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217 名前:ナナシンクロニシティ 2011/11/11 00:02
audio-technica ATH-CKM99 "光のような透明感"
(Amazonのレビューに投稿したもの。長すぎて不評だったのでこちらに移動)

14mmの振動板を搭載。そのエネルギーはD.レンジの拡大に廻されている印象です。ふくよかな解像度やリッチな中低音などよりは、曖昧さのない透徹とした音を志向されていて、それは片chのみを耳に突っ込んで聴いてみるとわかります。この明晰さに使いはじめはいつもハッとさせられます。たまに精細に聴き入ってみる時にうってつけの音質です。ただ音楽的には魅力的ではない音かもしれません。解像量はATH-CKS90〔Solid Bass〕と差異はないけれど、かなり高域重視な設定で最低域の沈み込みは少ないです。

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音楽的├◇-◇-◇-◇-◆┤モニタ的
濃厚  ├◇-◇-◇-◇-◆┤あっさり
高分子├◇-◇-◇-◆-◇┤素粒子
軟質  ├◇-◇-◇-◇-◆┤硬質
Jazz  ├◇-◆-◇-◇-◇┤Classic
文系脳├◇-◇-◇-◇-◆┤理系脳
+■+□+■+□+■+□+ これ以下は読まなくてもいいです +■+□+■+□+■+□+

【音量適正】D.レンジ:☆☆☆☆☆
音量を下げても滑らかに聴けます。SONY Walkmanの場合では、Volume 16を最適音量とした場合、Volume 11でも満足な音がします。D.レンジの高さの表れかと思いますが、ここまで小音量が綺麗なモデルはあるのかなと思うほどです。Volume 5まで絞ってもそこそこに通った音が聴けます。ここまで絞ると階調の滑らかさがわかります。シングルBA型だと極小音量では一層の凹凸を感じるし、BA型はかね大音量が苦手なモデルが多いですが、ダイナミック型のATH-CKM99は凡庸性が高いつくりをしてると思います。

【音楽性】☆〜☆☆☆
前作のATH-CKM90〔BA型〕のような熟酥味は消えました。よい意味でも悪い意味でもモニター的というかテクニカ的というか、音色はATH-CKM90〔BA型〕よりはATH-CKS90〔Solid Bass〕のほうが近い傾向になっていると思います。しつこいところがないです。とはいえATH-CKS90〔Solid Bass〕ほどはガチでソリッドな鳴り方ではありません。SONY(MDR-EX500SL等)のようにしっとりした音でもないけれど、このモデルには独自の、祓い清められたかのような肩の軽さと爽やかさがあります。
管弦楽でもジブリのサントラでも何を再生しても普遍的な再生音で、先行き不透明な景気不安を振り祓うかのような無難な音作りになってます。前作のシングルBA型ではヴォーカルがなんか裏返ってたりする反面、昔聴いていた管弦楽CDには不思議な世界観を垣間見せたけど、そういった感性をタッチする要素は一切なし。ダイナミック型らしい、普通の音になっています。
ウィーンフィル少年合唱団のコーラスは、少年の肉付きは無いけど埋没する声がなく、バックコーラスもスムーズに歌っています。機械的な声だけど分解能が高いです。ただこのコーラスに限ってはDENONのAH-C710には血が通ったところがあるのに、ATH-CKM99は明るいけど生気がなくて、原音忠実再生のモデルにありがちなパラドックスにも陥ってます。(ケースバイケースだと思います)。
とはいえそんなに無味乾燥の音ではありません。野鳥のCDはポータブルで聴くと、森の中にいるような感覚を味わえるほど空間再現力があります。熱田神宮では「熱田の森の広さ」だと錯覚しました。犬の散歩中にも森林に満たされているので、このイヤホンの音の空間再現だと気づいたのですが、鳥の量が半端なく聴こえます。平均的なイヤフォンではさほど明瞭には聴こえない遠方にいる鳥の鳴き声がよく聴こえてきて いとおしいほどです。森に光のような透明感があって、「今まで聴こえなかった音が聴こえる度」(正統なバランスで)は、このATH-CKM99は最高峰ではないだろうかと思いました。(鳴き声自体は甘美ではありません。カヤクグリなど つんざく種類のものもあります。)
音楽性を考えると適不適はあるようで、管弦楽など木質的な音源に満ちたソースは、柔軟で温かい”木の響き”というイヤフォンの方が雰囲気が出ます。オーディオ再生では深みのあったベルリオーズの『キリストの幼年』のCDは、ATH-CKM99では音像に張りがなく ただ単に遠くから聞こえました。それでも綺麗ではあるけれど、褪色しています。自然な環境音が良いのか、木質的な音が苦手なのか、オンマイクが得意でオフマイクが苦手なのか、かといって電子音は無機質で、よくわかりません。(アンプにもよるのかもしれません。DSにおいても、電子音がいまいちなのはDSiのヘッドホン出力だからかもしれません。DSi LLは密度の濃い滑らかなヘッドホンアンプを搭載しているので魅力的に鳴るかもしれません。)
ロリーナ・マッケニット"Ancient Muse"というアルバムは良くて、ゆっくりとしたヴォーカルは耳元で歌います。それが自然で可笑しくなく、心地よいです。録音の新しいソースほど生々しく聴こえて地味な音楽ほどその良さがわかりました。このロリーナ・マッケニットという方は「民族音楽を持ち込んだ音楽を指向している」等と衝動買い時に読んだのだけど、Siouxsie みたいな不気味さはなく、想像していたような音楽とは違っていました。それで"民族的な音楽とはつまらないものだ"と思っていたのだけど、民族的・土着的な音楽ほど音響が重要なのだと再認識しました。キリスト教のミサも石畳の礼拝堂で聴くと本当に綺麗だし、大太鼓を響かせる真言宗の祈祷も、本堂で聴けば、その音の迫力だけでお祓いになってる気がしますね。初聴で聴かなくなったCDとか埋没してたら、このイヤフォンのおかげで日の目を見ることになるかもしれません。

【聴き疲れ度】精度の高さ:☆☆☆☆☆
audio-technicaは比較するとSONYよりは聴き疲れをする印象を持っていたけれど、このモデルに於いては違います。
SONYのMDR-EX510SLも同様に国産メーカーらしい精度の高い「聴き疲れないモデル」だけど、ATH-CKM99は大音量でもきつくないところを考慮に入れると、それを超えてるかもしれません。

【その他】
外観:ATH-CKM90はMade in Japanだったけれど、CKM99ではMade in Chinaになりました。高剛性純チタン ブラスト処理?のCKM90に比べると 外観実物は多少チープに映るかもしれません。
装着性:ATH-CKS90〔Solid Bass〕のように耳にみっちりと嵌る。「遮音性は気になるものの、フォームチップとかは面倒くさい」人にとっては理想の装着度かと思います。密閉性が高めの設定で高域方面の遮音性は高いです。低域方面はやはりNCが必要です。
タッチノイズ:歩くときに、硬質なネックストラップとのぶつかり音を拾いやすいです。柔軟な素材とは干渉しません。
付属品:付属のポーチは圧力のかかるバッグに入れるとやがてつぶれます。でも防御力は高いです。


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