特　　長

●自社開発のシルクOMFダイヤフラムをウーファーとスコーカーに採用 軽量」「高剛性」かつ「内部ロスの大きい」理想の素材として開発されたシルクOMF(ONKYO Micro Fiber)ダイヤフラムをウーファーとスコーカーに採用しました。このダイヤフラムはシルク繊維と熱硬化性樹脂をマトリクス構造に組み上げた、素材固有の共振音(動的雑音)が極めて少ない振動板です。その上、さらに高剛性化と分割振動の低減を図った形状を　採択。また、ダイヤフラムを支えるダンパーやエッジも、動的雑音の低減という同じベクトルで開発した、固有共振の少　ない素材や形状を採用することで、振動系オールオーバーで、音場空間や音像イメージの正確な再現を阻害する動的雑音を飛躍的に低減することができました。 D-77MRXは、30cmウーファーの力感をベースにした開放感あふれる中/低音を核として、音楽が本来もっている広大なダイナミックレンジ人の心に訴える響きなどをより正確に引き出せるスピーカー システムとして完成しました。 ●コンビネーションドーム型ツィーターを搭載 繊細で緻密な表現力の2.5cmアルミマグネシウム合金ドームに、4cmバイオクロスコーンを組み合わせた複合型コンビネーションタイプを搭載しました。高域再生範囲は60kHzまで伸ばすとともに、パワフルな中/低音に負けない力強い高域再生を実現。低域から高域まで全体域にわたって均一なエネルギーバランスを確保しました。 ●新開発Ｓライン・エッジ採用のウーファーとスコーカー 従来のエッジの設計では、伝搬波の吸収性や、振動板の振幅リニアリティの優位性などが重視されてきました。ところが、振動板との接合部の機械的インピーダンスのミスマッチングによる反射が空間情報などを欠落させる要因になっていることは、意外にも見過ごされてきました。当社は、その原因がエッジの形状にあることをつきとめ、データ解析とヒアリングを繰り返して、伝搬波の反射が最も少ない形状の開発に成功しました。 ●MDCT(磁気歪低減技術)採用の磁気回路 スピーカーは、磁界の中に置かれたコイルに電流が流れると、コイルを動かす運動エネルギーが発生するというフレミングの法則に従って、電気信号を音声信号に変換します。そして、その変換過程では、磁界の複雑な相互干渉などにより、どうしても歪みが発生してしまいます。 そこで、磁束の対称性を高め、直/交流磁界の干渉を防ぐ技術を追求。D-77MRXでは、非直線歪みや磁気歪み、電流歪みと呼ばれる様々な歪みを、極限まで低減しています。 ●オールMDFエンクロージャーと42mm厚バッフルを採用 響きの自然なMDF(ミディアム･デンシティ･ファイバーボード)をエンクロージャー全面に採用しました。中でも、特に強度が要求されるフロントバッフルボードには、42mm厚を確保しています。また、スコーカー後部には、専用の木製バックチャンバーを組み込んで、独立したスペースを形成。エンクロージャー内の気圧変化に伴うユニットの相互干渉を解消しました。 ●S.G.L.型アイソレートワイヤリング･ネットワークを採用 音声信号を各ユニットの再生周波数音域に分割するネットワークには、ユニットごとに独立基板を使用したアイソレートワイヤリング・ネットワークを採用。分離レイアウトが可能となり、電磁誘導による相互干渉を排除しました。また、音声信号の基準となるグランドには、S.G.L.(Steady Ground Level)型･1点集中回路を採用し、グランドライン内での電流の流れを防止。変動しないグランド電位で、リアリティの高い再生を実現しています。 ●バナナプラグ対応の金メッキ・スピーカーターミナルを装備 音質と堅牢さ、使い勝手を兼ね備えた、金メッキ真鍮削り出しスピーカーターミナルを装備しました。芯線の直径が6mm までの極太スピーカーケーブルが接続できるほか、バナナプラグの接続にも対応しています。

スペック

＜定格＞ 形式 3ウェイ・バスレフ型 定格インピーダンス 6Ω 最大入力 150W 定格感度レベル 90dB/W/m 定格周波数範囲 30Hz〜60kHz クロスオーバー周波数 500Hz、3kHz キャビネット内容積 56.0リットル 使用スピーカー ウーファー：30cmシルクOMFダイヤフラム スコーカー：12cmシルクOMFダイヤフラム ツィーター：4cmコンビネーションドーム 外形寸法 360W×660H×380Dmm(サランネットおよびターミナル突起部を含む) 質量 25.0kg ●防磁設計（EIAJ） ●左右対称型 ●バナナプラグ対応金メッキターミナル （ターミナルピッチ=中心の間隔は36mmです） ※専用スピーカースタンドAS-77FRXはこちら この製品のメーカー保証期間および性能部品最低保有期間につきましてはこちらをご参照ください。