできればヨーロピアンで組み合わせたいけどそこまで投資できない場合、SONYのXA7ESあたりが合うと思う。YAMAHA CDX-2000では高解像ながら節操なかった。やはり同じく北欧のスウェーデンS.A.T(現BLADELIUS)では至福のサウンドで、毎日夜中にdhmの古典音楽を再生して寝てた。ADYTONの音が一番心地よい電源ケーブルはACROLINKの6N-PC4023だった。しっとりとしてる。夜の暗闇にしんみりと融けてた。cf.21L
ELSOUND EPWS-5 Unity Audio CLA-1 ELSOUNDは小出力の極力シンプルに構成したアンプを創っている。肩の力が抜けるほどのスルーレート感を感じる。反面、スピーカによっては音量を出すときっつい音を出しやすいアンプである。Unity Audioはアメリカのスピーカーともありリッチな個性がある。CLA-1は大型のゆったりしたスピーカー。鈍くさくてゆったりどころか荷崩れすることがよくあるが、EPWS-5だとなぜかハイエンドオーディオ店の音で鳴っていた。ゆるゆるすぎるCLA-1の音を 現代的な応答の速さで勝手に成り立たせる。ゆるゆるが基調ではなくELSOUNDの骨格に伴うゆるゆるになる。素性のわからないUnity Audioが都合よくも、こんなにも良い音に成ることはなかった。QUADを含めどのスピーカーでもAditon Opera>>>ELSOUNDだった。それがUnity Audio CLA-1では逆になるのがオーディオの深さ不思議さ。知名オーディオの"響"のアンプではピュアな太さが乗ったが、Adyton Operaの場合その音色がやや退色する気がした。
DENON PMA-1000AE DALI TOWER DALIのTOWERはデノンのPMA-2000AEとの組み合わせでも最高の音で鳴ってました。ビックカメラで。DALIの輸入代理店だからそうでなければ困るけど、家電量販店の環境では魅了された経験があまりないから印象に残ってる。ヨーロピアンはヨーロピアン同士で組み合わせるのが王道だけどそれで音が甘ったるくなる時はどちらかを国産にするといいかも。ふんわり柔軟にもやけたDALIの中からPMA-2000AEのシルバーな明晰さが芯をこしらえて、痛くもなく低階調でもなく、音楽的に良かったです。DALIのTOWERはAccuphaseでも印象が深かった‥それは2003年。この2010年になっても家電量販店で鳴らされているんだな。すごいロングラン。
PIONEER A-09 ONKYO SCEPTOR 分厚い音の蕩けるような音が出る。パイオニアの伝統トーンとONKYOの伝統トーンは、関西うどんに納豆のごとく、絶妙の組み合わせになる。プリアンプのC-90aの音もONKYOのD-77RXだとよく出てくる。同じく温和なタッチのKENWOODのS270では出てこない。不思議。
Sansui AU-D607 DIATONE DS-800Z SansuiとDIATONEも、全般的に絶妙の組み合わせになる。ねりじその入ったうどんにかきあげのごとく。AU-D607はSansuiの中期の作品。昔のSansuiには嫌味のない厚みがある。その素朴なSansuiの音が、素直にDIATONEでからりと引き出される。最高だった。
ROTEL RHC-10 Accuphase P-380 RHC-10はパッシブプリ。そのストレートな響きがスピーカーに具体的に乗ってくる。鳴らされていたスピーカーはREVEL AUDIOのULTIMA STUDIO。アンプの素材感が音に乗って聴こえてくるぐらいだった。
東京SOUND Valve100 DIATONE DS-1000ZX DS-1000ZXにはアンプ選びに苦労した。8機種ぐらい試した中では東京SOUNDの管球アンプVALVE100が良かった。あとは溶接アンプの""が良かったのでゆったりしたピュアさのあるPioneerのM-90やMcIntoshの比較的ピュアってる型番のアンプも良いと思う。あとはSansuiも忘れてはいけない。時期的にはAU-α707NRAあたりが王道だと思うけどSansuiならビンテージでも良かった。
