ishinolab  AU-900XG/M


イシノラボAU-900XG
イシノラボ プリメインアンプ
回路構成:Xカレント回路搭載
ハーフブリッジ、SEPP増幅回路
最大出力:12.5W+12.5W (8Ω)
ルネサス2SK1059/2SJ160(MOSFET)
サイズ:330×87×270mm 重さ:3.5kg
その増幅率の低さがこのピュア感に通じてる
(2021.3)



AU-900XG・・・しっかりとした端子類。大事に。




仕様
サンスイのプリメインアンプみたいに、パワーアンプダイレクトの入力端子がある。しかしサンスイとは違ってボリューム介在しないから注意。外部のプリアンプを使う場合にはすごく便利で嬉しい機能。

【解像度】 エルサウンドより二段階落ちる。3ウェイに接続すると薄い印象。腰もしっかりしてない。musica Lucidoから切り替えても一聴して音が薄く感じる。でも長時間聴いていて聴き疲れしないのはISHINO.LAB。自分の場合CD2枚は普通に聴ける。ぼやけた音なのに歪みが極度に少ない印象。分解能はそこそこ。残留ノイズが極小で、2WAYに接続すると開放的。抑圧的な成分は少ししか感じない。38cmウーファーに接続するとやはらかな低音に包み込まれる。搭載されているトランス等は必要最小限だと思われるけど、サウンドチェックCDのスイープ信号を再生する限り、最低音域の音階はしっかりとしている。
【音楽性】 高い。ナローレンジだが爽やかな感覚。軽いノリの良さがある。作者のブログを読むとどんな感性をお持ちで どんな音を求めているか想像つく。物量投入されていないので往年の山水AU-α907のようにみっちりもっちりではないことも想定済み。そのかわり出力がちいさいのでピュアで聴き疲れしない。濃密な音は出ないけど、空気感は深く、トランジスタアンプのわりに生き生きとしていて、低音が薄いので、このアンプが余ったら合理的にセンタースピーカー用にすればよい。

このメーカーはたまに遊びで変わったアンプを作っています[URL]。チャンネルデバイダー付きパワーアンプとか、出力にファインメットマッチングトランス(カスタム設計)を搭載した真空管アンプとか。自分は、すでに生産終了の日立の優れたMOSFETを採用したMASTERS AU-203custom(出力3W+3W)が気になる。











スイッチ、ノブ類は触感良い




フロントパネルは透明シートの裏に「プリントした紙」


相性
サンスイとどこか通底しているので、もしやと思ってJBLの1970年代の38cmウーファーURLに接続したら、、よい音で鳴りました\(◎o◎)/! これは嬉しい。今までこのJBLウーファーは苦痛でしかなかったのです。真空管のアンプでも。これにて往年のスピーカーをふたたび好きになりました。
あと、KENWOOD S270を使ってるときは、イケダサウンドよりイシノラボのほうが濃厚な空気感が出てくる。ベルリオーズ幻想交響曲 第三楽章などゆったりしたシーンが良くて、楽音に伴うものが多い。
SONY SS-HA1だとイシノラボよりイケダサウンドの方が高雅で晴れやかで聴いたことのない音がする。幻想交響曲の第四楽章の冒頭などスパッとくる。スピーカーの相性で評価が逆になる。