2002年誕生したSシリーズは2003年に新たな改良が加えられドライバー/エンクロージャーとも新設計になった。2003年スペンドール社が提唱したのは Spendor 3D Linear flow reflex と呼ばれるSeシリーズ特有のエンクロージャー形式である。これは低音域の直線性の良い反射を利用し立体的に音場を再現する技術で、特にシアタールームにおける2チャンネルの立体音場再生にも大きな効果をあらわすもの。普通後方のバスレフというのは壁から離して設置しなければならないが、これは接近させても大丈夫なようで、部屋を狭くする必要がない。2003年よりドライバーユニットをすべて自社での生産に切り替えられ柔軟性のある音作りができるようになった。 |
1960年代初めにスペンサーとドロシーヒューズ夫妻により設立されたスペンドール社は、BBCの音響技術局が集積した経験とノウハウが土台になっている。オリジナルのBC-1は、折り紙つきのスタジオ用モニターシステムとなり、その後BC-1もそれ以外のシステムも、一般市場向けに改良された。LS3/5AはBBSスタジオモニターとして1970年代に設計されたものだが、未だに使っているところが多いらしい。現在はスペンドールマジックと呼ばれるウェルバランスで五感に馴染む美しいサウンドを多くのオーディオファンに届けることを目標としている。 |
スペンドールは革新的で独特なスピーカーシステムを過去30年以上にわたり開発してきた。色付けのない自然な再生音、優れた製造技術、群を抜く特性など、すべてのスペンドール製品は折り紙付きです。またスペンドールの全製品は音楽の本質と、いつまでも聞きほれてしまう音質、さらに臨場感を失うことはありません。 新しいスペンドールのSeシリーズは次の革新的な特徴があります。たとえば初期の低音を得るために、低音のスムースな空気の流れをつくるリニアフロー型のポート設計、またスペンドールの「e」ドライブユニット、音に癖がない強固さと適切な内部損失を両立させたep38ポリマーのコーンを用い、また制動の効いたキャビネットにより、付帯音は聴こえないほどの微小レベルです。またどのモデルも帯域ごとのエネルギーバランスを重視し、高低域に偏りのない再生音と、部屋の環境にかかわらずスムースな活き活きとした音場の再現を狙いました。さらに上品でモダンな外観は、技術的成果をさらに高めています。ピュアオーディオ、ビデオの観賞、純正ステレオでもサラウンド再生でも、ユーザーのライフスタイルにかかわらずスペンドールのスピーカーは常にベストマッチのコンポネントです。−カタログより− |
「スペンドールS3eシステムは控えめなデザインにもかかわらず長いスペンドールの歴史の中で常に前進する技術から生まれた画期的なスピーカーシステムです。S3eの心臓部は140mmの中低域のミッドバスでsp38ポリマーのコーンを用い、いかなる再生帯域もクリアーに再現します。S3eはスタンド使用でもブックシェルフ使用でもあなたのリスニングルームで最大限の性能を発揮することでしょう。」
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「小型床置き型スピーカーにハイグレードの音質を望む人にとって、スペンドールのS5eは理想的な解決方法です。S5eが装備している2個の140mmのドライブユニットのうち、一つは繊細な中域のミッドバス用で、もう一つは3Dリニアフローポートにマッチした非常に低い周波数帯を受け持ちます。これにより小型のシステムでも迫力のある重圧などビッグサウンドの再現が可能で、さらに高能率なので、パワーアンプは大出力でなくとも大丈夫です。またリニアフローリフレックス方式により、背面をかなり壁に近づけて設置しても低音はよくコントロールされクリーンさを失うことはありません。」
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「もしあなたがエレガントなスピーカーシステムを求めるのであればS6eをお勧めします。リアルなダイナミックレンジとキャビネットからは想像できない落ち着いたスピーカーシステムです。キャビネットは強固な25mm厚の高質量パネルを使用しました。」
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「スペンドールの最初のラウンドスピーカーBC1スタジオモニターはその正確さ・緻密さから世界中のスタンダードモデルとして君臨しました。それは革新的な21センチプラスチックコーンドライバーにより本当の弾力性のある音場再現力を持っていました。我々の新しいS8eスピーカーは完全な現在のテクノロジーによりBC1と同じ口径の21cmドライバーでありながら非常にスムーズかつ直線性のあるレスポンスを持っています。S8eのサウンドはロックからドボルザークまですべての音楽ソースを高品質に軽々とドライブする理想的なスピーカーシステムです。」