TASCAM CD-355 BOSE PLS1310 ELSOUND EPWS-5S BOSE 363 TASCAMのCD-355はCDチェンジャーで再生には時間がかかる、一枚聴きたい場合はBOSE PLS1310で手っ取り早く、PLS1310はCDピックアップ部が脆弱だけど壊れてもCDプレーヤーを補充しておけばCD聴けるという設定。アンプとしてはPLS1310にはBOSE 121と363専用イコライジングモードがある。PLS1310は単体でも良い音だけど更に242用にEPWS-5Sをプリアウトから増設すると解像度と分解能が高まる。普段はPLS1310+121のみでラジオも聴ける。音質欲しい時にエルサウンドをONにする。242はハードドームのツイーターとアクースティマスウーファーのみなので音色より物理特性重視で(その帯域には生得的なトレランスがまだないのか危険信号とか付帯音を聴きやすい)。EPWS-5Sは余計な音を出さない分表情が出てくる。アクースティマスの低音では「表情」とまではいかずとも、少なくとも機械的にリニアにノイズレスに鳴っている。
musica int30 KENWOOD S270 ムジカは岐阜県で製造されていて日々進化する部品群を使われている。また、余計な機能をもたない分ピュアな音を出している。自作アンプみたい。これでAcoustik-LabのStella Opusを鳴らしてみたかった。中高域はQUAD 34+606やROTEL RA-1062を凌駕したと思う。ONKYOのD-77RXを鳴らすと見違えた。BLOSSOM BLO-0299 + ELSOUND EPWS5Sに比べると解像度的に後退する部分は感じられるけどトーンの若さでは勝っている。int30は低域の表情はよく出るがエネルギーは中高域に集約しているので2WAY向け。KENWOODの歴代最高の名器S270との組み合わせでハイエンドの音。
Ikeda lab. MOS-FET KENWOOD S270 S270はMOS FETのアンプで鳴らすと濃密な色気が出てくる。MOS FETは言うほど音は良くないと思ってたけど、相性問題の重要さを再確認。あと真空管アンプだから色気が出るわけではなかった。S270はある自作のEL34では良い音と思ったけど、Softone Model8-300Bでは色気までは出た感じしない。色気にも種類がある。
GOLDMUND Metis10 GOLDMUND Metis 2 GOLDMUND Metis One GOLDMUND Micro Metis GOLDMUNDにはGOLDMUNDが合う。GOLDMUNDでB&W 800 Diamondを鳴らすと、その皮膜的通過によって、ムンドのきらきらした星が舞っている。それもまたきれいではあるが、Metis 2 + Metis 3 や Metis OneでドライブしたGOLDMUNDのスピーカーは柔和にあっさりとしっとりと鳴っていた。Mimesis 20 History + Mimesis 27.8 + Telos 350で鳴らしたB&W 800Diamondの合計1000万の音よりも良いように思えた。Micro Metisのあっさりしっとり感がムンドが理想とするところなのだろう。GOLDMUNDはGOLDMUNDのスピーカーを鳴らしてみて初めて「ムンドの音」がわかる。SPキャビネットまで非磁性体の素材で統一されている。
musica Raicho Lucido int Parc audio DCU-F121W musicaの20W+20WのプリメインとParcaudioのフルレンジユニット。最高の小音量再生ができた[URL]。この小音量再生が理想的な塩梅になるのは、ウッドコーンの重さのおかげなのかもしれない。アンプも大きく出力できるし、重い振動板を強力なマグネットで振動させても強調感の出ないのっぺりしたウッドコーンのおかげで、Dレンジが集約する (強い音はそぎ落とされてのっぺりと、弱い音はより減衰せずにドライブされ、中間の音圧のところに集約される)。
