地獄絵の一覧
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地獄絵の一覧















蔵六の奇病
日野日出志『蔵六の奇病』表紙
読んだことないけどおそろしい内容のようです。
この時代のマンガは個性が強い。
吉川町の遺跡のようです
よくわからないけどなんか気味わるいね。




 『怨みの沼』・・・ 沼に呑まれて動けない人は発想的にヘドロを沼の外に出そうとする。沼に近付くものがいようものなら大量のヘドロを浴びせてまた恥いりて浴びせて、助けようとした人は去る。沼に填る人はすがる性格をしているのに、人の助けを極端に恐れる。自力のある人は、沼のヘドロを減らすより自分の足腰を活動させて出たほうが早いことをふつうにわかっている。填る前に気づくが。





 『物怪』 :月冷
 唯脳論の人は、知能がすべてだから薬を使う。正しい使い方ならいいが自分の仇夢を揺るがす夢を追う存在には組み合わせてはならない飲ませ方をして、病気にしておけばいい。鬱病にしておけば縋ってくる、その縋り方に笑いが止まらない。笑いが止まらないのだから道徳なんて真面目に信じているほうが損でやったもん勝ちの世の中悪事はこれを察知する人や口外する人らの記憶から消してしまえばよい。酒を飲ませて溶剤を溶かしてさらに酒を飲ませて、すべてを忘れてしまったころにはもう自分の行く手を阻むものはいない。欲しいものはすべて手にいれねばならぬ。自分が手にいれるはずのものを奪おうとしている彼の悪い評判を創造する過程に嫉妬の念は異様な自尊心を産み出す。心情はより悪化し忍耐力を失い時に見放される。やがて因果律にとどめられ失態を築き上げるがその頃には生霊で人は我を恐れていればいい。我が恨みを知れ。怒りの炎は、身を焦がす、思い知れ、思い知らずや、思い知れ>不動明王来迎しようが成仏得脱せしむることはなし。我に逆らえばどうなるかわからしめようか?鼻で光悦的にほくそ笑むので低級霊が低級霊をおびき寄せ吹き溜まっている。悪鬼心に報いが得られることはもはや困難だろう。人は去り、かわりに怨霊が寄りすがり、地上のすべてを手中に収めることとなる。己に逆らうものは許せないので同じことを繰り返しスパイラルの振幅は拡大してゆく。耐え切れずに病化する。しかし祈りや真言の威力についての知恵はもとより神仏なんて存在しないので表面上の友人や補償としての親族にしかすがるものがない。同じ穴の狢なのか同類は思念により引き合うものなのか、その友人は内心ほくそ笑み、その親族は補償としての遺産に目がくらんでいる。物の見えざる下人の行く末は地獄。地獄へと送別される。

地獄絵巻 餓鬼草紙
『餓鬼草紙』挿絵
よく知らないけどかのやうに餓鬼は我々を伺う。
我々が油断し形相が近づく瞬間を待っている。







あの絵を探している。
この世で尊敬されていた人が心丸見えの死後の世界で片手に顔を隠さなくなくなったあの羞恥に溢れた表情、
明るいものを拒む暗い心、目を塞ぐような苦悩の表情、
主に天国ではなく地獄を描いたあの世の絵。
天国の絵よりも地獄の絵に惹かれる。
そう、僕は今地獄にいる。




道は外