スピーカーケーブルの酸洗 

大峰山さまの書簡







大峰山様から書簡をいただきました。
まことにありがたく、このページでは「酸洗」について掲載させていただきます。cf. 「銅製バナナプラグ

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 こんばんは。大峰山です。

 (上略)続いて導線の酸化皮膜除去、いわゆる錆び落としについてです。導体が錆びたからといって切除する必要はありません。銅の錆びが表面に留まっている内は(緑青の吹いていない状態)柚子果汁もしくは醤油に浸した後、拭き取ることで錆びを除去でき、銅本来の光沢が蘇ります。。原理は、上記液体に含まれるクエン酸乃至アミノ酸が銅の酸化皮膜を分解するためです。「酸洗」で検索してみるとより詳細に説明されているホームページがあるはずです。錆び除去後は、薬用アルコールで果汁等をすすぎ、揮発を待ってサンハヤト(株)製の接点洗浄剤を塗布しておきますと、3〜5箇月は光沢が維持されます。
 酸洗を行われる際は、柑橘果汁、醤油、酸性温泉のお湯等無害なものを使用して下さい。トイレ用洗剤等有害物質は絶対に使用しないで下さい。実際の金属加工現場では危険物取扱作業主任者の有資格者しか行わない危険作業ですので、ご自身で行われる際は無害なもののみを使用して下さい。

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 酸洗についての補足です。柑橘果汁、醤油、温泉のお湯以外に酸洗用薬剤のフラックスというものがあります。有害物質ではありますが、毒性は弱く硝酸や硫酸のように触れるだけで糜爛するものではありません。一般工作用途に昔から広く利用されており、すすいだ後の水若しくはアルコールもそのまま下水に流せます。専用薬剤だけあって効果は醤油等の比ではありませんので、こちらも試して見られると如何でしょうか。

 今回も聞かれもしない事柄をだらだらと述べてしまい恐縮です。何かの参考になれば幸いです。
 それでは乱文・長文を最後まで読んで頂きありがとうございました。失礼致します。