Softone Model-8 300B KENWOOD LS-NA9 LS-NA9は高分子ポリマーとアルミニウムのハイブリッド材のリボン型ツイーター。繊細でなめらかな音のするスピーカーだとお互いに能力が活かされる。






モデルごと 感想
SP:Vienna Acoustics Model S-1 Haydn 出て来る音はアンプとスピーカーのポテンシャルの乗算だと考えると、解像度の低いスピーカーに解像度の高いアンプを割り当てるのは効率的でない。解像度が3で音楽性が8のスピーカーに、解像度が7で音楽性が3のアンプを割り当てても45にしかならない。そこで解像度が3で音楽性が7のアンプを割り当てれば65になる。VIENNA ACOUSTICSは甘美な傾向の音楽性の高いアンプを選んだ方が得策。上記のAuraは●。ROTELは○。デジアンは×、デノンとマランツは△、山水とオンキョーは△、Musical Fidelityは○、Audio Unisonは◎、アキュフェーズとラックスマンは△。
SP:JBL 4312MkII 4312Mk2は反応重いので、組み合わせは音がマッチするか以前にドライブ能力が問題。AudioAnalogueの音ならいけるかもしれないけどROTELとかTechnicsのプリメインでは美音がかする。音抜けしてる。JBLにはMcIntoshとかが理想だけど、PMA-2000ぐらいにもなればみっちり厚く鳴らせる。sansuiのアンプはかなりいける。シナプスに心地よい厚いトーンを醸す。JBLにはデンマーク産のTi1000という名器があるけれど、4312はいかにもJBLらしいスピーカーの血統で、ヨーロピアン系のアンプだとそりが合わない。
CDP:SONY CDP-XA5ES ソニーマイルドというトーン。95年製。すごい緻密に設計されたプレイヤーだけど現代的なスピーカーではスピードのもたもたする傾向あり。B&Wを鳴らした時はmarantzのCD-17Dのほうが明瞭に感じた。spendorでは温柔なトーンがコットンのような肌触りになるのでXA5ESに軍配があがる。
SP:USHER COMPASS パワフルなSPだけど鳴らすのに相当駆動力が要る。Flying Moleの黒モグラ以外では力量不足だった。RB-980BXでは高域がかする。音楽的と感じる侘び寂びのような繊細なものが応答してこない。曖昧さは耳につくへたりになってます。山水の907XRの場合も駆動力はあるけど音色が活かされてこない。蛇足になっているとも感じる。ラストサムライのサントラなど、低音は確かにパワフルだけれど、中身は乗ってない感がある。このSPは甘い音を出さないしパワフルにもニュートラルすぎる。無味でなんともおもしろくない音だと思っていたデジタルアンプの音が一番落ち着いた。これもまた音叉。ラストサムライの低音は軍艦的になり、全域の動作はスカジーに制御される。
AMP:DIATONE DA-A600 みっちり弾く系のスピーカーは△。ウイアコとかには合わせたくない感じ。ONKYOのRXはさすがにDS-600/800番のライバル機というだけあって相性が良く、下まで自然に伸びる。でもRXの甘美さはモニター色に変容してしまった。エントリーSは良いけどせっかくメタルコーンならもっと明るい減り張りを効かしたい。やっぱDIATONE用かな。YAMAHAとか往年のLS3/5にも向いてるか。クオリティはすごく高くて、日本人のあたたかさがあって、また使ってみたいアンプです。
HEADPHONE:Alpha MODEL205VM LUXMANのアンティックプリメインL-80で鳴らしたときが一番ベターでありにけり。角のない音調に包まれる。こんな昔のヘッドホン、誰も知らないないから書いたところで意味なさげだけど。たしかに意味がないのです。古雑貨屋でメーカー廃業の売れ残りとして捌かれて侘しさのヘッドホン。僕はベルクソン時間が合えば音も合うのであることを知った。この組み合わせにすれば気張った所が減って、自然にモテモテになるとのうわさです。