地獄詩 
『往生の先』

自分に執着のある人は、死んでも自分を離れないから、火葬場で焼かれるときに灼熱の地獄にきたことを錯覚する


 霊域詩 『御霊の心』

仏壇の遺影に向かって「大丈夫よ」と慰める人はいない
ことばはいらない…
祈りがほしい…
死んだ人の気持ちかな


 人間域 『あいさつ』

「おかえりー」と「ただいまー」を間違える子ども
その子は「おかえりー」を言われているのかもしれない
「おかえりー」と言われるからつられて自分も言うのだ


 聖域 『参拝』

神様とはたとへば…
神社で祝詞を唱えていると振動に気づいて
空気の瞼をあけ 「あぁ君か」 と
僕のすべてを見透してくれる存在




地獄絵