ショタフィロソフィー [Ⅰ]
突然ですが、女性のみなさんは男の子(その一部)も潮を吹くということは知ってますか？ これを知らなければあとで仰天することとなります。大人になり あの頃を忘れるにつれて 消えてゆく傾向にあるのですが、現在進行形の子は、絶頂のときにまれに潮が吹いてしまうことがあります。 精液のことではありません。糸をひいたりしない・ それは愛液で、絶対に人には見せてはならないもの そんな恥ずかしい自分は、あってはならないことなんです。 ということで、一般には知られていないんですね。 これは世界の七不思議のひとつに数えられています。 男の子には、通常の声のほかに 感傷表現用の声門があるってこと知ってました？ 体が成長するにつれて、それも消えてゆく傾向にあるのですが あやうい季節の男の子は特に弱く寂しがりやで、よく木の葉に隠れてセンチメンタルしているものです。（かわいいこ限定で） そのときにだけは碇シンジ君のようになっていたりします。 ― その音は、この世のものとは思えない…。 少年の声ほど美しい音はない ― ヴィオラでドライブしたガルネリオマージュですら再現できない。 よって捕らえるしかない。 しかしなぜ、かっこかわいい子には声門が二つも用意されているのか・・・ それは、美しいものは盗まれるというピエの法則のとおり、弱さを見せたらすぐさまやられてしまうのが彼らの世界で、本当の姿を隠すための防衛手段として表向きの声門を進化させてきたのだと、近年になってようやくわかってきました。 自分が負けたり屈服する、ましてや圧倒されてしまうなんて許されないことなので表向きには強気に振る舞っています。たとえば９０年代、中学生男子の体操着は短パンだから絶対にその姿を街で見かけませんでした（部屋では鍵をかけて履いている人は何人もいたのに）。でも今の時代、ハーパンで平気に街中を歩き回ってる。同じ体操服なのにいったい何が違うのか…。そこに答えがあります。 本当は…男の子もいろいろと桜の花が咲くようなところがあるのです。男の子なのにいけないことだとわかっているから余計に葛藤にもがき苦しむのです。思春期の男の子は体の器官にぼるけーのを抱えていて、それが自分に相応しくないほど偉大で恥ずかしいからツンデレになるのですが、生意気な子ほど猫の傾向が顕著なのは裏を返せば当たり前のことです。わかってくれない苛立ちもまたそう振舞わせているのでしょうね。 その反対に嗜虐心をくすぐる繊細な子は、度胸がないだけか、そのとおり泣かされたいのかもしれません。愛玩の眼は、自分の世界観に共鳴してくれたときに輝きます。 でも、もしポピーで手なずけて、ビクトリノックスで怖がらせて、ファインピクスに収めたりなんかしたら、警察に通報されると思いますね。 安心してください。少年保護法みたいなのが出来ているけれどこの法律に内在するもの、…それは背徳性です。いけない気分を盛り上げているのです。ただ取り違えないでください。もし捕まってもそれはあなたの見識不足ということです。でもあなたが馬鹿でないのなら、たいていは動作やしぐさからわかるものです。愛液で濡れているから自分のおしりを気にして、おさまらない気配になってきたからそれをごまかそうと学生カバンの中を確認して、カバンの中に手を入れたゴソゴソとした旋律がやさしく触れてしまい、よけいにいらってきたから開き直って、カバンを背中越しにぶら下げ、「かかってこい」と虚勢というテントを張っているのです。かかってみてください。絶対に逃げるから。 いつ・どこであっても、かわいい子は特に危険に敏感なので、間髪を入れずに逃げる姿勢です。大人（人間）に対する一次反応が「拒絶」であることは雀だから仕方ないのですが、とはいえその逃げ方には様々なものがあります。本当の姿を隠している子は必死に逃げますし、冷静な子は気付かぬ間に３０ｍ先にいます。中にはいつのまにか主旨を間違えて、僕のほうが足が速いんだぞ！と逃げる子もいます。ここからが重要です。あなたの観察眼が試されるときです。人間は神の現身として例外はありませんが、人間の作った愛のセオリーのうちに全ての人間に照合されるものはありません。とりわけ神秘的な生き物であるかの心理を見極めるにおいて、マニュアルは頼りになりません。抽象概念すらも即座に吸収し、感官内部でかるく具体化してしまう高度な少年たちは、既にスリルがエクスタシーを誘発している可能性もあります。その逃げ方を観測し、逃げている振りをしていることを理解できる場合においてのみ、安心して後をつけ、捕まえてください。 さて、かるく捕まえましたね。別にあなたの運動神経と空間認知が優れているというわけではありません。そう、わざと行き止まりの道を選んだのです。彼らが本気になれば、猫のような方向感覚で、うなぎのようにするりと振り切ります。人を殺すわけではないであろう無味無臭なあなたは選ばれたのです。 その生徒は壁際に追い詰められ、へたり込み、ぼくはもうだめだ・・という諦めで少しおもらしをしてしまいました。これ以上はさがれない・・と後ろ壁を押すようにのけぞって、肩から背中をこすりつけ、助けてくださいという表情をする・・・ でも実のところそれは、本人は気づいてないかもしれないが、体にそう醸し出されているたぐいのものである。卑怯にも、追い詰められてしまった自分が一番、いけなくて、襲われるのも時間の問題になってしまっていることを知っているのですね。 ―― いや、人間は気づいていないが、そんなものではない。そこには作られた原理をたやすく覆す真実がある。背徳に憧れる少年の少年期に於けるその体躯表現それ自体が、「神の最も美しい創造」である。その瞬間、どこかで孔雀が羽を広げた… 男の子は、いまこそまさに「気絶してしまいそうな何か」を期待しています。ぜひ遊園地にも連れてってあげてください。そのままでは不完全燃焼でかわいそうです。。 |
