PHILIPS SHE9850




PLAYER / AMP / SPEAKER / HEADPHONE / etc.





PHILIPS SHE9850
到着して化粧箱を手にしたときからうれしかった。いろんなものを買っているとパッケージが良くないとだめになってくる。なんか出鼻を挫かれるから。外装だけ良くて中身がしょぼいでは使わなくなってしまうが、中身がよくてもファーストインパクトは重要だと思う。Made in Chinaと書いてあるけど中国製品でもまじめに作られているものは良いと思える。もう日本と同じぐらいに印刷がきれい。箱の内側にはテープが貼られすぎていて開けにくかったけど それは海外製品らしい。一流を貫く大変さが間接的に読める。保証期間は半年。
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  • 高音質
    • 高精度変換器で正確なサウンドを再現
    • Philips iLab による精密な音響調整で、細部までクリアなサウンドを実現
    • 角度付きアコースティックデザインで、優れたノイズ遮断効果を実現
  • 装着感
    • 人間工学に基づいた角度付きアコースティックデザインで自然に装着
    • 3 サイズの極めて柔らかいシリコンキャップで、理想的なフィット感を実現
    • フォームスリーブがしっかり密着し、どんな耳にもフィット
    • プレミアム金属ハウジングで、サウンドの正確な伝送を実現
  • 携帯性
    • ケーブル収納ソリューションが備わった、洗練された金属製キャリングケース
    • 左右が同じ長さの左右対称ケーブルで絡まりを防止
    • 耐久性の高い Flexi-Grip で柔軟かつ強固な接続を実現
   •インピーダンス: 12 Ω(1kHz 時)
   •感度: 115 dB SPL/mW(1 kHz 時)
   •最大入力: 3mW
   •周波数特性: 20 ~ 20,000 Hz
 SHE9850 バランスド・アーマチュア型
バランスド・アーマチュア型
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audio-technicaのATH-CKM90と同じくシングルBA型で、音の傾向も似ている。解像度は普通程度でレンジは狭い。低域は出るが最低域までは出ない。ある周波数から下は急に減衰する。高域は綺麗で調音結合してるみたいに心地よく伸びるがシンバルやタンバリンなどの打楽器は薄くて上の空(うわのそら)。ヴォーカルもうわついた雰囲気になりがち。感触はいいが微細部に凹凸のある階調になり、特に教会音楽の"Chorus"は、しっとりとはしているが音源によってはガラガラ声にも聞こえてしまう。繭のような波状になる。しっとりと聞こえるのは解像度の高さによるもので、乾燥した感触になるのは階調が滑らかではないからなので、僕のあたま内部で一瞬矛盾した 不思議なトーンになって聞こえる。ホリスティックな音楽性は高く、神話的な音がする。天上界に通じるのびやかさと透明感がある。解像度とレンジは平均的か低いけどミュトスとロゴスの値は高次に両立してる。BA型特有の馨しさがある。
得意なのはクラシック系・アコースティック系だと思う。繭のような波状は、擦弦楽器の演奏では元々の波形に加味されて違和感はないが ポップスなどでは他とは違った印象になる。この曖昧で不可思議な要素は電子音との親和性は高くなく、audio-technicaのATH-CKM90と同じくドラクエの世界を期待ほどヒューミッドには彩らない。
小音量でも綺麗な音がするが、ダイナミックレンジが低いからか音量を上げると耳に痛い音がする。つい音量をあげたがる人向けではない。曖昧な要素に魅力のあるヘッドフォンなので若い心にはクロスモーダルして馨しいと思う。任天堂DSの電子音はいつもは聞こえなかった音が多数聞こえてくるが「目立つ音」と「埋没する音」の差はある。でも聴こえる音はみな馨しい。
独特な音質だしデザインにも趣向が凝らされていて、付属品のケースも金属製なので持ち運びのサブ機にもしたくなる(ただしバッグの中での干渉には気をつけるべし)。装着性はいまいちで耳から外れてきやすい。密閉性は普通。ヘッドホンに比較すると音数は少ないが、軽妙な鳴り口で、気分転換用になる。



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