musica pow60/ta
 





ムジカ 60シリーズのパワーアンプ(国産)
標準小売価格:¥128,000(税別)
入力:RCA1系統、ボリューム等なし
外形寸法:W217mm × H57mm × D223mm






ヤフオクで新品買ったら故障していました。故障品多い。musicaのホームページからメールを送ったら「保証書と共に弊社サービス係りまでお送り下さい。そのさい症状を書いたメモを同封いただけると助かります」との事。ホームページで住所調べて送ったら、無料で修理されて無言で返ってきました。電源投入後は多少、ブーンというノイズが出続ける。次作のpow62はあまりノイズ感がない。個体差もあるのかもしれない。ホームページで定価で売られているのは完全な作で、サブミニチュア管のノイズが多いものや出来具合の何故かいまいちな品はリサイクルショップに引き取ってもらっているのかもしれない。
前作のpow60v2や次作のpow62とはだいぶと音が違う。自分のpow60v2はノイズ感が少し多めでざらついてるがフルレンジとよく合うようなヒューマンな音質。pow62はざらつきがなく滑らかで、高域は伸びていないが中域が充実していてキャッチーでポップな音。このpow60taはワイドレンジで分析的な音。Raicho3Raicho Lucidoと同じ傾向でそれより音が薄い。
pow60taはスピーカー端子の内部の配線にpow62みたく音響調整用のコイル?がつけられておらず、重心が高めで晴れやかな音になる。ELSOUND改のように純度が高く無機的で開放的な音をしている。でもこちらの方がAVで使うと音の広がり感があって気分がいい。あっさり系で厚みは少ない。低音はよく降りているが音離れが良い傾向の低音。馥郁は浅くクラシック再生で濃厚なものが伴う感じは少ないが、ピグ村の野菜のようにおいしい。鮮度が高く、生命的な音がしている。非常に純度が高い。入力インピーダンスが高くて使いやすい。pow60taは少し愉快さのない静観した音だけどチャンネルデバイダーの高域とかに最適だと思う。




どんどんシンプル化してゆく。前作のpow60v2はもっと基板があった。でもそんなの関係ない。好みはあるが、音さえ良ければよい。ムジカの音は箱庭的ではない。舶来製の名のあるアンプ並かそれ以上に良い。運が良く音が出るムジカに出会ったら手放してはいけない。