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「良いスピーカーは音ではなく音楽を表現するといわれてきましたがスペンドールのS9eはまさに理想的なシステムです。充分な容量を持ったキャビネット、洗練された最新の22cmベースユニットは信じられないほど軽い強固なケプラーコンポジットコーンを採用、デュアルサスペンション、マグネシウム合金シャーシと重量級マグネット/コイルモーターシステムを使用しています。また14cmミッドレンジドライバーは空力学から計算されていてキャビネットに密閉されています。高域は最新の27mmソフトドームツイーターが採用され、リスニングポジションにて細部まで表現し深くワイドな再生力を持っています。もし我々がS9eの能力を表現するのなら、空気感、深みのある広がり、透明感、狂いのないフォーカス、荘厳な、という言葉を選びます。Listen
and you will understand.」
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「スペンドールSR5システムは壁掛け用として開発されました。スリムなキャビネットは特別に開発されたスペンドール140mm低中域ドライブユニットの能力を引き出すために設計されました。中低域ドライバーはハイパワーモーターマグネットと超低域特性を持っています。結果としてSR5は正確な減衰特性を得ています。レスポンスも非常にスムーズでフラットで、特に耳の高さでないサラウンドシステムにおいて優れた音場を再現することができます。SR5は部屋の環境に応じサウンドステージを演出できます。SR5にはアジャストできるステンレス製ブラケットが付属しています。このブラケットは一貫した音楽信号伝達を保証するために2つの無響ポリマー固定リングを使用しています。これによりキャビネットから壁に伝わるエネルギーをコントロールしています。SR5は2、5、7チャンネルシステムとして他のSeシリーズとともに抜群のコンビネーションでピュアーなサウンドステージを再現することでしょう。」
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「マルチチャンネルによる音楽再生や映像サウンドシステムでは、前方中央に定位されたソースの音は、総合的な再生音にとって極めて重要な要素です。つまりセンター用のシステムは自然で明快なヴォーカルを、その微妙な動きも含めて再現せねばなりません。そのためにはきわめて広い指向特性が望ましく、またこれにより、前方左右や両サイドのスピーカーの音と渾身一体になった、生命力のある音場の再現が可能になるのです。スペンドールのC3はこれらの必要条件を満足させるセンター用のシステムであり、またスリムでコンパクトなキャビネットにも関わらず、完全な防磁構造のためTVやスクリーンのそばでも差し支えなく設置することができます。」
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「Spendor C9eは妥協のないデザインです。そして映画の動きとダイアログを完全に伝え、マルチチャンネルの繊細さと雰囲気を描く分解能とダイナミックレンジを持ちあわせています。最適な低域アラインメントとパワフルなドライブユニット、ベースエンクロージャー、好きな位置に取り付け可能なノンスリップフィート等、深く伸びたベース(30Hz
6dB)を常にクリーンにコントロールします。ミッドレンジやツイーターがスクリーンやラックに近接しないようセッティングすれば、前方に3つのサランネットを備え、6つの側面で成り立つこのキャビネットの"シリアス"なイメージを最小にするでしょう。4つのすべてのドライバーはスクリーンその他の装置との電磁的な相互悪影響を避けるため、完全に防磁設計です。マッシブなパワーハンドリング(最大250W)、高い音圧レベル(88dB)、バイワイヤリング対応ゴールドメッキターミナル、そして軽くドライブ可能な8Ω仕様、C9eはどんなAVアンプでドライブされてもすばらしい音を出すことができます。」
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「アクティブサブウーファーのシステムで、曖昧ブーミーな感じが一切ない明快な重低音が特徴です。ある意味では単純で素朴な低音ですが、その音は洗練された高い完成度に裏打ちされているため、長時間のリスニングでも「聴き疲れ」を起こさず、音の美しさを充分楽しむことができます。超低域の音圧まで輻射できるドライバーユニットの採用で、通常のサブウーファーに比べて音圧変換能率が2dB向上し、これこそスペンドールの革新的技術力によるものです。もちろんスペンドールのS3、またS3/5クラシックのような小型のシステムの低域拡張用としても、またサラウンド用のプロセッサと組ませて使うこともできます。」
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